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フランス アルザス地方への旅 5 (コルマール② ウンターリンデン美術館) [海外@アルザス2012X'mas]

bIMG_6268ウィンターリンデン.jpg
                   ウンターリンデン美術館@コルマール

コルマールに到着した翌日は、朝からよいお天気[晴れ]でした。
コルマールに来た目的はもちろんマルシェ・ド・ノエルもあったのですが、一番はウンターリンデン美術館に行くこと。
姪っ子が留学中に絶対行っておきたい美術館のひとつだったそうです。

ホテルで朝食です。
美術館が9時に開館なので7時過ぎに朝食にしたのですが、その時はまだ外は真っ暗でした。

bIMG_0400.jpgbIMG_0397パン.jpg

パンとフルーツ、飲み物、ヨーグルト、ハム、チーズ、フランスのホテルの一般的な朝食です。
ここのホテルは珍しく卵がありました。自分でお湯の中に入れて半熟や固ゆでにするようになっていました。
クグロフ(右の写真の粉砂糖がかかっているもの)があるのがアルザス地方ならではって感じです。

bIMG_0401コルマール朝食.jpg

 

ホテルからウンターリンデン美術館までは街並みを見ながら歩いて15分弱で到着。
美術館は13世紀の修道院を改修したものだそうです。

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入り口のドアの取っ手の部分にはコルマールの市章が施されていました。

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修道院だった名残の回廊や中庭です。

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屋根の向こうに飾り物なのか面白い顔が見えました。

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ウンターリンデン美術館の目玉は、ドイツ人画家グリューネヴァルトの傑作『イーゼンハイム祭壇画』です。
ウィキペディアによりますと、この絵は16世紀の初めに描かれたもので、元はコルマールの南方にある
イーゼンハイムのイーゼンハイムの聖アントニウス会修道院付属の施療院の礼拝堂にあったものであり、
修道会の守護聖人
聖アントニウスの木像を安置する彩色木彫祭壇だったそうです。

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第1面(平日面 平日に公開)

今まで見ていたキリストの絵画は大体美化されたものが多い中で、この絵画のキリストは
描写が生々しく悲惨な様子がありあり描かれ見るものを圧倒します。

その裏(第2面)には復活したキリストが描かれています。

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↓ウィキペディアより拝借

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第2面(日曜面 日曜日にのみ公開)


一番奥にあった修道会の守護聖人聖アントニウスの木像です。

この木像の観音開きの扉に絵画が描かれていたのです。
これは聖アントニウスの祭日にのみ公開されていたそうです。

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木像の両脇にはこの絵画です。(第3面)

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2階から見るとこんな感じです。

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これはフレスコ画のようです。

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2階から中庭を眺めると・・古めかしい井戸がありました。両脇の刈込が可愛らしいですね。

bIMG_6260.jpgbIMG_6263.jpg

 

ウンターリンデン美術館はこのような宗教画の他にも彫刻や、食器、中世の甲冑等も見ることができましたが、
昨年の秋から改修工事に入っていて見学できないものあったのはちょっと残念でした。

 

コルマール、まだ続きます[手(パー)]

 

(2012年12月19日朝)


<おまけ> 

今日は節分でしたね。
皆さん、豆まきはしましたか?うちではもちろんやりましたよ[わーい(嬉しい顔)]
そしてこれも。恵方太巻き。最近はもう行事として全国的に定着しましたね^^

頑張って作りました。もちろんかぶりつきました(笑
明日は立春ですね。

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(2013年2月3日)

 


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コメント 31

miyoko

ウンターリンデン美術館で『イーゼンハイム祭壇画』
みてみたいなぁ^^ 朝食美味しそうですね♪
恵方巻き食べていません。。おいしそうですね~
by miyoko (2013-02-04 01:12) 

takenoko

渋いところですね。井戸の写真、絵画のような感じがします。

by takenoko (2013-02-04 06:03) 

