ポルトガル縦断の旅 その46<リスボン その3 ジェロニモス修道院 前編> [海外@ポルトガル2015秋]
ベレンの塔と発見のモニュメントを眺めたあとはジェロニモス修道院の見学です。
ジェロニモス修道院は道路を隔てた向かい側で、地下通路を潜って行くのですが、
そのためには階段を一旦下りてまた上らなければなりません。
膝に体重がかかるため、朝、石畳に打ち付けた膝への負担は大きく、
平地ではそれ程感じなかった痛みがこわじわと襲ってきました。
しかし、ツアーでの観光だったので、ひとり遅れをとるわけにも行かず、頑張って付いて行きましたよ~
ジェロニモス修道院は、エンリケ航海王子とヴァスコ・ダ・ガマの偉業を讃え、
また新天地開拓へと乗り出していく航海の安全を祈願してマヌエル1世が1502年に着工。
胡椒取引の利益によって得られた富を使い、約1世紀をかけて完成させた
ポルトガルの黄金時代、マヌエル様式を象徴する建物です。
最初にジェロニモス修道院の中のサンタ・マリア教会にまず入ります。
入場は南門からでした。
レースのような繊細な彫刻が見事です。
スペイン人建築家ジョアン・デ・カスティーリョによって1518年に完成。
聖母マリア像を中心に聖人や高位聖職者の像が何体も飾られています。
↑ ティンパヌム(フランス語でタンパン)に彫られているのは聖ジェロニモスの生涯だそうです。
内部に入るとまず目についたのが天井の交差ヴォ―ルト!
内陣です。
祭壇の絵画は、宮廷画家ローレンソンの作。
ここには、マヌエル1世と王妃マリア、息子のジョアン3世と王妃カタリナの棺が安置されているそうです。
南門を入ってすぐ振り返るとステンドグラスが埋め込まれています。
中央はイエス・キリストを抱く聖母マリアでしょうか。
ヴァスコ・ダ・ガマの棺です。
中央にはカラベル船(およそ3本のマストを持つ小型の帆船)が彫られています。
ヴァスコ・ダ・ガマもこんな船に乗ってインド航路を開拓したのでしょう。
一段高くなっているところは聖歌隊席。
高い天井を支える柱は椰子の木を模したと言われています。
柱には海をモチーフにした模様(鎖、縄の結び目、波、珊瑚、海草)や異国の彫刻や植物などが刻まれています。
聖歌隊席から教会内部を見下ろしたところです。
見学者で溢れています。
今回観光した場所で一番多かったかもしれないです。
ジェロニモス修道院、後編につづく。
(2015年9月23日午前中)
キリスト教の修道院は見応えありますね!
普段見ない風景なので、凄いですね(^^)
by ma2ma2 (2016-05-05 22:16)
石の建築物に真っ青な空が映えますね!
ゴシック建築の修道院は、全部同じに見えて、全然違うのですね。
こんなとこでパイプオルガン聴いてみたいなぁ。
by けん (2016-05-06 00:10)
ステンドグラスに彫刻と凄すぎます。
確かに観光客の列もスゴいですね。
by こんちゃん (2016-05-06 04:39)
工期が1世紀ですか、気の長い話ですね。サグラダファミリアよりましかな。
by takenoko (2016-05-06 04:52)
圧倒されるような彫刻とステンドグラスですね(^^)
by ぼんさん (2016-05-06 05:09)
ジェロニモス修道院、外も中も凄いですね。
探求してみたい、という気持ちになります。
by またじ (2016-05-06 05:16)
一部外壁を修繕中のように見えますが足場でしょうか。数年前に初めてヨーロッパを旅行した際、石造りの街の建物も修繕工事をやっているところが多いなぁと感じました。
スペインとかポルトガルは細かな装飾のある建物が多い気がします。
by kou (2016-05-06 08:05)
やはり圧巻の迫力ですね!全てにおいて芸術作品だと思います。^^;
by ソニックマイヅル (2016-05-06 09:12)
ありがとうございます。
昨日は、暑かったので涼を送ろうと思って
川でハヤを撮って見たんです。
by ryuyokaonhachioj (2016-05-06 09:35)
まず最初に、彫刻の細かさ、緻密さに息をのみました。
生で見ると、なおのことでしょう。
by YAP (2016-05-06 10:16)
二人の偉人の石棺が印象的でした。
この教会のそばのお菓子屋さんでなんとかタルトを買って食べた覚えがあります。
by gillman (2016-05-06 10:56)
見事な彫刻の数々にため息が出ます、実際に見たら感動でその場に釘付けになりそうです。
膝はその後大丈夫ですか、お大事になさってください。
by yoriko (2016-05-06 12:21)
皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪ma2ma2さん
兎に角凄いですね。
お金を掛けて造られているのがよ~く分かります。
宗教に対する考え方の違いも感じますね。
♪けんさん
これはマヌエル様式と言ってポルトガル独特の建築芸術様式なんですよ。
大航海時代を象徴する建築様式なのです。
他のヨーロッパの国の建築様式と全然違うように見えるのはそのせいです。
ここではありませんが他で一度練習しているのを聴いたことがありますが
音の広がりが素晴らしかったです。
♪こんちゃんさん
やはり掛けているお金の違いでしょうか(笑)
この人数なので教会の中も厳かな雰囲気は
あまり感じられなかったです(^^ゞ
♪takenokoさん
昔の教会や修道院の建築の完成には、200年、300年ってザラですよね。
一部完成で使っているとは思いますが^^
仰る通りです(笑)
♪ぼんさんさん
特に彫刻の緻密さには驚くばかりです!
