ブルゴーニュ ロマネスクの旅 XXXⅢ (ボーヌ④ オテル・デュー その3) [海外@ブルゴーニュ2011]
「最後の審判」 暫く粘ったのですが、人が引っ切り無しで絶えず、人が写らない写真が撮れませんでした(>_<)
オテル・デューの最終回です。衝立画(ポリプティック)とタペストリー、家具をご紹介します。
聖ルイの部屋の奥の小部屋に展示されていた衝立画「最後の審判」は、オテル・デューの創設者である
ロマン・ロランが、フランドルの画家、ロジェ・ヴァン・デール・ヴェイデンに描かせたもので、
当初は「貧しき者の広間」のチャペルの祭壇上部に飾られていました。
病人たちが見ることができるのは日曜日と祝祭日だけでした。
(衝立画とは屏風のような開閉式の絵画のことのようです。15世紀頃の祭壇は自由に開閉できるようになっていて、
日曜日や祝祭日に扉を開けて内側の絵を礼拝したそうです。)
「最後の審判」を題材とした絵画はたくさんにありますが、この絵も大変見応えのあるものでした。
天秤ではかっているところが何ともリアルな感じで、日本でいえば、差し詰め「三途の川」の場面かな?と
思ってしまいました。
最後の審判の解説です。↓
こちらは↓、この施療院を建てたニコラ・ロラン(左)と夫人のギゴーヌ・ド・サラン(右)で、
上の衝立画の閉じた時の絵画です。
同じ部屋に展示されていたタペストリー「千々の花」
(クリュニー美術館にある有名なタペストリー『一角獣と貴婦人』(未見です)を同様のテクニックと色で
再現しているそうです。本物を是非見てみたいものです。)
作品の解説には、傲慢なエロワ(のちの聖エロワ)が自分の馬のひずめを少しでも早くつけようとして
馬の脚を切ってしまったが、元に戻すことができなかったとあるそうです。
聖ルイの部屋は1661年にルイ・ベトーによって作られ、天井が高くとても立派な部屋です。
フランドルのトゥルネイで織られたタペストリーとゴシック様式の整理箱が展示されていました。
新約聖書に出てくるイエスが語ったたとえ話の「放蕩息子」が描かれているそうです。
整理箱はとてもガッチリとしていて木彫りの彫刻が見事でした。
この施療院に来た記念に、この施療院の畑からできた
ワインを買って帰りました。
本当は赤が欲しかったのですが、かなりいいお値段で
予算オーバーだったので、白のピュイ・フュッセに。
もちろん美味しかったです(^^)/
見納めの施療院の屋根です。
(2011年5月27日午前中)
オテル・デューはこれで終わりますが、ボーヌはまだ続きます・・・to be continued.
<おまけ>
厳しい寒さの日が続きますが、春の息吹をお届けしますね。
今年最初のアレンジです。
花材は、チューリップ、薔薇が2種類、ガーベラ、フリージア、デンファレ、マトリカリア、ゴッドセフィアナ(グリーン)
素敵ですね~♪みてみたいです^^
クリュニー美術館にある『一角獣と貴婦人』もみてみたい
なぁと想っています。
お花のアレンジ、早春の雰囲気が感じられて素敵ですね♪
by miyoko (2012-01-13 21:29)
美しいオテル・デューのご紹介をありがとうございました。楽しませていただきました。 ^^
by 般若坊 (2012-01-13 22:49)
こんばんは。コメントありがとうございました。私以前、飲食業界にもいましたのでワインにもすごく興味があります。
またよろしくお願い致します。^^;
by ソニックマイヅル (2012-01-13 23:02)
今晩は!連日寒い日が続いています。
除雪もせずに冬眠したいです!!
春の息吹が速く欲しいです。
by シラネアオイ (2012-01-13 23:35)
素敵な異国のブログでしたね。(*^_^*)ありがとうございました。
アレンジのお花で、春が待ち遠しくなりました。一面、真っ白の世界です。(..;)春よ!早くこ~い!
by あゆさこ (2012-01-14 05:59)
いつも思うのですが、何世紀も前の絵がこんなに綺麗に残っていることに驚きます。タペストリーも風化しないんですね。
by コンブ (2012-01-14 07:54)
詳細に表現されたタペストリー。。。すごい技術ですね。
素晴らしいです。
春のアレンジ。。。フリージアの甘い香りがこちらまで漂ってきそうです。きれいだなあ(^_^)
by ameya (2012-01-14 08:42)
一つ一つの作品が繊細かつ迫力がありそうです^^
色合いが暖かく優しいアレンジですね。
by hrd (2012-01-14 09:28)
おはようございます
素敵なアレンジですね~
問屋にいるときは バラの担当でしたが
チューリップやガーベラの種類の多さにはびっくりしました。
by やま (2012-01-14 09:51)
いいですね!!