獏

修道院を改装した美術館・・・凄くいい雰囲気ですね^^)
朝食にも目を奪われましたが・・・(@@;)
恵方巻き 一人暮らしなので今年は食べませんでした。。。

by 獏 (2013-02-04 07:44) 

YAP

絵もすばらしいですが、修道院だったという建物も見所のようですね。
by YAP (2013-02-04 08:07) 

ソニックマイヅル

ヨーロッパの絵画を見ると必ずと言っていいほどフランダースの犬の最終回を思い出します。朝食も美味しそうですね。憧れの旅です。私の恵方巻きは鉄火巻きでした。^^;
by ソニックマイヅル (2013-02-04 09:23) 

koh925

礼拝場の中のキリスト画、一層荘厳さが伝わってきますね
何時も思うことですが、写真撮影ができるのは嬉しいとことですね
by koh925 (2013-02-04 09:33) 

リュカ

この美術館素敵ですねー。
折りたたむタイプの絵画は、フランスではメジャーなのかしら?
こういうタイプ、テレビで観た記憶があります。
違うところのだったのかなあ??
by リュカ (2013-02-04 09:42) 

kuwachan

皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。

♪miyokoさん
ウンターリンデン美術館はこの絵を見るだけでも行く価値があります!
便利なところとは言えませんが、機会があったらコルマールに
立ち寄られることをお勧めします。
恵方巻き、今年は丁度節分が日曜日と重なったので作りました^^


♪takenokoさん
建物自体が13世紀のものですから、
経てきた時代を感じさせてくれますね。
井戸も当時のものかもしれませんね。


♪獏さん
向こうは建物の再活用が上手いですよね。
地震がないせいもあるとは思いますが。
恵方巻き、いつもは食べないのですが
今年は日曜日だったので頑張って作りました☆

by kuwachan (2013-02-04 12:51) 

kuwachan

♪YAPさん
フランスでは修道院や教会だったところを美術館としているところを
よく見かけますが、雰囲気が美術館に合いますよね。


♪ソニックマイヅルさん
フランダースの犬はちょっと悲しすぎるかもしれません。
朝食のパンが美味しいのでついつい食べ過ぎでしまいます(笑)
鉄火巻の恵方巻きだとかぶりつきやすくていいですね(^_-)-☆


♪koh925さん
この絵を展示するには最高の場所ですよね。
帰ってからPCで見てちょっと愕然としてしまったのですが
(うまく写っていなくて(T_T))
撮影ができると記念になって嬉しいですよね。
どれもこれも絵葉書っていうわけには行きませんから^^


♪リュカさん
落ち着いた雰囲気の素敵な美術館でした。
3分の1位だったかな?改修工事をしていてあと2年位かかりそうです。
折り畳み式のタイプの絵画、たぶん私のところでも見たと思います。
ボーヌのオテル・デューにもありました。
http://fumi-kuwachan.blog.so-net.ne.jp/2012-01-13

by kuwachan (2013-02-04 12:53) 

aloha

美術館というより、まんま修道院ですね。
宗教画を展示するのに、これほどお似合いの場所はありませんね。
中庭の雰囲気もとても素敵です。
それに、こんなに装飾された井戸は初めて見ました。
この井戸、まだ現役なのかな?
by aloha (2013-02-04 13:28) 

hrd

美術品の中に美術品が展示されているようですね^^
by hrd (2013-02-04 13:53) 

momiji

ウンターリンデン美術館は味がある建物ですね。
外壁がフランスパンみたいで美味しそうです(^^;)
宗教画は極彩色で迫力がありますね。
by momiji (2013-02-04 15:03) 

Jetstream777

ここは宗教画のコレクションが見どころですね。 !(^^)!
ヨーロッパでは朝食はタマゴがない、温かい料理がないところは結構ありますね。 
by Jetstream777 (2013-02-04 19:25) 

