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トリノで夏休み その10 王宮の内部を見学④ (ザバウダ美術館) [海外@伊トリノ2018夏]

bIMG_3233Weyden.JPG



はさみの階段のあとそのまま順路通り歩いていると
いつの間にかサヴォイア王家が収集した私的なコレクションを中心に
世界的に有名な作品を展示しているザバウダ美術館に入っていました。

ここで王宮内を一緒に見学していた同じツアー方や添乗員さんとはお別れ、私だけ残って美術館を見学。
といっても、展示されている点数が半端ではなく 夕食の時間のこともあって
あまり時間もないので、ガイドブックに必見と出ていた絵画を探して見学です。


トップの画像は、15世紀、初期フランドル派の画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの絵。
彼はキリスト教や聖書を主題とした祭壇画や衝立画を多く残しています。
フランスのボーヌにある施療院の祭壇を描いたのもウェイデンでした。
https://fumi-kuwachan.blog.so-net.ne.jp/2012-01-13



フランドル派の絵画はたくさん展示されていました。


bIMG_3241Memling.JPG

15世紀後半に活躍した同じくフランドル派のハンス・メムリンク↑「キリストの受難」。



17世紀、バロック期のフランドル派のアンソニー・ヴァン・ダイク↓
『サヴォイの王子トマーソ・フランチェスコ』

bIMG_3246Dyck.JPG



同じくバロック期のフランドル派の画家ルーベンス。
この2つの絵は、今西洋美術館で開催されている「ルーベンス展ーバロックの誕生」に
来ているようです。


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向かって左: 『「噂」に耳を傾けるデイアネイラ』
向かって右: 『ヘスペリデスの園のヘラクレス』



初期ルネッサンス記のイタリアの画家フラ・アンジェリコの「聖母子」。


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以下の2つは作者が分かりません。(作者の部分を撮るのを忘れました)


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ルネサンス期イタリアの画家アントニオ・デル・ポッライオーロ「トビアスと天使」↓


bIMG_3258.JPGbIMG_32561ポッライウォーロトビアスと天使.JPG




フィリッポ・リッピの息子フィリッピーノ・リッピが描いた「トビアスと3人の天使」↓
フィリッポ・リッピはボッチチェリの師だったとのことです。


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2つの絵に共通するトビアスとは一体何?とググったところ、
トビアスとは、旧約聖書外典「トビト記」に出てくる敬虔なユダヤ人のトビトの息子であり、
父に頼まれて旅に出たトビアスに大天使ラファエルが守護神として同行します。
ラファエルはユダヤ教からキリスト教へと引き継がれた天使で、
キリスト教ではミカエル、ガブリエルと共に3人の大天使のひとりと考えられているそうです。



ヤン・ファン・エイク(アイクとも表記)「聖痕を受ける聖フランチェスコ」 。
ウェイデンと同じく初期フランドル派の画家で、祭壇画を多く描いています。

ゲントの聖バーフ大聖堂の祭壇画「神秘の仔羊」
https://fumi-kuwachan.blog.so-net.ne.jp/2015-10-21


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そろそろホテルに戻らなくてはいけない時間になりました。

ザバウダ美術館の外観です。


bIMG_3075.JPG



カステッロ広場です。

マダーマ宮殿。こうやって横から見ると、ローマ時代の門が中世の要塞となった古い部分と
バロック様式の館となった新しい部分とがよくわかります。


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広場の中央は噴水です。


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建物の上にちょこんと突き出ているのは、トリノ・バロックの最高傑作とされる
サン・ロレンツォ教会のクーポラ。

bIMG_3267サンロレンツォ教会.JPG



広場前の道路はトラムが走っています。


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白亜の王宮です。


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もう少し引いて[カメラ]


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ホテルへの帰り道、午前中全体像を撮れなかった二つの顔を持つカリニャーノ宮殿。

bIMG_3273カリニャーノ宮殿.JPG


反対側です。
bIMG_3276カリニャーノ宮殿.JPG


ホテル到着。

bIMG_3281.JPG




(2018年7月10日)

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<おまけ>

仕事で外出した時に実の付きもよく、紫色がとても綺麗で思わず撮ってしまいました。
ムラサキシキブ。

bIMG_1864.jpg




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コメント 31

takenoko

これはたっぷりと時間をかけないと見ることが出来ませんね。
by takenoko (2018-11-10 04:19) 

YAP

海外の美術館は、撮影 OK のところが多くていいですね。
ホテルの門構え、立派でお部屋も期待できそう。
by YAP (2018-11-10 07:13) 

ぼんさん

噴水で水遊びをしている人もいるので、そこそこ気温が高かったのですね(^_^)
by ぼんさん (2018-11-10 08:02) 

hanamura

ルーベンスは知っています。天使はちょっと違うかな?
by hanamura (2018-11-10 08:56) 