タペストリー、見てみたいです^^
by niki (2012-01-14 09:54)
オテル・デュー 楽しませてもらいました。
美しい色煉瓦の屋根も素晴らしいけど
建物の中も 美術館ですね!
チューリップ 春~♪って感じです。
by ネイル (2012-01-14 11:37)
最後の審判…はかりにかけるのは確かに三途の川…みたいですね。ほかの家具なども細工が凝っていて重厚で見ごたえがありそうです。そしてやはりここの屋根の感じは印象的です。見納めに…目に焼きつけたくなるのわかる気がします。…春の兆しのお花…素敵です。
by yuzuhane (2012-01-14 15:40)
宗教画は神秘的ですね。
by ねじまき鳥 (2012-01-14 17:15)
建物の美しさだけではなく、装飾品や
そして絵画も楽しめるのですね、日本で言えば寺院の堂塔や
襖絵も見るのと同じなんでしょうね
by koh925 (2012-01-14 18:18)
実に重厚な絵ですね^^)
審判の象徴は天秤ですが
某イスラム国家の裁判所の
紋章も天秤だそうです(^w^)
by rtfk (2012-01-14 20:47)
実に荘厳なる風景ですね・・・
今一度、静かに対峙したくなります。
by zak (2012-01-14 20:58)
この時代にこれだけの技術と文化があったわけですから、今現在も
日本人などの感性が追い付けないわけですね。歴史の違いを
実感させられます。^^
by キャロロ (2012-01-14 22:34)
ここにも最後の審判があったのですね。 インパクトがありますね。 ミケランジェロのが有名ですが・・
by Jetstream777 (2012-01-14 23:34)
皆様、おはようございます。
ご訪問、nice!&コメントありがとうございます。
by kuwachan (2012-01-15 07:53)
♪miyokoさん
私も是非クリュニー美術館の「一角獣と貴婦人」は見てみたいです。
ありがとうございます。
お花屋さんの店先のお花が春らしくなりましたね。
by kuwachan (2012-01-15 07:54)
♪般若坊さん
ご覧いただきありがとうございます。
この施療院を見るために多くの観光客が訪れるのも頷けました。
by kuwachan (2012-01-15 07:57)
♪ソニックマイヅルさん
そうなんですか?
今とは全く違う業種でびっくりですが・・・^^
こちらこそよろしくお願いします。
by kuwachan (2012-01-15 07:57)
♪シラネアオイさん
程度が違いますがこちらも寒い日が続いています。
今年は寒らしい寒さですね。
連日の除雪お疲れさまです。
by kuwachan (2012-01-15 07:58)
♪あゆさこさん
ありがとうございます。
お花はかなり季節の先を歩んでいうようです。
雪国は春が待ち遠しいことでしょう。
by kuwachan (2012-01-15 07:58)
♪コンブさん
最近は修復技術が発達しているので、修復していると思います。
また展示の場所も日の当たらない薄暗い部屋で温度管理もされています。
タペストリーこれでも充分綺麗ですが、たぶん当時は当時はもっと
鮮やかだったのではないかと思います。
by kuwachan (2012-01-15 07:59)
♪ameyaさん
タペストリーもまるで絵画のようですよね。
素晴らしい技術です。
そう、大当たりです!フリージアの香りが玄関先に漂っています。
お届けできないのが残念です。
by kuwachan (2012-01-15 08:00)
♪hrdさん
はい、気が遠くなるような細かさです。
絵画の大きさに圧倒されました。
ありがとうございます。
春のお花って優しさが溢れていますね。
by kuwachan (2012-01-15 08:01)
♪やまさん
おはようございます。
ありがとうございます。
今バラもそうですが、チューリップ、ガーベラ本当に種類が多いです。
特にチューリップは、以前に比べると色も種類も増えましたね。
by kuwachan (2012-01-15 08:02)
♪nikiさん
日本では絵画はよく見ますがタペストリーを見る機会は
とっても少ないですね。
by kuwachan (2012-01-15 08:02)
♪ネイルさん
お楽しみいただけましたか?