ため息の午後

外国の美術館は建物まで、芸術ですね(笑)。
尼僧が今にも歩いていそうな渡り廊下、
いい雰囲気を感じます。
by ため息の午後 (2013-02-04 21:03) 

hossy7

芸術に全く無縁のワタシでも、行ってみたいな~って思っちゃいます☆
美術館の雰囲気って、独特のものを感じます(^^;
by hossy7 (2013-02-04 21:25) 

キャロロ

見ているだけでワクワクしてくる
風景がそこかしこにあるんですね。
行ってみたい・・・。o(^▽^)o
by キャロロ (2013-02-04 22:08) 

kuwachan

皆様、こんばんは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。

♪alohaさん
特に中にを囲む回廊はほとんどそのままって感じでした。
イーゲンハイムの祭壇画はこれ以上ないという打ってつけの場所に
展示されていました。朝一番で行ったので最初は独占状態でした。
井戸などうなのでしょうね。現役だったら凄いですね!


♪hrdさん
ヨーロッパにはどちらがメインかわからなく
なるようなところがたくさんありますね。


♪momijiさん
もと修道院だからこそ味わえる雰囲気ですね。
フランスパンですか!?なるほど~^^
少しピンクがかったところがそう思えなくもないですね。
これほど凄まじいキリストを見たのは初めてかもしれません。


♪Jetstream777さん
はい、これだけでも充分見応えのある美術館でした。
三ッ星クラスだと温かいのは飲み物だけで、
パンと冷たいものだけというのが普通ですね^^


♪ため息の午後さん
おっしゃる通りそんな感じです。
地震がない国が羨ましい限りです。
回廊の付近は静寂に包まれいていて
歩いていても違和感が全く感じられません。


♪hossy7さん
ただの美術館ではなく、もと修道院だったところを
利用した美術館だかたら余計にそそられるのかもしれませんね。


♪キャロロさん
教会や修道院って信者でなくても
その美しさに惹かれるところがありますよね。
お気持ちわかります~^^

by kuwachan (2013-02-05 00:28) 

citron

修道院に美術館があるといった感じですね。
色々と辿っていくと歴史や文化もおもしろそうです。
修道院って何となく惹かれるのも不思議です(笑
上手に作られている恵方巻きが美味しそう~今年は
ある理由からかぶりつきが出来なくで食べそこないました。

by citron (2013-02-05 16:03) 

yoko-minato

13正規に建てられた修道院を改修して
美術館になっているのは建物自体も
拡張高い芸術性を感じますね。
by yoko-minato (2013-02-05 16:30) 

夏炉冬扇

今日は。
美術館「土着」の建物のようでナイスです。
by 夏炉冬扇 (2013-02-05 16:57) 

ryuyokaonhachioj

なんか、花の本にビワの形をしたオレンジ色の
実が見えたようでした。実か何かは良く解りませんが~。
by ryuyokaonhachioj (2013-02-05 20:48) 

Loby

こんばんは。
ウンターリンデン美術館、さすが13世紀の建物だけあって、
重厚さが漂いますね…
中庭は、少々アルハンブラ宮殿のそれを彷彿とさせます。
多分、あの時代の様式なので似たところがあるのでしょうね♪


by Loby (2013-02-05 20:57) 

雅

恵方巻きは1990年代末頃にセブンイレブンだったかどこかのコンビニが始めたものが広まったと聞いてます。
なので自分は食べたことないですねー。

by (2013-02-05 23:09) 

kuwachan

皆様、こんばんは。
ご訪問、nice!&コメントをありがございます。

♪citronさん
修道院の佇まいを生かした素晴らしい美術館でした。
入館料がオーディオガイド込みだったのですが
残念ながら日本語がなく一応英語を借りたのですが
理解できるほどの能力がないのが残念でした(>_<)
2日の新聞に恵方巻きのつく方が出ていて、それを見ていたら
急に食べたくなって作ってしまいました(笑)