こんちゃん

ルーベンスの作品は見たことありますが他は全然知らないものばかり。
画家の名前もややこしくて読みづらいと思うのは私だけだろうなぁ。
by こんちゃん (2018-11-10 08:58) 

ma2ma2

絵画を見るには時間が沢山必要ですね!
海外は撮影出来るのも嬉しいですね(^^)
by ma2ma2 (2018-11-10 10:04) 

旅爺さん

想い出一杯のトリノは思い出して素晴らしさの余韻に浸ってることでしょう。建物と絵画はヨーロッパでは沢山楽しめますね。
by 旅爺さん (2018-11-10 10:21) 

ふにゃいの

昨日、丁度ルーベンスを見たので、
お写真の絵もみました。
カリニャーノ宮殿、色あいといいカッコいいですね~♪
by ふにゃいの (2018-11-10 18:21) 

kick_drive

こんばんは。白馬の筋肉の表現がとても綺麗ですね。
筋肉粒々で力強いです。こんなすごい馬が攻めてきたら
相手の方は驚いて逃げるしかないですね。

by kick_drive (2018-11-10 22:04) 

kuwachan

皆様、おはようございます。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。

♪takenokoさん
はい、美術館はやはり時間を掛けてみたいですね。
コレクションも相当な量でした。


♪YAPさん
そうですね。撮影できると後から振り返ることができるのがいいです。
この美術館は最近撮影可能になったようです。


♪ぼんさんさん
日本よりは気温が低かったですが
7月でしたので、夏の気温でした。


♪hanamuraさん
ルーベンスは「フランダースの犬」で知った方も多いでしょうね^^


♪こんちゃんさん
ルーベンスは美術の教科書にも出ていましたよね。
他の方々はヨーロッパを旅行して知った方がほとんどです。


♪ma2ma2さん
美術館を楽しむのには時間にゆとりが欲しいです。
最近日本でも作品限定で撮影できる美術展も出てきましたが
海外に比べるとまだまだですね。


♪旅爺さんさん
よくお分かりで(笑)写真を見ながら想い出に浸っております。
そうですね。美術館も絵画、数が半端ないです^^


♪ふにゃいのさん
ルーベンス展いらしたのですね!
検索していたら、日本に来てるという情報が引っ掛かって
旅行と重ならなくてよかったと胸をなで下ろしました(笑)


♪kick_driveさん
王家の王子の絵なのでそこはやっぱり画家も考えたと思います。
まだ写真がなかった時代だと思われるので
肖像画として描かれたのかもしれないですね。

by kuwachan (2018-11-11 07:22) 

よーちゃん

街並みが、やっぱりステキ!
どこ見ても絵になる風景ばかりですね。(^_^)
by よーちゃん (2018-11-11 09:35) 

DON

ただの街並みの風景なのに
オサレだよなぁ~(^^ゞ

by DON (2018-11-11 09:36) 

okko

住んでいると、なかなか詳しく内部なんかみないのは、マイナスです。何気なしに外から眺めるだけで終わってしまって。子どもも4才でしたから、とてもとても・・・でした。
by okko (2018-11-11 17:19) 

八犬伝

海外の美術館は、写真が撮れるのが良いですよね。
日本じゃ、そうはいきませんもの。
by 八犬伝 (2018-11-11 17:39) 

のら人

昨日今日と、野山のムラサキシキブを沢山見てきました。^^
by のら人 (2018-11-11 20:32) 

あおたけ

絢爛豪華な王宮からの流れで
王家が収集した美術品がそろえられた、
美術館も見学できるなんていいですね(^^)
ルーベンスはフランダースの犬で有名な画家さんかな?

荘厳な佇まいの王宮や中世の雰囲気を残す街並み、
トラムに乗って散策したいです☆
by あおたけ (2018-11-12 07:23) 

viviane

ザバウダ美術館、これは~じっくりと見て歩きたい絵画の数々
子どもの頃のピアノの先生の待合部屋の壁に、サヴォイの王子トマーソ・フランチェスコが飾って有りました
モナ・リザと同じ、右に行っても左に行っても、いつもジ~~~~っと見られている様で・・・忘れられません^^
by viviane (2018-11-12 12:15) 

Boss365

おはようございます。
ザバウダ美術館・私的なコレクションが中心で、宗教画が多い感じかな?
トリノの街並み、ゆったりしている感じです!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2018-11-12 12:24) 

kuwachan

皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。

♪よーちゃんさん
同感です。
本当にどうしてこんなに絵になるんでしょう!って感じですよね。


♪DONさん
こういう風景を毎日、フツーに眺めれていると
センスも磨かれるのかもしれないですね^^


♪okkoさん
住んでいるとそういうようなものじゃないでしょうか?
海外ではありませんが、学生時代、数年京都に住んでいましたが
その時はほとんど観光というようなものはしなかったですから^^;


