パリ&近郊の旅2012 その8 (ブールジュ⑥) [海外@パリ&近郊の旅2012]
突然の風と雨で塔の屋上からやむを得なく撤退した私たちですが、傘をさしていても用をなさない状況だったので
取り敢えずちょっと雨宿りと、大聖堂の広場の前にあった「Musse des Meilleurs Ouvriers de France
(フランスの最優秀職人の博物館)」なるものに入ってみることにしました。入館料は無料です。
キノコのはく製?(キノコははく製とは言わないかもしれませんが)
動物のはく製やら
化石の標本?やら 飴細工などなど・・・・
・・あらゆる分野においてフランスの最優秀職人と認められた人たちの作品が展示されていたのです。
雨宿りのつもりが一転、無料でこんなに楽しめちゃっていいの?というくらい有意義な時間を過ごせました。
ここは無料の上に、綺麗な化粧室も拝借することができ、それだけでも充分でした(笑)
大聖堂にはクリプト(地下祭礼室)も あるのですが(そこも見応えがあるらしいです)、
クリプトは見学する時間が決まっているので今回はパスしました。
観光案内所でもらった地図を見ていた姪っ子の目が急に輝き、「モーリス・エステーヴという画家の美術館が
あるから行ってみたい!」というので、そこへ行ってみることにしました。
右側の家と家との間の細い道も私道ではなく、坂の上と下を繋ぐ道です。
こちらがモーリス・エステーヴの美術館です。なんとここも無料だったのです。
この建物も素敵ですね。窓のところにだまし彫刻があります。
ここはかつてHotel des Echevins (市会議員の館)だったようです。
フランス語のウィキペディアを翻訳して読んだところ、エステーヴ本人が自分作品(数百以上)を
ブールジュ市に寄贈し、ブールジュ市はその作品を展示するために、歴史的建造物である
Hotel des Echevins (市会議員の館)を復元してエステーヴ美術館にしたようです。
建物や内部の装飾がキャベツの葉っぱのようになっているところが特徴らしいです。
実は、パンフレットをもらってきたはずなのですが見つからなくて^^;、確かそんなことが書いてありました。
Maurice Esteve(モーリス・エステーヴ)はこんな感じの絵をを描く画家です。
私は、エステーヴという名前自体初めて聞きましたし、抽象画はサッパリなんですが、
姪っ子は「こんなにたくさんコレクションがあるなんて信じられない!」と狂喜していました。
色の使い方や組み合わせ方が独特な雰囲気を持っていました。
博物館や美術館を見学していたら、あっという間に時間が経ってしまい、パリに戻る列車の時間が近づいてきました。
お天気も回復してきたようなので、最後にかつて沼地だった方を回って駅に戻ることにしました。
左の家はかなり時代物の雰囲気が漂っていますが、まだ現役です。
右のお家はメダイヨン(右の円形型の装飾です)と円形の出窓?のようなものが印象的でした。
こんな風に街並みを散策しているだけでも、タイムスリップした感じになります。
家々の間にある小さな公園も緑豊かでいい雰囲気です。
建物の高さが揃っているので、街並みが綺麗に見えますね。
道路を渡って、かつての沼地だったところに入ると、市街地から一転そこには自然豊かな新緑に包まれていました。
川沿いには遊歩道が整備されています。
長閑な風景に心も癒されます。
振り向くと大聖堂、あっ、上った塔です、が見えました。
ライラックの花が咲いていました。
歩きながら空を見上げると、さっき塔の上での悪天候が嘘だったかのように、雲が切れ、青空が見えていました。
大聖堂に、芸術、そして自然豊かなブールジュで充実した1日を過ごしました。
(2012年5月4日午後)
東京近辺の方々へですが、お急ぎください!
会期が明日、明後日で終了します。
・ボストン美術館展、今回展示された作品がもし日本にあったとしたらほとんどの作品が国宝や重文だったに
違いないという珠玉の作品ばかりでした。明治の廃仏毀釈の混乱の時代に海を渡った作品。
よくぞ収集してくれたという気持ちがないでもありません。素晴らしい保存状態です。
名古屋、九州、大阪と巡回するそうですので、どうぞお見逃しなく!