♪yoko-minatoさん
修道院や教会だったところが博物館や美術館になっているのは
ここだけでなく、ブルゴーニュ地方でもありました。
修道院や教会は当時の建物としては最先端の技術を
使って建てられているところが多いので建物も自体も
素晴らしいところが多いですね。


♪夏炉冬扇さん
独特の壁の色合いが素敵だなと思いました。
あと中庭を囲む回廊の雰囲気もとっても良かったです。


♪ryuyokaonhachiojさん
うちの庭では昨年末に咲いていて初めてみたのですが
今はどうなっているのか、確認しておきます^^
先月の雪でダメになってしまったかもしれません。


♪Lobyさん
歴史のある建物はそれだけで重みを感じるところがありますね。
そうですか・・・アルハンブラ宮殿ですか。
いつか行ってみたいと思っているのですがまだ実現していません。
よ~く覚えておきます^^


♪雅さん
恵方巻はコンビニが流行らせたみたいですね。
まだ恵方巻が巷に広まる前に、勤め先に大阪出身の方がいて、
節分には恵方巻にかぶりつくという話を聞いて驚いたのですが
その時にはここまで広まるとは思いませんでした。
恐るべし、コンビニの戦略、威力ですね^^

by kuwachan (2013-02-06 00:28) 

ameya

このような場所でキリストの絵を見るとまた全然違う印象でしょうね。
神々しさを感じます。建築や空間も芸術なんだなあって改めて思いました。
by ameya (2013-02-06 07:18) 

水郷楽人

フランスであってもドイツ色の濃いところなんですね。恵方巻き、我が家もいただきました。
by 水郷楽人 (2013-02-06 09:01) 

kuwachan

♪ameyaさん
比べたことはありませんが普通の美術館で見るのとは全然違うと思います。
絵画は退色を防ぐためにやや暗めのところに展示されているところが多いのですが、
ここは自然の採光で見られるところもよかったです。
このような環境は今から建築してできるものではないので貴重ですよね。


♪水郷楽人さん
アルザスは今はフランスですが、すぐそこがドイツという国境近くのところで、
戦争のたびにドイツに占領されたりフランスに占領されたりしている地方です。
恵方巻き、全国的な行事になりましたよね。

by kuwachan (2013-02-06 12:35) 

あゆさこ

修道院だったということもあり、その雰囲気のある美術館ですね。
キリストの復活かぁ・・・。
皮膚からコピー人間作って、子供がいるっていううわさ、ほんとかなぁ・・・。(^_^;
by あゆさこ (2013-02-11 19:06) 

りゅう

凄い、スゴイ、すごいー!
『イーゼンハイム祭壇画』ご覧になられたんですかー!!!
キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
今、ガガーって手を伸ばして、「西洋絵画の主題物語(聖書編)」をひっつかみました。『イーゼンハイム祭壇画』の掲載頁をチェックし直しましたよ。
うん、あらためて、素晴らしい作品だなぁと実感。
私にとっては本の中の世界、憧れの作品が、
kuwachanさんには目の前にある現実の世界なのですねー
うらやましーーーーー
by りゅう (2013-03-02 19:30) 

kuwachan

♪あゆさこさん
こんばんは。
こちらにコメントを頂いていたのにお返事をすっかり忘れていて失礼しました。
修道院を利用した美術館はここに限らず回廊があったりしてステキですね。
特にこのような宗教画は似合う感じがします。
キリストにまつわるお話は不思議なものが多いですよね。
by kuwachan (2013-03-03 21:00) 

kuwachan

♪りゅうさん
はい、観てきました(*^^)v
ががが・・・と手をのばして、すぐに参考文献を出せるところがさすがりゅうさんですね(笑)
コルマールへ足を延ばした理由の半分はこの絵を観るためです。
姪っ子がこの絵を是非とも観たいということで、ストラスブール日帰りをやめてコルマールに泊まることにしました。
そこには今まで観たことのないキリストの姿がありました。一見の価値有りです^^
by kuwachan (2013-03-03 21:05) 

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