情熱の国スペインの旅 38(第5日目⑧ナスル宮殿3ライオンの中庭@アルハンブラ) [海外@スペイン2017夏]
「ライオンの中庭」です。
たぶんアルハンブラ宮殿の中で一番有名な場所じゃないでしょうか?
この中庭を3つの間(王の間、アベンセラヘスの間、二姉妹の間)が囲んでいます。
この中庭を3つの間(王の間、アベンセラヘスの間、二姉妹の間)が囲んでいます。
アルハンブラ宮殿にかねてから行きたいと思っていたものの、ツアーのパンフレットを見ると
いつも「ライオンの中庭は修復中でカバーが掛かっています」との注意書きがあったため
いつも「ライオンの中庭は修復中でカバーが掛かっています」との注意書きがあったため
ずっと二の足踏んでいたのです。修復が終わったのがいつだったかは忘れましたが
その注意書きがなくなったので行かなくては思ったいたところ、昨年それがやっと実現したワケです。
その注意書きがなくなったので行かなくては思ったいたところ、昨年それがやっと実現したワケです。
ライオンの中庭に入る寸前のお部屋のアーチの下です。
文様の説明もありました。
それではライオンの中庭に入って行きます。
回廊に沿ってぐるっと見学します。
回廊に沿ってぐるっと見学します。
12角形の水盤の下には12頭の大理石でできたライオンの石像が円形に配列されています。
イスラムの教義によると壁で囲まれた庭園はコーランにある「アル・ヤンナ」
つまり天国のイメージを具体化したものと考えられていて、「庭」と「聖なる場所」とい
2通りの意味を持っているそうです。
ライオンの庭に入ってきた場所の方です。
細い柱が並んでいますが、この中庭全部で124本あるそうです
丁度対面が3つの間ののひとつ「王の間」となりますが、ここは一部修復中でした。
角度を変えて。
現在ライオンの中庭は石(大理石?)が敷き詰められていますが
昔のガイドブックの写真をみると砂が敷き詰められていました。
その昔は花園だったとのことです。
現在ライオンの中庭は石(大理石?)が敷き詰められていますが
昔のガイドブックの写真をみると砂が敷き詰められていました。
その昔は花園だったとのことです。
ライオンの中庭に面している間のひとつアベンセラヘスの間に入ります。
天井が凄いです!
旅爺さんさんが前記事でコメント下さった、渦巻きパンのような天井はこれでしょうか?
ここはナスル朝の有力な豪族だったアベンセラヘス一族を招きよせてた虐殺した場所とか。
この美しい場所でそんなことがあったとは思えません。
旅爺さんさんが前記事でコメント下さった、渦巻きパンのような天井はこれでしょうか?
ここはナスル朝の有力な豪族だったアベンセラヘス一族を招きよせてた虐殺した場所とか。
この美しい場所でそんなことがあったとは思えません。
ライオンの口からも水が出ています。
ライオンの泉のところから四方に水路がありますが
四方のお部屋にもそれぞれ水盤と噴水があり、
その水がライオンの足元に集まるような仕組みになっているそうです。
四方に流れる水は天国の4つの川を意味し、宇宙の隅々に達し、中心(噴水)に
戻ってくると解釈されているそうです。
その水がライオンの足元に集まるような仕組みになっているそうです。
四方に流れる水は天国の4つの川を意味し、宇宙の隅々に達し、中心(噴水)に
戻ってくると解釈されているそうです。
イスラム教は乾燥した地域で起こった宗教ですから、泉や水はとても貴重な存在であったため
このように室内にまで水を引くことは最高の贅沢であり、また夏は酷暑になるので
納涼装置と考えられていたというのも頷けます。
実際、真夏でも室温は20度以下に保たれていたとか。
納涼装置と考えられていたというのも頷けます。
実際、真夏でも室温は20度以下に保たれていたとか。
王の間です。
ここはいくつかのお部屋に仕切られていてそのひとつでは
偶像崇拝が禁止されているイスラムとしては珍しく
天井にナスル朝歴代10人の王様の肖像が描かれていたそうなのですが、
残念ながら修復中でした。
中庭をぐるっと回廊で囲むという方式は通常のイスラム建築では見られないもので、
キリスト教の修道院や教会の回廊にヒントを得たものではないかと言われているそうです。
となると、スペインならではのイスラム建築ということになりますね。
キリスト教の修道院や教会の回廊にヒントを得たものではないかと言われているそうです。
となると、スペインならではのイスラム建築ということになりますね。
馬蹄型の窓枠の向うに見える景色は
二姉妹の間です。
こちらも天井から鍾乳石を垂れ下がれたような感じになっていますが
「モカラベ」と名付けられたイスラム建築独特の装飾です。
ここまで繊細な装飾は施されていませんでしたがモロッコでも似たような装飾をみました。
ここはこの庭園の中で最も古いホールです。
窓の向うに見えるのは「リンダラハ庭園」。
漆喰の細工、モザイク、どれも緻密で見事な装飾ですね。
二姉妹の間にある化粧室の仕組みから、ムーア人のトイレはこの当時既に水洗式を採用していたことが
分かったそうです。日本では当然のことですが、ヨーロッパでもまだ水洗式を採用していない時代
アラブ人は芸術面のみならずあらゆる分野において先を進んでいたのですね。
分かったそうです。日本では当然のことですが、ヨーロッパでもまだ水洗式を採用していない時代
アラブ人は芸術面のみならずあらゆる分野において先を進んでいたのですね。
アルハンブラ宮殿、もう1回続きます。
(2017年7月4日午前中)
参考文献:地球の歩き方、旅名人ブックス「アルハンブラ宮殿」、添乗員ヒミツの参考書魅惑のスペイン
ライオンの泉、石造りが狛犬のような(?)可愛さ(?)あります。
でも、圧倒的な存在感、贅を尽くした造り!なんと!エアコン効果?