・ダ・ヴィンチ展は巡回してきたのでこれで終了のようです。
色々なモナ・リザに出会ってきました。
・セザンヌ展は残念ながら巡回の記載が見当たりません。
こちらは鑑賞記です→http://fumi-kuwachan.blog.so-net.ne.jp/2012-03-31
あら、ダ・ヴィンチは10日で終わりなのですね。
もっとやっている気でいました(笑)
職人の博物館、面白いですね。パリの記事でいきなりキノコ画像には思わず笑ってしまいました^^
by リュカ (2012-06-10 00:03)
素晴らしい作品が無料で鑑賞できるなんて
フランスという国の文化への懐の深さを感じますね♬
by rtfk (2012-06-10 06:20)
路地の雰囲気がいいですね。
こういう趣のある道がなんだか素敵です。
by YAP (2012-06-10 06:46)
雨の御蔭で思わぬ素敵なものたちに出会えましたね。御化粧室の件はすごーくよくわかります。ほんときれいなところが無料は余計にポイント高かったですね。姪御さんが狂喜されたと言う画家の方は私も知りませんでしたが、きれいな色使いですね。木組みの家は東のドイツ方面付近の街で見かけましたが、ここにもいっぱい。狭い抜け道とか水辺の風景とかほんと素敵なところで一日写真撮っていられそうですね。niceです。
by yuzuhane (2012-06-10 07:01)
街並みが景観のバランスを考えて作られていて
散策するだけでも楽しめますね^^
by hrd (2012-06-10 07:30)
おはようございます。本日は多忙の為、挨拶のみとさせて頂きます。いつもお世話になり有難うございます。^^;
by ソニックマイヅル (2012-06-10 10:29)
話に夢中になって歩くと、メルヘンチックな建物や綺麗な景色をうっかり
見落としますね、だまってキョロキョロが良いようです
kuwachanさんお観察力は凄いです
目の具合は回復途中ですから、ボストン美術館展などは諦めています
by koh925 (2012-06-10 12:54)
こんばんは
キノコ、どれぐらいの大きさなんですか?
かなり大きく見えますね〜。
by wine (2012-06-10 19:59)
裏町風の町並み、いいですよね。 映画に出てきそうな
雰囲気がプンプンとしてきます(笑)。
by ため息の午後 (2012-06-10 21:30)
今晩は。
狭い路地好きです。むこうに何かありそうで。
最初の写真、2月にイベントしたステンドグラスを思い出しました。
by 夏炉冬扇 (2012-06-10 21:42)
キノコの剥製?
これは是非直に見なければなりませんね。 ^^
パッと見ですが、カラカサ茸に見えます。 で、あれば微妙に毒です。 ^^;
火を通せば毒では無いですが、良く似たカラカサ茸系の毒菌が多いので、最近食べませんね。もったいないです。
by のら人 (2012-06-10 22:18)
皆様、こんばんは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。すみませんが、お返事、ちょっと遅くなります。
by kuwachan (2012-06-10 23:28)
こんばんはデス
街並みが映画のセットみたく綺麗ですね
ゆったり流れる川も日本には少ない風景で、ほんと素晴らしいと感じちゃいまする
美術展や展覧会はいつも期間を終えて「行けばよかった」と思うことばかり、、、今回も「行けばよかった」でありやす
by わけん (2012-06-11 00:04)
Maurice Esteveの絵 素敵ですね^^
by miyoko (2012-06-11 02:39)
キノコの剝製が珍しいですね~。水辺の風景が素敵です。
by ryuyokaonhachioj (2012-06-11 06:48)
教会などは勿論、普通の住宅が永く残されているのは
石の文化の賜物ですよね。
日本の住宅も普通に100年もつようになる時代は来る
のでしょうか。。
それにしても、キノコの剥製はかなりインパクトがありま
すね。(私は少々苦手なもので・・・)
by あるふぁ (2012-06-11 08:30)
キノコのはく製・・・すごいですね。
by YUKIE_CHEF (2012-06-11 08:44)
下から3枚目と4枚目 絵画みたいで素敵!
by ネイル (2012-06-11 11:15)
こんにちは。まさに職人の街・・・芸術の街ですね!^^;
by ソニックマイヅル (2012-06-11 11:43)
モーリス・エステーヴの美術館は、偶然見つけたのでしょうか。
雨が降らなかったら、気づかなかったとか?