兎に角屋根の美しさには目を奪われました。
一番春を感じさせてくれるのはやっぱりチューリップですね!
ぷっくりとした形も可愛らしいです。
by kuwachan (2012-01-15 08:03)
♪yuzuhaneさん
中心に天秤がはっきりと描かれていて
ふと三途の川を思い出しました。
展示されている絵、タペストリー、家具などから、寄付も相当あったと思いますが
当時この施療院の資金が潤沢であったことが窺えますね。
by kuwachan (2012-01-15 08:04)
♪ねじまき鳥さん
宗教画は東西問わず神秘的で崇高な感じがします。
by kuwachan (2012-01-15 08:05)
♪koh925さん
ここは施療院として建てられましたが
内部にチャペルもありますし、かなり教会に近い感じがします。
当時は現在に比べて生活と宗教とが密接だったからでしょうね。
by kuwachan (2012-01-15 08:06)
♪rtfkさん
詳しくはよくわからないのですが、
フランドル派らしい細密画だそうです。
あ~そういえば、弁護士バッチも天秤ですね^^
by kuwachan (2012-01-15 08:06)
♪zakさん
海外であれば一度きりしか見られないことがほとんどですが
再び見たくなる光景ってありますよね。
by kuwachan (2012-01-15 08:12)
♪キャロロさん
教会などで小さいこどもの頃から本物の絵画や彫刻など
芸術に触れる機会が多かったかったからでしょうね。
向こうでは美術館に子供連れで来ている家族をよく見かけました。
芸術が生活に浸透しているのだなと感じましたね。
by kuwachan (2012-01-15 08:12)
♪Jestream777さん
最後の審判は絵画だけでなくタンパンでも見ました。
題材としてリクエストが多かったのでしょうね。
ミケランジェロ・・・ヴァチカンのですよね^^
by kuwachan (2012-01-15 08:13)
豪華ですねぇ。こんな家具のある部屋にいつか...(無理)。
by 土芽 (2012-01-15 14:51)
♪土芽さん
整理箱があると収納たっぷりで便利そうですよね^^
by kuwachan (2012-01-16 06:41)
これは本当に素晴らしい!
溜息が出ちゃいますっ
荘厳な音楽まで聞こえてきそうな感じ。
ワイン、「あ、か」じゃなくて白だったようですが、それも美味しそうですよぉ~
by リュカ (2012-01-16 18:43)
こういうの見るとどこか行きたくなりますねぇw
今年もどうぞよろしくお願いいたしますw
by ふじかわ (2012-01-16 19:17)
♪リュカさん
バックミュージックがかすか~に流れていると
いい感じかもしれませんね。
オテル・デュー、外も内部も見応えがありました。
「あ、か」は空港で買って帰りました(*^^)v
by kuwachan (2012-01-16 23:49)
♪ふじかわさん
自分で記事を書きながらまた行きたくなっています^^
こちらこそどうぞよろしくお願いします。
by kuwachan (2012-01-16 23:59)
衝立画も素晴らしいが、施寮院の屋根が またアートですね~!
by hieroh66 (2012-01-17 14:51)
♪hieroh66さん
はい、屋根の幾何学模様が見事ですよね。
ブルゴーニュ地方で流行した屋根だそうです。
by kuwachan (2012-01-17 21:19)
施寮院で畑を持っていたりするのですねぇ。
やはりワインが生活に密着しているからこそ、個性的で
美味しいワインがいっぱい出来るのでしょうね。
日本的に言うと、お寺が持っている田んぼで取れた米を
もとに日本酒や焼酎を造る感じですかね。
by あるふぁ (2012-01-19 00:20)
♪あるふぁさん
こんにちは。
施療院では畑から採れたブドウでワインを作り
その売り上げで運営費を賄っていました。今も修繕費等に使っています。
地域的にもワインの産地だったので一石二鳥ですよね。
このおかげで貧しい人たちも治療を受けることができたそうです。
そうですね。日本だとお酒と焼酎・・生活に密着してるとなると
原料は違いますがお味噌とかお醤油かな。
by kuwachan (2012-01-19 12:55)