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イタリア トスカーナへの旅 4 (第2日目 オルビエートその2) [海外@伊トスカーナ2016春]

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         ドゥオーモの全体像です。側面は縞々になっていますが、白黒の大理石が使われているそうです。


イタリア旅行記に戻ります。
正確に言うと、オルビエートはトスカーナ州ではなくウンブリア州となりますが
州境に近いところにあります。

朝一番は、ホテルのすぐそばにある大聖堂(ドゥオーモ)を見学です。
このドゥオーモは「ボルセーナの奇跡」の聖遺物を祀るため1290年から建設が始まり
約300年の年月をかけて1600年に完成。
延べ33人の建築家、150人の画家、90人のモザイク職人が係わったとか。
その中でも特にシエナ出身のロレンツォ・マイターニの力によるところが大きく、
シエナの大聖堂のファサードに似ているそうです。

ロマネスク様式から天により高く(神に近づく)というゴシック様式の移行期に造られていて
フランスではゴシック様式というと重厚感がありますが、イタリアのゴシックスタイルは
軽快で華麗な造りが特徴だそうで、このドゥオーモは、その最高傑作と言われています。

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[ひらめき]クリックすると大きくなります。

↑のファサードの△部分は、モザイク画で彩られていますが
24金をガラスに貼り付けたビザンチンスタイルだそうで、中央はマリア様です。

シエナはマリア信仰が深く、オルビエートもその影響が大きいとか。 

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↑          ↑                       ↑           ↑

↑の部分、3つの扉を挟むように並ぶ柱には彫刻が施されています。
ロレンツォ・マイターニとその弟子たちによる作品で、そのテーマは新旧の聖書からのものです。

 

向かって左から、旧約聖書 カインとアベル(人類最初の殺人事件)や
アダムとイブの話(禁断の実を口にするところや楽園追放)

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[ひらめき]
 

預言者達の像。

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[ひらめき]

 

 

新約聖書(イエスの生涯)
受胎告知、エジプト逃避、東方の三博士などの場面があります。


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[ひらめき]

 

最後の審判。
これが一番分かりやすいと思います。 

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[ひらめき]

 

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[ひらめき]

 


中央の扉の部分です。

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暫く待っていたのですが・・・・(^^ゞ

扉のブロンズの部分は、エミリオ・グレコという彫刻家が1960年代に制作したものです
エミリオ・グレコは日本でも親しまれているらしく(知りませんでした(^^ゞ
箱根や有馬温泉に作品が展示されているとのことですので、ご覧になったことがある方もいらっしゃるでしょう。

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扉をぐるりと囲む装飾も見事でした。
(最初から2枚目の写真をクリックして大きくして見ると全体の雰囲気がお分かり頂けるかと思います)

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ねじねじになっているところの装飾が素晴らしかったです。

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次回はドゥオーモの内部をご紹介します。

 

(2016年4月21日朝)


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コメント 26

またじ

しかし凄い建物ですね〜!
贅を極めてる!
それが維持されているのも凄いですね!
中も楽しみです^ ^
by またじ (2016-06-09 06:47) 

ma2ma2

イタリアは石で出来た建物が多いみたいですね!
荘厳な感じですね(^^)
by ma2ma2 (2016-06-09 06:58) 

takenoko

イタリア人はこういう緻密なことができる民族とかけ離れているという先入観がありました。
by takenoko (2016-06-09 07:35) 

YAP

外側の彫刻も聖書の内容が刻まれているのですね。
ステンドグラスもそうですが、当時はこれで聖書を理解していた人も多かったのでしょう。
by YAP (2016-06-09 07:42) 

ぼんさん

石の彫刻素晴らしいですね。 彫刻に表現されている内容を理解しながら拝見すると楽しさも増しそうですね(^.^)
by ぼんさん (2016-06-09 08:34) 

ソニックマイヅル

イタリアならではのスケールの大きな建物ですね。芸術が詰め込まれていると思います。^^;
by ソニックマイヅル (2016-06-09 08:44) 

