オランダ・ベルギー紀行 その28(聖バーフ大聖堂@ゲント) [海外@オランダ・ベルギー2015春]
ファン・アイクの傑作「神秘の仔羊」がある聖バーフ大聖堂
ハルの森で一面のブルーベルの紫の絨毯を満喫した後は、
その日の宿泊地であり、また、今回の旅行の最後の宿泊地であるゲントへ。
ゲントは英語読みで、オランダ語だとヘント、フランス語だとガン。
日本語のガイドブックには「ゲント」と書かれていますが、ベルギーといってもこの辺りはオランダに近く
「ヘント」と呼ばれているようです。
ゲントへ向かう途中のバスの車窓から桜(八重桜)の並木らしいピンク色のラインが見えました。
オランダでも桜を目にする機会がありましたが、ベルギーでもまた桜を目にするとは思ってもいませんでした。
こうして桜の木が道路の並木にまで使われているのを見ると、人々に慕われているお花である証拠のような
気がして非常に嬉しく思いました。
ゲントに到着です。旧市街の路は狭いので、駐車場でバスから降り、歩いて大聖堂へと行きます。
あの真正面の大聖堂が聖バーフ大聖堂です。
聖バーフ大聖堂は、12世紀に建設が始まり、16世紀に完成したそうです。
大聖堂の手前に建っていたのが「魔王ゲラルド城」という館。
大聖堂の前には、「神秘の仔羊」とも称される「ゲントの祭壇画」を描いたファン・アイク兄弟(中央のふたり)の銅像です。
大聖堂の向こうに見える高い鐘楼のある建物は、「鐘楼と繊維ホール」。
大聖堂に入ります。
ところが、「神秘の仔羊」の鑑賞は時間が決められていて
大聖堂に到着した時、チケット販売時間をほんの少し過ぎてしまっていたのです
しかし、窓口ではまだまだたくさんの人が並びチケットを発売していたので、
添乗員さんが交渉してくれて、無事中に入ることができました。
ゲントの至宝、15世紀のフランドル絵画の最高傑作と言われるファン・アイク兄弟が描いた神秘の仔羊」です。
最初に制作を受けたのは兄のフーベルト・アイクで、彼が他界した後、弟のヤンが制作を引き継ぎ完成させたそうです。
12枚の絵が組み合わさってひとつの絵になっています。
ひとつひとつの絵を、添乗員さんから聞いた説明と聖書の絵の説明の本を参考に表にしてみました。
父なる神、鳩、仔羊を一直線に連ねることで、父、子、聖霊の三位一体を表現しているそうです。
仔羊はイスラエルの収穫祭で 豊作、平和、民を守るもの(=キリスト)の生贄としてあがめられていたとか。
↑画像はレプリカを撮ったものです。
もちろん本物を鑑賞したのですがとても狭い部屋に展示されていて、確か撮影は不可だったと思います。
大きなガラスのケースの中に展示されていて、裏側にも絵が描かれているため、その周りをまわりながら
鑑賞するようになっていました。撮影可であったとしても、人が多くてとても撮れるような状態ではなかったです。
現在1枚ずつ修復が行われていて、全部修復が終了するのは2017年の予定とのことです。
この祭壇画は開閉が可能な絵画となっています。
これは上記の翼画を閉じたところで、裏側に描かれている絵です。
写真がぶれてしまいましたが、真中の部分は「受胎告知」です。
下段の左右の赤い衣服を着ている人が注文者のご夫婦で
子供がいなかったためにその生きた証としてこの絵を注文したということです。
この大聖堂では、まあ時間も時間でしたし、この絵画しか鑑賞できなかったのですが
他にも数々の傑作を収蔵していることで名高く、地下のクリプトには宝物殿があり
12世紀のロマネスク様式の礼拝堂もあるとのことで、絵画だけでお終いというのはちょっと残念でした
向こうに見えるのは聖ニコラス教会。
大聖堂の前の通りにはトラムが走っていました。
トラムは段差がほとんどなく、乗り降りが楽なところがいいですよね。
そうそう、駐車場でも桜が咲いていました。
日本でお花見をしそびれてしまったという同じツアーの方が、こちらに来てお花見ができるとは思わなかったと
とても喜んでいらっしゃいました。
(2015年4月25日夕方)
あら、珍しく一番乗り(笑)
>添乗員さんが交渉してくれて
こういう場合は、やっぱり添乗員さんがいると頼りになります。
とても雰囲気の良い街並みで、お花見が出来たのも嬉しいですね!
by aloha (2015-10-21 14:42)
「神秘の仔羊」初めて拝見致しました。
クリックしたらとっても大きくなったので、
大変嬉しゅうございました〜♪ (๑◔‿◔๑)
しかし、聖バーフ聖堂といい、聖ニコラス教会といい、
建物だけでも十分素晴らしいですね〜♪ これこそ宝です。
by desidesi (2015-10-21 16:37)
日本と同じく、電力会社の電線が無神経ですね。せっかくの遺産の美観が台なしです。都市計画の市当局の担当者のずさんさが、目につきます。地下ケーブルにして、景観を保存すべきです。
・・・と云っても、日本もずさんですが・・・ ^^;
by 般若坊 (2015-10-21 17:43)
いつ見ても、ヨーロッパのトラムは素敵だなぁ^ ^
by またじ (2015-10-21 18:14)
無事に入場出来て良かったですね!