乾いた空気と、湿った石の匂いが、想い出されます。(偏執的?)
by hanamura (2018-03-14 00:19)
天井?のステンドグラスと小窓が素敵ですね^ ^
by またじ (2018-03-14 06:01)
本当に鍾乳石が垂れ下がった幼な感じですね。
どうやって製作されたのか興味深いです(^・^)
by ぼんさん (2018-03-14 07:28)
色々と細かく彫られていますね!
作るのが大変そうですね(^^)
by ma2ma2 (2018-03-14 07:29)
ここは有名ですね。
ライオンの泉はすぐ近くには寄れないようになっているんですね。
by YAP (2018-03-14 08:08)
期待通りの素晴らし建築物!
建築物というより芸術作品ですね\(◎o◎)/!
by hrd (2018-03-14 09:35)
日本の建物、特に昔の建物を見慣れたところからすると、
どうにも装飾過多に思えて、却って寛げないようにも感じます。
これはもう文化の違いなのでしょうね。
でも、実際に見てみたら、また印象が違ってくるやもしれません。
ライオンさんたちも見てみたいなあ。
by ナツパパ (2018-03-14 09:47)
天井も壁も装飾が見事ですね。
ちょうど一昨日、BSでアルハンブラやってました。
それによると、昔はこのライオンさん、時間ごとに水が出てたとか。
本当かな?
by sheri (2018-03-14 11:12)
全くあの天井はどうやって作ったのか?よく落ちてきませんね。
ライオンの謂われは家内も爺も忘れてしまいました。水路の集約の場でしたか。スペインって各地で観るものは多いですよね。
ザクロやオレンジの生ジュースも恋しいです。
by 旅爺さん (2018-03-14 12:48)
皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪hanamuraさん
頭部が小ぶりで丸っこいので可愛らしい雰囲気があります。
ライオンというよりも犬に近いですよね。
歴代の王様が憧れを全てぶち込んだような贅沢な造りですよね。
風通しのことも考えて造られているようですよ。
♪またじさん
ステンドグラスの色が綺麗ですよね。
差し込む光とか方向とか、これも計算し尽くされて
造られたのだと思います。
♪ぼんさんさん
素材は漆喰だと思いますが、
このように綺麗にするには特別の技術あったのでしょうね。
圧巻です!
♪ma2ma2さん
見るものすべてが細かく緻密です。
ほんの少しの狂いもないって感じでした。
♪YAPさん
一番有名なところです。
残念ですが、ロープが張られて近づけないようになっていました。
♪hrdさん
こういう建築物はもうできないでしょうね。
はい、すべてが芸術作品で、展示されているという感じです。
♪ナツパパさん
当時の王様の権力を誇示するものであったのかもしれないです。
びっしりとは装飾されていますが、イスラムの場合は透かしがあったりして
外が見えるようになっているので、意外と鬱陶しくは感じないかもしれないです。
内装の装飾の割に、ライオンさんはスッキリですよね^^
♪sheriさん
どこもかしこも凄かったです。
ここはやはりアルハンブラの中で一番力が入った部分ですね。
あ、そうだったのですね。
ライオンさんのお水のことは知らなかったです。
時間を知らせるためとかそういう理由だったのかしら?
♪旅爺さんさん
最近は修復技術が進んでいますから落ちないようにしているのではないでしょうか?^^
ライオンや水は古代からの伝説や宗教的な意味合いが強いみたいです。
スペインはキリスト教文化、イスラム教文化どちらもありますからね。
by kuwachan (2018-03-14 12:55)
こういう彫刻見ると建造費どれくらいかかったんだろう?