リュカ

聖書のお話をしっていると
より楽しめるのですねー。
源氏物語などを知ってると絵巻が楽しめるのと同じなのね^^
by リュカ (2016-06-09 10:02) 

響

ため息のでる装飾ですね。
ぺたぺた触りたいです。
by (2016-06-09 10:49) 

テリー

素晴らしい教会ですね。この教会は、みていません。
by テリー (2016-06-09 10:53) 

aloha

細かい彫刻ですね~。
いったいどれだけの人の手が入っているのか・・・
ため息しか出ません。
フィレンツェのドォーモはピンクの大理石が使われていますが、
ここは白黒なんですか。縞々に使うというのが、デザインですね。
by aloha (2016-06-09 11:59) 

kuwachan

皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。

♪またじさん
大聖堂とかは予算なんか関係なくもう贅を尽くして建てていますから凄いです!
それだけ当時はキリスト教の力が強かったということでしょうね。
また後々ご紹介しますが、ここは教皇とも縁が深かったようで、そういうこともあると思います。


♪ma2ma2さん
そうですね。
向こうは石の建物が多いですね。
たま~に、すっごく古い建物で木造もありますが。


♪takenokoさん
レオナルド・ダ・ヴィンチはイタリア人です
陽気なイメージがしみついていますか?^^


♪YAPさん
そうです。
やはり教会の装飾では聖書のお話が使われていることが多いですよね。
当時は文字を読める人は限られた人だけでしたから、そうだったと思います。


♪ぼんさんさん
そうですね。
ヨーロッパはキリスト教のこと、新旧聖書のことを少しでも齧っておくと興味が広がりますね。
受胎告知とか有名な場面は絵画でも彫刻でもよく出てきます。


♪ソニックマイヅルさん
教会が街の中心になっていますし、特にここの大聖堂(ドゥオーモ)はミラノやシエナと並ぶ
大聖堂として有名だそうです。


♪リュカさん
ヨーロッパはそれに尽きます。
特にキリスト教関係は。ヨーロッパはキリスト教抜きでは歴史は語れないからね。
そうそう、日本でもそうなのよね(^^ゞ


♪響さん
べたべたは触ってこなかったけど
別に柵もないのでべたべた触れたかも?^^


♪テリーさん
ここは本当に小さな街なので、
一般的なツアーではなかなか行かないところだと思います。


♪alohaさん
見事でしょ^^
聖書の一場面をこのように表現する技量も凄いと思います。
フィレンツェのドゥオーモ(花の大聖堂でしたっけ)はそうでしたね。
オルビエートはこの縞々が内部にもあるんですよ~。

by kuwachan (2016-06-09 12:59) 

わけん

また細かい彫刻ですね
しかし扉が大きい!開け閉めするのも大変なのかな・・・
ねじれている柱の裏側も色付けされているんですか?
by わけん (2016-06-09 21:31) 

雅

この間までポルトガルの記事だったのに今度はイタリアですか。相変わらずあちこちに飛び回ってますね。
自分はキリスト教に興味ないからまぁいいや(笑)
by (2016-06-09 21:50) 

kou

これはまた瀟洒な彫刻と装飾ですね。
縞々模様が独特な雰囲気を与えていると思います。
by kou (2016-06-09 22:05) 

kick_drive

こんばんは。気になっていた扉上のモザイク画のすばらしさには驚きです。今までたくさんの彫刻も拝見させていただきましたが、ネジネジが半円を描いているのも恐ろしいほど凄い技術だと思います。

by kick_drive (2016-06-09 22:43) 

mamii

石の彫刻がすごいですね、細かいところまで素晴らしいです。
by mamii (2016-06-09 22:43) 

ふにゃいの

きれいですね~。
ネジネジがいいなぁ。
グレコは彫刻の森美術館で初めておぼえました。
もともとはどんな感じだったんでしょうね?
by ふにゃいの (2016-06-09 23:11) 

kuwachan

皆様、おはようございます。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。

♪わけんさん
中央の扉が開くのは何かのイベントの時だけだと思われます。
通常は両サイドのドアから出入りです^^
ねじねじは1本の柱になっているので当然裏もあると思いますよ^^


♪雅さん
ポルトガルの旅行記に思いの外時間が掛かってしまったのです(笑)
旅行はいつ行けなくなるか分からないので、行ける時に行っておきます!
それもいいでしょう^^


♪kouさん
聖堂の内部の縞々はフランスの聖堂でもあったのですが
外側が縞々は初めてで、おっしゃるように独特な雰囲気があって
実際見た時のインパクトが凄かったです。


♪kick_driveさん
もちろん修復はされていると思いますが見事なファサードですよね。
ねじねじに施されている装飾がとっても素敵でした!