トラムは見直されて作られているところも増えているみたいですね(^^)
by ma2ma2 (2015-10-21 19:14)
海外旅行では、日と時間に拘束されますから
見逃せない物が・・見れた!、見れなかった!・・の
違いは大きいです、、良かったですね
by koh925 (2015-10-21 19:27)
トラム(電車)があるにもかかわらず、日本のような見栄えの悪い電柱が無いところが素晴らしいですね。^^
by のら人 (2015-10-21 19:49)
こんばんは。2枚の絵は間違いなく絵ですよね?
衣類のしわがあまりにもリアルで写真か?と言いたくなってきます。
by kick_drive (2015-10-21 20:16)
三位一体って、色々な人が描いていますね。キリスト教徒ではないですがが、面白いですね。
by テリー (2015-10-21 21:42)
秋と春電車自転車だけならいいのに
by hanamura (2015-10-21 21:48)
ツアーだと、やはり添乗員さんの腕次第なところが
多いですね。
魔王ゲラルド城、名前と言いちょっと気になります。
by ふにゃいの (2015-10-21 22:29)
兄から引き継いで弟が完成させるなんて珍しい話ですね。
最後から三番目の写真がいいですね。(個人的趣味です)
by takenoko (2015-10-22 06:48)
おはようございます。海外で桜の鑑賞が出来るのは本当に素晴しいですね。私も嬉しくなってきました。\(^o^)/
by ソニックマイヅル (2015-10-22 07:06)
ありがとうございます。
神秘仔山羊が大聖堂に・・・はじめて観るんで
素敵な彫刻も凄いですね。
あの、花ははじめて見るたんです。珍しくて。
by ryuyokaonhachioj (2015-10-22 11:38)
皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪alohaさん
一番乗りありがとうございます。
やはり頼りになります。
度の最後の最後に、個人だったらまずダメだったと思うような
もっと頼りになる出来事がありました^^
次回から出てきますが、ゲントの街並みは素晴らしかったです。
♪般若坊さん
恐らくこの電線はトラムのものかと思うのですが・・・。
確かフランスのランスのトラムは電線がなかったです。
ゲントもそうなるといいですね。
♪またじさん
トラムはバスよりも範囲は限られますが
市民の足とし大活躍していますね。
街並みに馴染んでいますよね。
♪ma2ma2さん
予定ではもう少し早く到着する予定だったのでしょうが
遅れても入場できてよかったです(^^)/
フランスのディジョンは建設していましたね。
きっともう開通していると思います。
♪koh925さん
目いっぱいのスケジュールを予定しているので
結構ギリギリになってしまうことがありますよね。
これは見逃せない作品だったので、見られてよかったです(*^^)v
♪のら人さん
電柱は見栄えだけでなく
歩道は狭くなるし、邪魔ですよね。
ホントどうにかならないのかといつも思います。
by kuwachan (2015-10-22 12:53)
♪kick_driveさん
絵です。それも本物じゃなくてレプリカですが^^;
レプリカといっても限りなく本物に近いものですね。
サイズが少し小さかったかもしれないです。
絵が描かれた時代にはまだ写真がなかったような・・・。
♪テリーさん
私もキリスト教徒ではありませんが、宗教画や教会の装飾には
とても興味があります。見れば見るほど面白くなります。
♪hanamuraさん
高度なコメントで上手くお返事ができないのですが^^;
夏と冬車はダメですか?(笑)
♪ふにゃいのさん
はい、添乗員さんの能力によるところが大きいです。
まあ、できることとできないことがあるんですけどね。
ツアー参加者としては満足度が変わってきますよね(笑)
魔王ゲラルド城…開放されていないようで、
地図に名前だけでていたのです。
♪takenokoさん
詳しい事情は分かりませんが
きっと弟が完成せざるを得なかったのでしょうね。
ありがとうございます(*^^)v
♪ソニックマイヅルさん
桜というと日本のイメージなので
海外でも大切にされていると嬉しくなりますよね。
♪ ryuyokaonhachiojさん
大聖堂を飾るに相応しい見事な宗教画でしたよ。
面白い形のお花でしたよね。
by kuwachan (2015-10-22 12:54)
街並みがきれいですね~!桜も良かったですね♪
トラムも便利だし,現地の乗り物も良いですよね(^^
以前,スペインのビルバオに行ったとき,トラムの切符をどこで買うのかわからずにうろうろしていたら,朝の通勤時間にもかかわらず,親切なおじさまがこっちだよ的に販売機まで連れて行ってくれたことを思い出しました.
