ブルゴーニュ ロマネスクの旅 XXXI (ボーヌ② オテル・デューその1) [海外@ブルゴーニュ2011]
ブルゴーニュ旅行記に戻ります。
素っ気ない黒い屋根と石壁に囲まれたオテル・デューの門をくぐり中庭に出ると、
目の覚めるようなカラフルな幾何学模様の屋根が目に飛び込んできました。
ブルゴーニュで流行した色煉瓦の屋根の中でも、立派で美しいといわれているものです。
素っ気ない外観は、建設当初盗賊に狙われないためにわざと貧しそうにみせるという
一種のカムフラージュだったそうです。
オテル・デューとは、フランス語で「神の館」と意味の施療院で、もともとは修道院に付随し、
病人や貧しい人たちを救済する目的として礼拝堂や墓地を備えて、尼僧たちが看護にあたっていました。
ボーヌの施療院は、ブルゴーニュ侯爵フィリップ・ル・ボンの宰相のニコラ・ロランによって建設され、
中世から今に至るまでそのままの形で保存されています。
ニコラ・ロランは自分のブドウ畑を寄進し、そこから得られる収入を施療院の運営費に充てていました。
現在もその伝統は生きていて、当時からは縮小されたもののそのブドウ畑から生み出されるワインの
売り上げは建物の修復などに使われています。
内部をご紹介しましょう。
オテル・デューの中心的存在である1452年にできた「貧しき者の広間」は、現在も当時の規模を保っています。
(長さ50m、幅14m、高さ16m)
その広間には病人を収容するためのベッドがずらりと並んでいます。
寝台の後ろには、病人の世話をする尼僧たちが病人の衣服を整理できるように収納箱があり、
後の改修工事の時にできたものかもしれませんが水道の設備もありました。
広間の天井の梁や骨組みには、装飾が施されていて
竜が梁に向かって炎を吐く様子になっています。その間には人間の表情や動物の頭が描かれています。
チャペルのステンドグラス。
かなりボケボケ状態ですが^^;、
縄にかけられたキリストで、15世紀末の彫刻で柏材1本に彫りだされたものだそうです。
床のタイルにところどころ埋め込まれている
ニコラ・ロランとギゴーヌ・ド・サラン(ニコラ・ロランの夫人)
の頭文字の組み合わせのモノグラム。
細かい設計図も残されています。
石のブロックに↓のようなマークが付けられていて、石壁を組み合わるときに使われたそうです。
・・・・to be continued.
(2011年5月27日午前中)
の付いた画像はクリックすると大きくなるハズです^^
<おまけ>
ところで今日は七草です。皆様は七草粥を食べましたか?
うちでは、庭から七草・・もちろん本来の春の七草は難しいので、母が七種類の葉っぱを採ってきて
私が作り、朝食の時に食べました。
採ってきたのはこちらです。
左から小松菜、水菜、春菊、ホウレンソウ、蕪、三つ葉、大根の七種類です。
春の七草は蕪(スズナ)と大根(スズシロ)だけです^^
一応ハコベ(ハコベラ)もあったようなのですが、美味しくないのでさようなら~(笑)
(2012年1月7日)
屋根に絨毯が敷き詰められてるみたいだ(=^・^=) ニャー
by えーちゃんaaa (2012-01-07 14:34)
すばらしい屋根の模様ですね。本当に絨毯のようですね!色レンガですか・・・
”施療院” 宗教観に基づく 暖かい配慮に思いを馳せています、
by 般若坊 (2012-01-07 14:52)
今日は七草がゆ!!
しまったーーーー^^;
我が家にある野菜は・・・
白菜、キャベツ、人参、しめじ、トマト、パクチー、ネギ
これで七草の代わりでもいいでしょうか?(笑)
by リュカ (2012-01-07 15:04)
我が家は何故か七草粥を食べる習慣が無いので
今年も食べませんでした。。。。
私はまだおせちの残り物をあてがわれています(涙)
by rtfk (2012-01-07 15:22)
♪えーちゃんaaaさん
屋根に絨毯!まさにそんな感じですね。
柄がとてもステキですよね~☆
by kuwachan (2012-01-07 17:12)
♪般若坊さん
見事な模様ですよね。
この施療院が建てられたのは百年戦争が終わった時代で
ボーヌ市民が貧困と飢饉で苦しんでいる時だったそうです。
by kuwachan (2012-01-07 17:12)
♪リュカさん
そうですよ、今日は七草(^_-)-☆
洋風粥に合いそうなお野菜ですね。
洋風おせちがあるんですから、いいと思いますよ!