♪mamiiさん
ここの彫刻も素晴らしかったです!
見応えがありました。


♪ふにゃいのさん
ねじねじいいですよね~私も気に入りました^^
グレコ、箱根でご覧になったのですね。
そうですね~元々は・・どうだったかワカリマセンが
意外とシンプルな重い木の扉だったりかもしれないですね。


by kuwachan (2016-06-10 07:02) 

あおたけ

荘厳なオルビエートのドゥオーモ、
到着早々の夜景ライトアップもキレイでしたが、
青空の下で見る姿も素晴らしいですね〜(^^)
新旧の聖書をテーマにした繊細な彫刻がスゴい!
ねじねじも面白いなぁ〜♪
by あおたけ (2016-06-10 07:08) 

ナツパパ

モザイクも彫刻も素晴らしいです。
これは見応えがあるなあ。
街の人たちも作り手も、一生懸命作ったのでしょう。
街の誇るべき財産ですね。
by ナツパパ (2016-06-10 10:52) 

kuwachan

♪あおたけさん
夜も昼もどちらの顔も見応え充分ですよね。それぞれ素晴らしかったです。
同じテーマの彫刻をよく見ますが、
このように柱に流れるように彫られているのはステンドグラス似ていますね。
ねじねじ気に入りました(笑)

♪ナツパパさん
至近距離でみられるからかもしれないませんが、特に緻密な彫刻が凄いです。
街の総力を上げてでしょうね。きっとそうだと思います。

by kuwachan (2016-06-10 21:21) 

今造ROWINGTEAM

私も一度だけイタリアに行ったことがあるのですが
その時はミラノのドゥオーモを見ました^^♪
あちらの建物はどれも造形美が素晴らしく
ひとつひとつに感動していたのですが
ドゥオーモは更に感動でした・・・♥^^
ああ、またいつか訪れたいなぁ~~。
kuwachanさんの旅行記を見て、
行った気持ちになろうと思います☆笑

ねね
by 今造ROWINGTEAM (2016-06-11 08:15) 

garden

2回ほど、イタリアに行きましたが、ローマだけだったので
興味津々です。

by garden (2016-06-11 13:38) 

koh925

さすがに重厚な教会ですね
森を見て気を見ないように、視力の悪い私は彫刻を
見逃してしまいそうです
by koh925 (2016-06-11 13:39) 

tarou

こんにちは、下田公園アジサイ(後編)に
コメントを有難うございました。
毎年、新しい品種が増えています(^_^)v

教会のステンドグラスが楽しみです!

by tarou (2016-06-11 18:51) 

kuwachan

♪今造ROWINGTEAM ねねさん
私も前回イタリアに行った時にミラノのドゥオーモを見ました。
屋根の上の方にも上りましたが、ゴシック独特の尖塔が
何本も出ていたのが印象的でした。
ミラノに比べるとオルビエートはこじんまりとしていましたが
彫刻とかは負けず劣らず素晴らしかったです。
イタリア旅行記は始まったばかりですのでまたお時間のある時に覗いて下さいね。


♪gardenさん
私も今回2回目のイタリアだったのですが
今回は田舎巡りを選びました^^
イタリアの田舎の雰囲気を楽しんで下さいね^^


♪koh925さん
イタリアでも屈指のということだけあって素晴らしかったです。
それはないですって、ファサードの彫刻はど~んと目に入って来ます。


♪tarouさん
やっぱり品種は増えているのですね。
教会といったらやっぱりステンドグラスですよね。
どうぞお楽しみに^^

by kuwachan (2016-06-12 07:58) 

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