イタリア トスカーナへの旅 47(第6日目 シエナ⑪ シエナの夕べ) [海外@伊トスカーナ2016春]
カンポ広場側から撮ったイベントの場所(ビルの上の白いところです)
トスカーナの旅行記もそろそろ大詰めです。
夕方、このツアーの目玉でもある特別プログラム「シエナの夕べ」というイベントがあり、
集合がホテルのロビーだったので、ドゥオーモ附属美術館を見学したあと一旦ホテルに戻りました。
ホテルは中心部から少し離れたところでしたが、何度も往復しても気にならない程度の距離だったので
助かりました。
「シエナの夕べ」は、カンポ広場を見下ろす位置にある建物の屋上を貸し切り、
カンポ広場、マンジャの塔、プッブリコ宮のパノラマを夕景と共に眺めるというイベントです。
イベントの場所をズームアップです。こちらです。
煉瓦色の建物の屋上にちょこんとのっている白いところです。恐らく後で建てたものかと・・・^^。
トップの写真も↓の写真もイベントの終了後に撮ったものです。
この扉から入りました。
何の変哲もないドアなので、このドアの向こうの屋上にそんな場所が隠されているとは全く分かりません。
エレベーターはないので階段を上って行きます。
塔の階段のように狭いものではなかったので、上りやすかったです。
イタリア トスカーナへの旅 46(第6日目 シエナ⑩ ドゥオーモ附属美術館のつづき) [海外@伊トスカーナ2016春]
展望テラスで眺望を楽しんだ後、シエナ派の絵画を鑑賞。
トップの絵画は、1508年までドゥオーモの祭壇を飾っていたドゥッチョ作 「荘厳の聖母」。
元々は両面に絵画が描かれていたそうですが、18世紀に解体分離され、現在では別々に展示されています。
その裏面がこちら、「キリストの受難」と題された26場面です。
祭壇の飾り台や上部を飾っていた絵画です。
こちらも聖書の一場面が描かれているようです。
↓ R.ロレンツェッティ作「聖母マリアの誕生」
慈しみ深い、優しい表情が印象に残りました。
イタリア トスカーナへの旅 45(第6日目 シエナ⑨ ドゥオーモ附属美術館) [海外@伊トスカーナ2016春]
ドゥオーモ附属美術館の3階、展望テラス(パノラマ)への入口がある部屋です。
この部屋で順番待ちです。
入口には係り員が立っていて入場制限がされていました。1回に入れる人数は30人位だったでしょうか。
見学している人たちが戻ってくるまで次の人たちは入れない仕組みになっていました。
展望テラスが設けられているのは、かつて計画されながら頓挫してしまった新ドゥオーモの一部だとか。
壊さずにそのままにしておいて、展望テラスにしてしまうところは、転んでもタダでは起きないってことですね
ガイドブックによると、展望テラスへの入口のある部屋は「つづれ織りの間」と名付けれていましたが
この天井や壁面がつづれ織り?なのかも。
壁には絵画が飾られていました。
聖母マリア信仰が強いシエナって感じです。
1階に掲げられていた表示のとおり、約30待ちで順番が回ってきました。
イタリア トスカーナへの旅 44(第6日目 シエナ⑧ 市立美術館) [海外@伊トスカーナ2016春]
ランチのあと、夕方のイベント・・・このイベントが今回のツアーの目玉のひとつでもあったのですが・・・まで
自由行動です。
カンポ広場にあるお土産屋さんでお土産のお菓子を買って、その後は美術館へ。
シエナ派の絵画を一堂に展示している国立絵画館は、この日は午前中のみの開館ということで残念(T_T)
カンポ広場に面したマンジャの塔がある市庁舎の中にある市立美術館へ行ってみることにしました。
中世(13世紀から14世紀)の画家たちは、基本的にはギルドに属する職人だったそうですが