絵画もレプリカとはいえ,間近で鑑賞できるのは素敵ですし,良かったですね(^^♪ 添乗員さんにあっぱれです!
by らる (2015-10-22 15:12)
桜はどのお国でも人気ですね。
魔王の城ってゲームの中みたい。
by 響 (2015-10-22 15:40)
日本の桜が外国で見事に花を咲かせて
それを見るのはとても嬉しいことですね。
父なる神、歳暮マリア、アダムとイヴ・・・
本物の絵は見せる時はあるのでしょうかね。
by yoko-minato (2015-10-22 16:03)
ゲントの聖バーフ大聖堂
外観が修復中(?)なのはちょっぴり残念ですが、
展示された宗教画のほうは満喫されたようですね〜(^^)
神秘の仔羊、12枚をひとつの絵として見ると、
立体感と臨場感が印象深く伝わってきますね!
これは見応えがあったことでしょう。
聖堂を背景にして撮ったトラムのカットも、
良い鉄道写真ですね〜♪
by あおたけ (2015-10-22 17:54)
石畳と彫刻を施された古い建物・・・いいですね~
トラムだけが新しい感じですが、この街並みと違和感があまりないですね。
デザインもだいぶ練られたんじゃないでしょうか。
by ひろし (2015-10-22 21:25)
魔王ゲラルド城が気になりました。
だって名前がすごすぎる。
こういうスポットでの見学ペースは人それぞれですので、そういうときにツアーはちょっときついですね。
by YAP (2015-10-22 22:22)
皆様、こんばんは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪らるさん
この時期に海外に行くのは初めてで、こんなに桜が咲いているとは思いもしませんでした。
今年は2度桜を楽しんだ感じです。
スペインでの出来事、旅先でのステキな想い出ですね^^
絵の件、私の書き方がよくなかったですね。ごめんなさい(^^ゞ
絵はもちろん本物も見たのですが、本物は写真を撮ることができず
写真を撮ったのはレプリカだったということです。(ちょっと訂正しておきました)
♪響さん
そうなんですね(^^ゞ
ワシントンの桜はテレビで見たことはあったのですが
ヨーロッパで見るとは思ってもいなかったのでびっくりしました^^
♪yoko-minatoさん
桜は期待しなかっただけに感動が大きかったのかもしれません。
私の書き方が不足だったようですね。
絵は本物を鑑賞をすることができました(^^ゞ
ただ、写真を撮ることができた絵がレプリカだったのです。
失礼しました。
♪あおたけさん
私がヨーロッパに行って、修復中だったところがない方が珍しいです。
とっても当りがよくてどこかしら必ず修復中があります(笑)
宗教画は時間的にはギリギリでしたが本物を楽しんできました(^^ゞ
12枚+裏面の絵が上手く合わさってひとつのテーマになっているところが
宗教画ならではの凄さを感じます。
ありがとうございます。鉄道写真になりますか(嬉)(*^^)v
♪ひろしさん
ゲントは中世の街並みがそのまま残っているステキな街でしたよ。
そうでしょ。古い街並みとトラムがいい感じで馴染んでいるように見えますよね。
なるほど~。トラムのデザインも関係しているんですね^^
♪YAPさん
魔王ゲラルド城、地図には名前がでているのですが
公開されていないせいか、ガイドブックに説明がないのです(>_<)
ツアーでの説明は嬉しいのですが、もうちょっとゆっくりと観たいってそんな感じです。
アムステルダムの美術館で私たちのツアーの説明を盗み聞きしていた人がいたのですが
それが一番かもしれないです(笑)
by kuwachan (2015-10-23 00:13)
時間を少し過ぎても鑑賞することができて良かったですね!
自由に歩き回れない反面、こういうところはありがたかったり。
桜はヤエザクラっぽいような感じですね。
by kou (2015-10-24 22:55)
♪kouさん
こんばんは。
美術館と同様で、閉館の30分前がチケット発売の締め切りだったのですが、
チケットの締め切り時間を過ぎただけで、閉館時間にはまだ間があったので
OKが出たのだと思います。まぁ、個人だったらもうダメかで諦めてしまうところですけどね(笑)
桜は、ソメイヨシノではなく、どこも皆八重桜でした。
by kuwachan (2015-10-24 23:13)