だとしたら、雨が転じて福となった感じで、ラッキーでしたね♪
ライラックの花って、こんな感じで咲くんですね。
初めて見ました(*^-^*)
by aloha (2012-06-11 12:48)
相変わらず訪問が遅くてスミマセン<m(_ _)m>
雨で偶然入った博物館でこれだけ楽しめればラッキーですね。
抽象画は自分もさっぱりですね。どこがいいのか理解できません。
by 雅 (2012-06-11 21:02)
皆さん、こんばんは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪リュカさん
そう、10日で終わりだったのです。
なんか、もうちょっとやってると思っていたら
もう終わってる~ってよくあります(笑)
職人の博物館はなかなか興味深い展示でしたよ^^
なんでも食わず嫌いはダメですよね(^_-)-☆
♪rtfkさん
国民だけならまだ無料というのがわかるのですが
旅行者でも誰でもOKというのが凄いでしょ^^
追々ご紹介しますが、今回美術館をあと3つ無料で見ました!
♪YAPさん
旧市街を散策していると雰囲気のある路地と出会えるところが
楽しいですね。だから散策していると結構時間が掛かってしまうのです(笑)
♪yuzuhaneさん
はい、予定外の雨もいいものだな~と思いました^^
御化粧室は本当に大変ですよね(笑)フランス人自身も苦労しているらしいのですが
劇的な改善はなかなかみられないと、姪っ子が言っていました。
それに比べて、日本は最近すごくよくなったと思います。
ブールジュの町はパリからも日帰りが可能ですが、時間的に余裕があれば
1泊するとゆっくりと楽しめると思います。
撮影のポイントはたくさんあります^^
♪hrdさん
美しい街並みに惚れ惚れとしてしまいました。
旧市街には建物の厳しい建築制限があるのかもしれませんが
市民の協力があって初めて成り立つものですよね。
♪ソニックマイヅルさん
ご丁寧にありがとうございました。
かつてブールジュをベリー公国の首都と定め、芸術を愛した
ジャン・ド・ベリー公の気概が今も息づいているのかもしれませんね。
by kuwachan (2012-06-11 21:10)
♪koh925さん
おしゃべりはいつでもできるので、旅行中はキョロキョロが大正解!
ただ、貴重品には気を付けないとダメですが(笑)
いやいや、そんなことないです。私、見忘れたりとかうっかりが結構多いのです^^;
帰って来てから愕然するがことよくあります(笑)
そうですね。今、しっかり治された方がいいですね。どうぞお大事になさってください。
♪wineさん
そんな凄く大きくはなかったような・・・。
50センチ位でしょうか。1メートルはなかったと思います。
♪ため息の午後さん
はい、中世の古い雰囲気がよく残っている街ですよね。
中世の騎士の恰好をした人が町中に登場して
そのまま映画を撮影しても違和感がないと思います。
♪夏炉冬扇さん
人ひとりやっと通れるくらいの路地とか面白いですよね。
生活感が溢れていて楽しくなります。
♪のら人さん
キノコも剥製でいいのでしょうか?
まっ、乾燥しいたけの部類ですね(笑)
それよりも、きのこのお名前まですぐに分かってしまうところがさすがのら人さんです。
是非ブールジュまで行って確かめて来てください!
カラカサ茸は毒があるのですね。ただ火を通せばOKって、食べたことあるのですか?
日本の林の中にもいっぱい生えているってことですね。へぇ~~~^^
♪わけんさん
セットみたいな街並みですが本物です(笑)
そうですね。フランスは日本よりも起伏が少なく平坦なところが多いので
川の流れがゆったりとしていますね。
美術展や展覧会って思い切りが必要ですね。
私もどうしよう・・・と思っている間に終わってしまっていることよくあります。
by kuwachan (2012-06-11 21:12)
♪miyokoさん
miyokoさんは抽象画とかお好きですか?