と考えちゃいます
by くまら (2018-03-14 16:19)
天井付近の細工から壁へとつながるあたりは独特な形状で、本当に鍾乳洞のような印象を受けます。
幾何学的な造形が見事ですが、これは造るのは大変だっただろうなと思います。
by kou (2018-03-14 21:12)
真夏に噴き出す水
とても清涼感がありますものね。
by 八犬伝 (2018-03-14 21:40)
4年前に行ったとき、ライオン、修復してました。
なので、ちゃんと観ることができなかったんです。
by mika (2018-03-14 21:42)
124本のライオンの中庭を囲む柱、漆喰の天井、素晴らしいですね
四方のお部屋のそれぞれ水盤と噴水から、ライオンの足元に水が集まる仕組み・・・って、あの時代に凄い事考えましたよね
天国の4つの川ですか・・・お水、触って来ました?^^
by viviane (2018-03-14 22:08)
ライオンちゃん可愛いな。
なんかジーっと見てたら押しくらまんじゅうしてるように見えて来ちゃった。
あああ、発想が貧相でゴメンっっ
by リュカ (2018-03-15 10:22)
皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪くまらさん
きっと建てたご本人はお金のことなんか何も考えずに建てたに違いないと。
そうでなければこんなものできないように思います。
♪kouさん
きっと鍾乳洞から湧き出たイメージなのでしょうね
幾何学模様はイスラム芸術の真骨頂ですからね。
あらゆるパターンを駆使して造り上げたものでしょう。
♪八犬伝さん
イスラムの「水」に対する憧れとか意識が感じられますよね。
♪mikaさん
あ~4年前はまだ完成していなかったのですね。
やっぱりここ2 、3年で完成だったということですね。
修復凄く長かったのだけは覚えています。
♪vivianeさん
ライオンの中庭は、芸術的なだけでなく、古代からの伝説、
宗教的な意味合いも大きいようです。
とにかく素晴らしいし、見事だし、美しいし。
賛辞の言葉をたくさん並べても足らないと思います。
♪リュカさん
実は、えええ、ライオンっぽくない!というのが私の第一印象なのよね(^^ゞ
え~逆じゃないかと思うけど?
発想が豊かだから、おしくらまんじゅうをしているように見えたんじゃない?
ムーア人たちがおしくらまんじゅうをしていたかどうかは分からないけど(笑)
by kuwachan (2018-03-15 12:57)
この色合いはフイルムで云えば
コダックの様で凄く綺麗です、こんな色は
なかなか出ませんが、空の色も違うのですね
やはりコダックフイルムの色です。
by タカタカ (2018-03-15 13:10)
まずは前記事、失礼しました。
天井の模様は木の細工なのですね。
読み返して理解しました(^^)
水盆を支えるように立つ複数のライオンさん、
宗教的に意味深いものだと思われますが、
素直に面白味のある芸術ですね〜☆
しかもお部屋のそれぞれの水盤と噴水から、
足元に水が集まる仕組みというのも興味深いです。
天井に施された緻密な細工の「モカラベ」も
見ごたえありますね!
by あおたけ (2018-03-15 18:24)
ライオン、なんだか可愛らしいですね~狛犬に似たセンスを感じます^^
装飾がすごい!
天井の高さ、優雅なアーチだけでも綺麗なのに、この細かさ、匠の限界を極めた?繊細な細工、壮観ですね‥
開いた口が塞がらないくらい感心しちゃいます。
色が柔らかいので、贅沢とか豪華というよりも品が良いのがまた素敵ですね^^
by sana (2018-03-15 19:55)
とても緻密で繊細な装飾ですね。
これは実際に見て見たいですねぇ。
by kyon (2018-03-15 23:37)
お早うございます、(リス)はミカンが大好に
コメントを有難うございました。
いつもは、庭の椎の実を食べに来ます。
鎌倉から移住してきた、台湾リスの様です。
アルハンブラ宮殿、素敵なところですね、
母の介護が終わったら行って見たいところです。
by tarou (2018-03-16 06:21)
皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪タカタカさん
ありがとうございます。
海外で写真を撮った時にいつも思うことなのですが
空気が違うのか日本で撮った時よりも綺麗に写るように感じられます。
私が使っているカメラはキャノンですが、画像の処理も大してしていないので
きっとその時の光の具合とかがよかったのでしょうね。
♪あおたけさん
読み返して下さってありがとうございます。
頭の中でイメージができていても
それを言葉で表すのは難しいですね(^^ゞ
イスラム教は乾燥した地域で起こった宗教なので
やはり水に対する憧れや、思入れは相当なものだったと考えられます
こうやって水をふんだんに使う装飾は、最高の贅沢だったのでしょうね。
♪sanaさん
ライオンさん、狛犬を連想しますよね。
あっちを見てもこっちを見ても、とにかく装飾が凄かったです!
部屋全体、天井までびっちり緻密な装飾で覆われていました。
ここまで拘るかって感じがしますよね。
贅沢の限りを尽くした感がひしひしと伝わってきました。
私もきっと口がぽかーんと開いていたに違いありません(笑)
♪kyonさん
実際に見るとガッカリ・・・ということがあったりしますが
ここはそれは無いです。圧倒的な緻密さに驚きますよ!
♪tarouさん
お庭に椎の木があるのも珍しいのですよね。
リスさんはそれを見逃さなかったというワケですね^^
アルハンブラ宮殿、素晴らしかったです。
訪問が実現するといいですね。
by kuwachan (2018-03-16 12:19)