シエナでは、特に13世紀後半から14世紀前半にかけて、ドゥッチョ、シモーネ・マルティーニ、
ロレンツェッティ兄弟といった人たちが活躍し、シエナ派と呼ばれました。
優雅で装飾的な画風が特色として挙げられています。
もちろん市立美術館にもその作品が収蔵されています。
残念ながら内部は撮影禁止だったので、画像はありません。
ミュージアムショップで買った絵葉書3点ほどご紹介です。
実際は、部屋の壁面に描かれています。(フレスコ画)
部屋に入った途端にその大きさに圧倒されました。
シモーネ・マルティーニ作の「グイドリッチョ・フォリアーノの騎馬像」。
アンブロージョ・ロレンツェッティ「善き政府の寓意」 ↓この老人がシエナ共和国象徴
こちら↓は17世紀の絵画で、手の中にある城壁はシエナの町ですね。縞々の塔とドゥオーモがあります。
その昔は、シエナも、サン・ジミニャーノのように塔が林立していたのでしょうか。
富の象徴ということでしたから、それも無いとは言えないように思います。
美術館の内部には鉄柵で囲まれた礼拝堂もあり、寄せ木細工の聖歌隊もあったのですが
撮影禁止が残念です。
美術館にはテラスがありそこから外の景色を眺めることができました。
カンポ広場とは反対側になります。
イタリア トスカーナへの旅 43(第6日目 シエナ⑦) [海外@伊トスカーナ2016春]
ドゥオーモ側からサン・ドメニコ教会を眺める
洗礼堂の見学を終えたあとは、街歩きをしながらランチのお店へ。
世界遺産に登録されている町ですが、路地裏は生活感が溢れています。
朝一番で見学したサン・ドメニコ教会の裏の見晴らし台からドゥオーモのが見えていましたが
対面のドゥオーモ側からサン・ドメニコ教会を眺めます。↑トップの写真
ドメニコ教会のアップです。
糸杉が教会を取り囲むように植えられていますね。
ドゥオーモ側も見晴らし台のようになっていました。
その間はご覧のように谷のようになっています。
イタリア トスカーナへの旅 42(第6日目 シエナ⑥ ドゥオーモ その4 洗礼堂) [海外@伊トスカーナ2016春]
ゴージャスな洗礼堂の内部をじっくりご覧ください。
洗礼盤は六角形になっていてその下には見事なブロンズの浮彫です。
かなり奥行きがあり、立体感があります。
トスカーナ彫刻の傑作とされるだけあって素晴らしいです。
制作者はドナテッロ、デッラ、クエルチャ、ギベルティらの作品となっています。
画像がブレておりますがご容赦下さいませ(^^ゞ
ブロンズの浮彫は「洗礼者ヨハネの物語」になっていて
上記の絵の名前についてはこちらを参考にしました。
http://yukipetrella.blog130.fc2.com/blog-entry-1446.html
イタリア トスカーナへの旅 41(第6日目 シエナ⑤ ドゥオーモ その3 洗礼堂) [海外@伊トスカーナ2016春]
今日は11月3日文化の日、晴れの特異日ですね。
そのとおり、東京地方では昨日の真冬のような寒さとは打って変わって気温も上がり、
気持ちの良いお天気に恵まれました。
皆様の地方はいかがでしたでしょうか。
シエナのドゥオーモの続きです(^^ゞ
次にご紹介する洗礼堂は14世紀初めに造られたそうですが、ドゥオーモの後陣の真下にあるので
一度ドゥオーモの外にでて、ジョヴァンニ広場から入るようになっています。
なんだか造りかけのような雰囲気になっています。
ドゥオーモの建設は12世紀の中盤から始められ200年にも亘ったのですが
工事期間中に更にもうひとつ大規模なドゥオーモの建設の話が持ち上がり、建設を始めたものの
結局財政難の為頓挫してしまい、これはその名残だそうです。
イタリア トスカーナへの旅 40(第6日目 シエナ④ ドゥオーモ その2) [海外@伊トスカーナ2016春]