私はよくわからなくて、自分からは観ることがなかったのですが
姪っ子と一緒に旅行をして少し観るようになりました。
♪ryuyokaonhachiojさん
キノコのはく製(?)は私も初めてみました。
乾燥シイタケはよく見ますが(笑)
旧市街のすぐそばあるとは思えないほど深い緑が印象的な水辺ですよね。
♪あるふぁさん
どうでしょう。
向こうの場合は、石でできた外枠はそのままでも、内部は改装して
その時代時代に合った設備にしていますからね。
日本の住宅でも100年・・。
手入れをすれば持たないことはないとは思いますが、設備までとなると
難しいものがあるかもしれませんね。
はい、キノコは凄くインパクトがありました。だから写真に撮ったのです(笑)
♪YUKIE_CHEFさん
なかなか見ないものですよね(^_-)-☆
♪ネイルさん
ありがとうございます^^
美しい景色に感謝!
♪alohaさん
モーリス・エステーヴの美術館は、行く前の事前調査では全く情報無しだったのですが、
観光案内所に行ってブールジュの地図を貰いそれを見ていた姪っ子が気づき、
時間があれば行きたいな~と言っていたのです。
雨で塔の上いる時間が短くなったので、その分ゆっくり見られたと思います。
♪雅さん
お時間のある時にお越しください^^
そうなんです。この博物館、入ってみる?みたいな感じで入ったら
意外や意外っでラッキーでした。無料じゃなかったら入っていなかったと思います(笑)
抽象画を見ている回数が少ないからかもしれませんが^^;
by kuwachan (2012-06-11 21:18)
キノコ。。。わー、すごいですね。
こんなものにふと出会えるのはやはり芸術の国だからなのでしょうか。
by ameya (2012-06-12 12:53)
職人技というのは東西区別無く素晴らしいですね。
ボストン美術館、これは見逃せません。私も名古屋開催を区部を長くして待っております。
by 水郷楽人 (2012-06-12 17:49)
この博物館は見所満載ですね!
フランスの田舎道をJEEPでのんびり走ってみたくなりました♪
by 駅員3 (2012-06-12 18:15)
♪ameyaさん
キノコ、珍しいですよね^^
どうしても日本だとわざわざという感じですが
身近に芸術があるのでしょうね。
by kuwachan (2012-06-12 22:01)
♪水郷楽人さん
そうですね。
作るものは違ってもその素晴らしさは変わらないですね。
ボストン美術館展、見応え十分です!どうぞご期待ください。
待ち遠しいですね(^_-)-☆
by kuwachan (2012-06-12 22:06)
♪駅員3さん
はい、絵画はちょっと苦手~という人も楽しめる博物館でした。
色々なジャンルがあるのはいいですね。
フランスの田舎道は道が広いので気持ちがいいと思いますよ!
by kuwachan (2012-06-12 22:19)
大雨に遭わなかったら、きっと職人さんの博物館もスルーしてたんでしょうし、
旅先のちょっとしたハプニングって、逆に印象に残る結果になることが多いかも知れませんね^^
川沿いの遊歩道、日がな一日ゆっくりと過ごしてみたいなぁ~
by ソノ日暮 (2012-06-13 12:06)
♪ソノ日暮さん
こんにちは。
一応予定を立てていてもその通りに行かないところが
旅の楽しさでもありますよね。お天気が荒れなければ、
おっしゃる通り最優秀職人の博物館へは行っていなかったと思います。
川沿いの遊歩道は市民にとっても心安らぐオアシスなんでしょうね。
そんなことを思いながら歩いていました。
by kuwachan (2012-06-13 17:11)
塔の上のお姫さまは生憎の雨でとっとと撤退でしたか・・・(^_^;)
晴れ女のkuwachanさんが旅先で雨にあうというのは、
もしかしたら、美術館・博物館へのエスコートだったのかも。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
モーリス・エステーヴ、初めて聞く名前です。
日本で観る機会があるのかなぁ?
忘れないようにメモメモ・・・
私はセザンヌ展が会期末駆け込みでした。
今年は見応えある素晴らしい展覧会が続きますね!(^_^)
by りゅう (2012-06-24 10:30)
♪りゅうさん
はい、残念ながら。
雨だけでなく風も強かったので敢え無く退散でした(>_<)
でも、時間を無駄にすることなく博物館・美術館で
予想外に楽しめて良かったです。
いよいよ、フェルメール始まりましたね。早く行かないと^^
今年はホント目白押しってかんじですよね。
by kuwachan (2012-06-25 06:36)