妙心寺 退蔵院で早朝拝観@京都 [国内@京都・奈良2015晩秋]
京都での常宿としているブライトンホテルでは、この時期早朝拝観を開催していて
今までに天龍寺宝厳院、大徳寺高桐院、詩仙堂、大原三千院などを拝観しました。
今年は妙心寺の塔頭のひとつ退蔵院へ。
一般の人への拝観が始まる前の時間に、ご住職のお話を伺い、その後に素晴らしいお庭を少人数で
見せて頂く。一度これを経験してしまうと病みつきになってしまいます。
本堂の前にあるお庭が、狩野元信が作庭した枯山水庭園。
常緑樹を主に植えていて、一年中変わらぬ「不変の美」を求めたものとか。
お部屋の中から見ると額縁風となります。
そして、日本の最古の水墨画の国宝の瓢鮎図。(本物は京都国立博物館に所蔵されているそうです)
下の絵は、小さな瓢箪で大きなナマズをいかに捕えるかという禅の問題で、
絵の上に書かれた漢字が、絵が描かれた当時の京都五山(南禅寺(別格)・天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺)の高僧31人の回答だそうです。
因みに、「鮎」は日本では「アユ」ですが、中国語では「ナマズ」を指すそうです。
本堂の障子にはカエデ。春には桜になるのでしょうか?^^
このあと、「先程掃除をしましたらこの秋一番の美しさでした。」というご住職ご自慢の庭園「余香苑」へと。
今は庭園となっているところは、以前は竹林だったところで、ある時その竹が一斉に花が咲き
枯れてしまったので、昭和40年に庭園にしたとのことでした。
庭園を設計したのは、足立美術館のお庭を設計した昭和の小堀遠州と呼ばれる中根金作氏です。