洗礼者ヨハネの礼拝堂・・・こちらはルネッサンス様式によるそうです。スミマセン、どこがルネッサンスなのか分かりません(^^ゞ
ここには絵画がぐるりと取り囲むように飾られていました。
ここの天井も素晴らしかったです。
床の装飾です。
大聖堂や教会の床面にはモザイク模様が描かれていることが多いですが
このように絵が床面に描かれているのは珍しいですね。内容は聖書や神話のようです。
イタリア政府観光局のサイトです。
上から見るともう圧巻ですね。
作品の中で特に優れたものは普段は保護のために公開されておらず
年に1度8月から約2か月間のみ公開されると、「地球の歩き方」に記載されていました。
もし、もう1度行く機会があれば公開時期に行きたいものです。
イタリア政府観光観光局のサイトです。
上から見ると圧巻ですね。⇒http://visitaly.jp/duomo-siena-pavimento-2016.html
見学ツアーもあって、通常では見学できないところに入れてくれるそうです。
この部分は戦いですね。
本来であれば、見事な装飾が施された八角形の説教壇があるそうなのですが
修復中でその絵が描かれた囲いに覆われていました(涙)
旅行中に必ずと言っていい位修復中に遭遇しますが残念です
もう一度来い!と言われているということにしておきます。
交差部から内陣、後陣です。
天使に囲まれた祭壇が見えます。
天井の交差ヴォ―ルトの装飾もとっても素敵です^^
薔薇窓の周囲の装飾や手前の吊り下げられている物に施されている装飾も凝っていますね。
後陣の上部のステンドグラスの模様です。
入口の真上の薔薇窓のステンドグラス・・・やはり最後の晩餐ですね。
ご参考までに、オルビエートの大聖堂はこちらです。
イタリア トスカーナへの旅 39(第6日目 シエナ③ ドゥオーモその1) [海外@伊トスカーナ2016春]
カンポ広場にあるマンジャの塔を擁するプッブリコ宮殿とともにシエナの町を代表する建築である
ドゥオーモ(大聖堂)です。イタリアのゴシック建築物の代表的なものでもあります。
今回の旅で最初に訪問したオルビエートのドゥオーモと同じように縞々模様が印象的です。
12世紀中盤に工事が始められ、200年に亘って続いたそうです。
その当時の大聖堂の建築工事としては普通だったのでしょうが、
現代では長期に亘る工事は建築中スペインのサグラダ・ファミリア位でしょうか。
ファサードには見事な彫刻が施されていますが、上部は13世紀末、下部は14世紀後半の装飾とのことです。
ただ、現在ここにあるのはコピーで本物は附属の美術館に収められています。
ミラーガラスのようになっているところは薔薇窓です。
ここにも、オオカミと双子の像です。
それでは、内部に入ってみましょう。
イタリア トスカーナへの旅 38(第6日目 シエナ② カンポ広場) [海外@伊トスカーナ2016春]
カンポ広場です。
世界でも美しい広場のひとつと言われているそうです。
ここがシエナの町の中心です。
中央にあるのがマンジャの塔(高さ102m)がある市庁舎のプッブリコ宮です。
広場はプッブリコ宮に向かって緩やかに傾斜しています。
広場は扇型のような形をしています。
ブッブリコ宮の広場を挟んで反対側つまり手前の方には「ガイアの泉」。
これはコピーで、本物はサンタ・マリア・スカラ救済院に置かれているそうです。
あれ、口からお水を出しているのはひょっとして・・・はい、例のオオカミ像です。
プッブリコ宮はゴシックの公共建築の代表例と言われており、
13世紀後半~14世紀前半にかけて建てられたそうです。
ここにはまた後で訪れますが市立美術館も入っています。
綺麗に並んだ三連窓美しいですね。