by kuwachan (2012-01-07 17:13)
♪rtfkさん
え~そうなんですか?
rtfkさんは絶対召し上がっていると思っていました(笑)
おせち料理もそろそろ飽きてくる頃ですが、
捨てるのは勿体無いですからね・・・頑張ってください^^
by kuwachan (2012-01-07 17:16)
今年もよろしくお願いいたします。
七草粥ですね。(*^_^*)こちらは、「納豆汁」なんですよ。いずれ、紹介しますね。私は大好きで、何杯でも食べれます!(笑)
by あゆさこ (2012-01-07 17:26)
オテル、ヂューの建物、そしてこの紋様には目を奪われますね
それに比べて、内部は実に質素に出来ているように思えました
旅をして、このような建物に出会うのは驚きでしょうね
by koh925 (2012-01-07 18:15)
屋根の模様は美しいですね〜これはホスピスなのかな?
ベッドのリネンが赤いって、なんか落ち着かない感じですがどうなんでしょう^^
by cookie (2012-01-07 19:25)
忘れてました今日が七草がゆですか?
ブログには訪問するべきですね。。。
by タカタカ (2012-01-07 19:28)
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
自家製七草がお腹にとても優しそう。
とくに毎年七草粥を食べたりはしないのですが、
こうやっていただくと、正月気分に一区切りつきそうだなぁ^^
幾何学模様の屋根、すごい細かい細工ですよね。
これだけの建物の維持は大変そうだなぁ
by まる (2012-01-07 19:29)
七草粥かぁ。今年も食べなかったな。
昼間に飲んだ野菜ジュースが
リンゴ、ニンジン、トマト、パインアップル、マンゴー、パセリ、ほうれん草、
と7種類入ってたから代用、ということで(そういう問題ではない)
by 雅 (2012-01-07 19:40)
ステンドグラスもモノグラムもいいですね~^^
by miyoko (2012-01-07 20:25)
庭で採れた野菜でお粥、良いですね!
ウチは、冷蔵の残り物の白菜とショウガで(笑)
お粥が良いですよね、ほっこりする~。
by angie17 (2012-01-08 00:20)
モノトーンの外観に比べると
とても同じ建物とは思えませんね^^
七草粥、酔いつぶれて食べれませんでした^^;
by hrd (2012-01-08 07:16)
幾何学模様の中庭はフランスっぽくないですね。
by 土芽 (2012-01-08 08:18)
なんともかわいらしい屋根の意匠ですね。
内部の梁のデザインもすごいです。
おもしろいなあ。
七草がゆ。。。いろいろな野菜、緑がからだに効きそうですね!!(^_^)
by ameya (2012-01-08 08:44)
色煉瓦の屋根はスゴいですね、全然素っ気なく無いですよ。
by コンブ (2012-01-08 08:57)
皆様、おはようございます。
ご訪問、nice!&コメントありがとうございます。
by kuwachan (2012-01-08 09:46)
♪あゆさこさん
どうぞよろしくお願いします。
場所によって色々あるのですね。興味深いです^^
納豆汁もとっても体によさそうです。
by kuwachan (2012-01-08 09:47)
♪koh925さん
この屋根を見物するために多くの観光客が訪れます。
私もそのひとりでした。
写真だと質素に感じられるかもしれませんが、実際はすっきりという感じです。
以前はチャペルに後でご紹介する絵画が納められていましたが、
今は別の部屋に展示されています。
by kuwachan (2012-01-08 09:49)
♪cookieさん
屋根の模様が独特で素晴らしかったです。
40年ほど前まで病院として機能していたそうですが
今は養老院だけ残っています。
そうですね。病院で赤は日本では珍しいですね。
向こうでは一般的だったのしょうか?