本当にレースのようです。
♪またじさん
特にマヌエル様式が凄いですね。
ポルトガルに行って初めて知ったのですが
財力ですね^^
by kuwachan (2016-05-06 12:57)
♪kouさん
そうです。
ヨーロッパに旅行に行ったら、必ずと言っていいほど
どこか修復していますのでもう驚きません(笑)
どこも古いので後世の為には仕方がないですね。
ポルトガルの特にこのマヌエル様式の装飾は
他の国では見られない緻密で壮麗なものですね。
♪ソニックマイヅルさん
あまりの素晴らしさにため息が出ました。
♪ ryuyokaonhachiojさん
これからは水辺が賑わいますよね^^
♪YAPさん
はい、ひとつひとつ手仕事でやったとは
信じられないほど素晴らしいです。
昔の人の方が手先が器用だったように思いますね。
♪gillmanさん
ポルトガルを代表する詩人のカモンイスの石棺ですよね。
残念なことに私写真を撮るのを忘れてしまったようで(^^ゞ
エッグタルトですね?私も食べましたよ。
次回ご紹介する予定です^^
♪yorikoさん
ポルトガルのマヌエル様式の装飾は素晴らしいです。
実際に見るまでこんなに凄いとは思ってもいませんでした。
本当にため息の連続でしたよ。
ありがとうございます。おかげさまでよくなりました^^;
by kuwachan (2016-05-06 12:57)
そうだよねー。
ツアー観光だと、足が痛いよ~って離脱するわけにもいかないもんね;;
彫刻がほんっとすごいね!
レースのようって言うのが分かるよ。
by リュカ (2016-05-06 13:51)
素晴らしい彫刻、ステンドグラスですね、宗教パワーを感じます。
何時までも大事に保存していって欲しいですね・・・(^O^)
by ken (2016-05-06 20:44)
懐かしい!
ヴァスコ・ダ・ガマ。。。当時はバスコダガマと教えられたような・・・
で、誰でしたっけ?(笑)
イタリアにも行かれたんですね、、、さすが行動派だ~
遅くなりましたが、おかえりなさいませ
by わけん (2016-05-06 20:49)
こんばんは。これだけ凄い彫刻を施しているのにステンドグラスの次のお写真(右側)に無表情のあっかんべ~みたいな表情の彫刻があるんだろう?職人さんたちのいたずら?すごく面白いです。
by kick_drive (2016-05-06 21:35)
西洋史は最も苦手ですが、バスコダガマだけは名前が面白く覚えています。(苦笑)
by のら人 (2016-05-07 02:34)
ジェロニモス修道院のサンタマリア教会、
まずは外観の彫刻が繊細で見事ですね!
日差しに照らされて立体感がスゴいです(^^)
そして天井のヴォルトがまた圧巻!
下から三枚目のカットでの人物との比較で
その高さがよくわかります(^^)
ステンドグラスも見事ですね♪
by あおたけ (2016-05-07 08:45)
皆様、おはようございます。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪リュカさん
そうなの~。
それに転んで石畳に打ち付けたっていうのも恥ずかしいし(^^ゞ
ま、どうしてもダメだったらバスで待っていてもいいんだけどね。
マヌエル様式の彫刻はホント素晴らしかった。
石でここまでの装飾って他にはないんじゃないかしら?
♪kenさん
宗教の力がなければここまでものは生み出されなかったでしょうね。
そう言う意味では宗教の力によって建築や芸術は凄く発展したと思います。
後世の遺して行って欲しいです。
♪わけんさん
そうですね。「ヴァ」じゃなくて「バ」。
ヨーロッパ人としてヨーロッパからインドへの航路を初めて発見したとされる人物です。
今年も行って来てしまいました(^^ゞ
♪kick_driveさん
顔の彫刻、教会とか修道院で見られることがあります。
その町の人だったり、その建物を建てた人だったり
聖職者だったりと・・・面白いですよね^^
♪のら人さん
あら~最も苦手ですか!
私は西洋史とか地理Bとか結構好きだったんですよ(笑)
この人の発見がなければポルトガルの栄華はなかったでしょうね。
♪あおたけさん
外観も素晴らしかったですし、内部も凄かったです。
大航海時代に得た富を注ぎ込んで時間もお金もたっぷりと掛けて
建てられたのがありありと感じられますよね。
by kuwachan (2016-05-07 09:44)
彫刻とステンドグラス、見事ですね~。
見れば見るほど!
しかし設計というか、作る時
バランスとかいかにして考えているのか
いつも謎です。
やっちゃった~とかないのかなぁ^^;
by ふにゃいの (2016-05-07 14:08)
ヨーロッパの教会は荘厳ですね
建物の内外が芸術作品のようで、細かく見ていると
時間が足りなくなるでしょうね
by koh925 (2016-05-07 18:04)
皆様、こんばんは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪ふにゃいのさん
もう、素晴らしいを越えて、言葉を失いました。
どこを見ても見事で・・・^^
建築期間が1世紀ですからね。設計も建築もひとりじゃなくて
受け継がれていっているのでどうやっているのでしょうね。
きっとあると思いますよ~(笑)
♪koh925さん
特にここはポルトガルの絶頂期の修道院なのでホント凄かったです。
ガイドさんに連れられて歩いているのでポイントは見ているとは思うのですが、
全然足りなかったです。きっと見落としているところがあると思います(^^ゞ
by kuwachan (2016-05-07 21:29)
これは、見ごたえのある教会ですね。
だんだん行きたくなりますね。
by テリー (2016-05-08 11:32)
♪テリーさん
ここはかなり凄いです。
ゆっくりと時間をかけて見学したい修道院です。
ポルトガルもなかなかいいでしょ^^
by kuwachan (2016-05-09 12:33)