♪のら人さん
そうでしたか!
今回も戦利品がリュックにぎっしりですか^^


♪あおたけさん
ぜ~んぶなんか繋がっているんですよ。
確か考古学の博物館もあったのですが
そこはもう通っただけで写真は撮っていなかったです。
そうです!フランダースの犬の画家さんです。

トラムは車窓をゆっくりと眺められるのがいいですよね。
乗るだけでも市内観光した気分になれます。


♪vivianeさん
超有名・・という作品はないですが、世界的に有名な画家の作品はたくさんあり
じっくりと見るならば半日は欲しいかな?という美術館です。
凄い!よく覚えていらっしゃいますね。それだけ印象的だったのですね。
飾っていらした先生も素晴らしいですが^^


♪Boss365さん
そうですね。
宗教画は時代的なこともあって多かったと思います。
私的なコレクションなので、あと肖像画とか
私は見ていないのですが、彫刻とかもあったようです。
トリノの街は17~18世紀にバロック式の建物が都市計画に基づいて建てられたので、
道路も碁盤の目のようになっていて広くてゆったりとしています。

by kuwachan (2018-11-12 12:51) 

kiki

海外の美術館を完全に観るには、相当の時間を有しますね。
王宮前の噴水広場は広々として気持ちが良いです。
by kiki (2018-11-12 13:29) 

yakko

こんにちは。
素晴らしいですね〜 感激だったでしょう !!
by yakko (2018-11-12 13:56) 

kuwachan

♪kikiさん
はい、そうですね。大きな美術館は展示されている数も多いので
1回では見られないこともよくあります。
ヨーロッパにはこういう広場がたくさんあっていいなと思います。


♪yakkoさん
どれを見ても凄い!そんな感じでした。
日本の展覧会はどこも大混雑のところが多いですが
海外は日本ほどの混雑はないのには驚きます。

by kuwachan (2018-11-12 15:38) 

okko

よかった、やっぱりそんなもんですよね。
by okko (2018-11-12 16:24) 

kuwachan

♪okkoさん
はい、そんなもんです^^
特にお子様がいたら余計にそうでしょう。
私の場合、離れてからの方が交通費が掛かるのに
よく行っていますし、訪ね歩いています(笑)
by kuwachan (2018-11-12 16:39) 

yoko-minato

旅慣れていらっしゃるので
ガイドさんと離れて一人で
見学できるのですね。

by yoko-minato (2018-11-12 16:39) 

kuwachan

♪yoko-minatoさん
トリノは道路が京都のように碁盤の目になっていて分かりやすいので、
地図を片手にひとり歩きも問題なかったです。
by kuwachan (2018-11-12 17:17) 

リュカ

フィリッピーノ・リッピのお父さんがボッチチェリの師だったのですね。
この作品パっと見て、雰囲気がボッチチェリに似てるって思っちゃったの^m^
by リュカ (2018-11-12 17:44) 

koh925

日本の美術館とは違い、撮影できるのは嬉しいですね
それにしても、ツアーから離れ一人で絵画鑑賞
さすがに旅に慣れておられます(^^
by koh925 (2018-11-12 18:09) 

kuwachan

♪リュカさん
さすがー!
私なんかお父さんと息子、フィリッポ・リッピと
フィリッピーノ・リッピの区別がついていなかった(笑)
そうなの、フィリッピーノをググっていて、
お父さんがあのボッチチェリの師ということを知ったの。
ヤッパ、先生が同じだと似るのね。


♪koh925さん
はい、嬉しいです。撮影できると後から見返すからか記憶に残りますね。
今回のツアーは、個人行動ができるところが魅力のひとつだったのです^ ^

by kuwachan (2018-11-12 18:22) 

aloha

海外の美術館は撮影OKなのが良いですね。
後でどんな絵だったか振り返ったり、作者を確認するのに助かります。
図録を購入すれば良いのでしょうけど、結構高価だったり、
なにより旅先で重い書籍は困るので(^^;)
by aloha (2018-11-12 20:36) 

kuwachan

♪alohaさん
最近行ったところではマドリッドのプラド美術館は撮影不可でしたが
他は大体撮影可のところが多いので嬉しいですね。
アムステルダムだったかなどうしても欲しかったと
図録を買われている方もいらっしゃいましたが
普通は重いので敬遠する方がほとんどでポストカード位ですよね。
by kuwachan (2018-11-13 12:28) 

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