by kuwachan (2012-01-08 09:53)
♪タカタカさん
はい、昨日はは七草でした。
新年になってもう1週間経ってしまいました。早いですよね。
たまには覗いて下さいね(^_-)-☆
by kuwachan (2012-01-08 09:53)
♪まるさん
今年もよろしくお願いします。
さらさら~ってお腹の中に入ってしまいました(笑)
そうですか・・まるさんは召し上がらないのですね。
毎年食べているので食べるのがもう当たり前になっています^^;
by kuwachan (2012-01-08 09:54)
♪雅さん
toricoでは七草粥はありませんか?^^
ひとりじゃなかなかそんな気分になりませんよね。
こちらのスーパーでは七草セットとか売っていますけれども(笑)
by kuwachan (2012-01-08 09:54)
♪miyokoさん
ひとつひとつがとても丁寧に作られていますよね。
by kuwachan (2012-01-08 09:55)
♪angie17さん
はい、これだけの種類を買うのは大変ですからとても助かります。
少しもたれ気味のお腹にはお粥が優しくていいですよね。
ショウガを入れると体が温まりますね。
by kuwachan (2012-01-08 09:55)
♪hrdさん
そうなんです。同じ建物とは思えませんよね。
表と裏って感じですよね。
6日は楽しい新年会だったのですね(^_-)-☆
by kuwachan (2012-01-08 09:55)
♪土芽さん
ブルゴーニュ地方ではではこんな幾何学模様の
屋根が流行したそうなんです。
by kuwachan (2012-01-08 09:56)
♪ameyaさん
印象に残るカラフルな屋根でした。
細部にも色々工夫がされていていますよね。
当時の芸術家に仕事を与えて建物の装飾を行ったそうです。
はい、七草粥は体に優しいお粥ですね^^
by kuwachan (2012-01-08 10:00)
♪コンブさん
ここはもちろん色鮮やかで美しいのですが・・・^^
ごめんなさい。
時間が開いてしまったので分かりにくかったですね。
年末最後の記事を見ていただくとわかります。
by kuwachan (2012-01-08 10:05)
あけましておめでとうございます。
今年も、よろしくお願い申し上げます。
お庭で、七草が採れるなんて、素敵です。
まだまだ寒い日が続きますが
体調に気をつけ、乗り切りましょうね。
by YUKIE_CHEF (2012-01-08 13:55)
明けましておめでとうございます。
我が家でも昨日七草粥を食べましたよ。
by マーチャン (2012-01-08 17:35)
病人を収容するベッドの周囲が赤い色で ・・・
ワイン色とでも言いますかね。 ^^; (ボルドーではこの色では駄目だと思いますがブルゴーニュなら)
七草粥は雑草なら何でもOK。縁起物ですから。自分はタンポポ入れた事もあります。^^
by のら人 (2012-01-08 17:39)
へ~♪
色煉瓦のヨーロッパの街並みも良いですね。
外観とはまた別なんですね・・・
by zak (2012-01-08 17:45)
屋根の模様を見た感じ
私は箱根の寄木細工を連想しました。
感じ方は人それぞれですね。
by takenoko (2012-01-08 21:01)
皆様、こんばんは。
ご訪問、nice!&コメントありがとうございます。
by kuwachan (2012-01-08 22:51)
♪YUKIE_CHEFさん
おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
なんちゃって七草ですけど、一応七種類揃いました。
寒さはこれからが本番です。
お互い体に気を付けて過ごしたいものですね。
そのためにはまずは食からですよね(^_-)-☆
by kuwachan (2012-01-08 22:52)
♪マーチャンさん
おめでとうございます。
よろしくお願いします。
七草粥を食べるとお正月も終わりって感じがしますね。
by kuwachan (2012-01-08 22:54)
♪のら人さん
あっ、そういう意味もあったのかもしれませんね。
ワインの産地ですからね。
病気でワインが飲めないのでせめて・・という配慮でしょうか^^
七草粥はとにかく葉っぱ類が七種類あればOKってことで(笑)
たんぽぽのお味はいかがでしたか?
by kuwachan (2012-01-08 22:55)
♪zakさん
お洒落ですよね。ブルゴーニュ地方独特のものらしいです。
外観は質素に中は豪華にですね(^_-)-☆
そういえばオータンの陸軍士官学校の屋根も色煉瓦の幾何学模様でした。
by kuwachan (2012-01-08 23:00)
♪takenokoさん
なるほど~箱根の寄木細工!
幾何学模様が似ているかもしれませんね。
はい、人それぞれでいいと思います。
by kuwachan (2012-01-08 23:04)
遅ればせながら明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
屋根が刺繍みたいな織物みたいな。見ているだけで楽しいですね。
by 成瀬 (2012-01-09 12:16)
♪成瀬さん
おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
ええ、そうなんです。屋根の模様が独特で一度見たら
忘れられない屋根です!
by kuwachan (2012-01-09 20:15)