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アドリア海の真珠~ドブロヴニク④(クロアチア)  その21 [海外@スロヴェニア・クロアチア2009]

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***フラツァ通りの東端にあるルジャ広場  手前が聖ヴラホ教会、左奥は大聖堂***


フランシスコ修道院を見学した後、プラツァ通りと並行して走る山側(北側)のプリイェコ通りを西→東へと散策しました。
といっても200m程なので、それほど時間はかかりません^^

メインのプラツァ通りから少し裏道に入っただけで洗濯物がぶら下がっていたり、
エアコンの配線らしきものが出ていたりと生活観が溢れています。
細い路地を覆うようにテントが張られて通りにはレストランのテーブルがずらりと並んでいます。


山側へは細くて狭い急勾配の階段が延びています。
日々の生活での階段の上り下りでかなりキツイ足のトレーニングになりそうです^^;
 

             海側                                    山側
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ドブロヴニクの町が誕生した7世紀頃、メインストリートであるプラツァ通りは、小島と陸地の間にできた運河のような
海峡で、南側の小島にはラテン(ローマ)人が居住し、北側の本土にはスラヴ人が居住していました。

両者の関係が良好になると小島と陸地の間に橋が架けられ、12世紀になると町が合併し、異なる民族の境界線であった
海峡も埋め立てられてプラツァ通りが完成し、現在に至っています。

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旧総督邸(住居であり、執務室、裁判所、行政府などが置かれ政治の中枢でした。)


総督は貴族の中から選ばれ、その任期は1ヶ月。公務以外は公邸から外出することをを許されず、
家族とも離れ公邸の中に住み込んで執務をなければならなかったそうです。
任期が1ヶ月と短いのは権力者による独裁を防ぐためで、連続再選も固く禁じられていました。
 
旧総督邸のアーチの柱頭に施された彫刻も素晴らしいものでした。

 
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ルジャ広場の北側に建っている1520年ごろに建設されたスポンザ宮殿。
この建物は震災で倒壊を免れ、震災以前の建物の様子を現在に伝える貴重な建物です。
現在は町の公文書館として使われており、町の歴史を語る上で欠かせない重要な資料が収められています。
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3階の壁には街の守護聖人である聖ヴラホの像が立っています。

 

広場の東端に立つ時計台。1444年に完成し、現在も時を刻んでいます。

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スポンザ宮殿と時計塔、後ろの山はスルジ山


広場の一角には、ピレ門のオノフリオの噴水と対をなすオノフリオの小噴水がありました。→左

右は、聖ヴラホ教会の前にあるヨーロッパ都市の自由と独立の象徴とされる伝説の騎士ローラント像で、
右腕の肘から手首までが商品を計測する際の基準として使われました。


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左の旗が立っているところが大評議会の建物で、現在は市庁舎となっています。その奥が総督邸です。

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トップの画像の聖ヴラホ教会のテッペンの像のアップです。
左はマリア様でしょうか。中央はもちろん聖ヴラホでしょう。右の像は逆光で影しか写っていませんでした(>_<)

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(2009年9月24日午前中)


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コメント 22

こうちゃん

通りが狭いですね。
地震でも起きたら大変ですね。
by こうちゃん (2010-01-18 21:45) 

qoo2qoo

こんばんわ☆
急な階段の路地、狭いけど一度歩いてみたいです^^*
あと、スルジ山は登ることができるのかなぁ?
by qoo2qoo (2010-01-18 21:46) 

がま親分

総督の任期が1ヶ月~!! 引継ぎして終わりやね! (笑)
by がま親分 (2010-01-19 00:24) 

雅

ご無沙汰してますー。
現在活動停止中ですけど、元気です(笑)
by (2010-01-19 07:30) 

kuwachan

♪こうちゃんさん
そう、本当に狭いのです。すれ違うのがやっと位です。
大地震の時はどうだったのでしょうね。
by kuwachan (2010-01-19 12:34) 

kuwachan

♪qoo2qooさん
こんにちは。
階段凄かったですよ。踏み外したらそのまま下まで落ちそうです^^
スルジ山は登れますよ。車でも行くことができます。
残念ながら私は行きませんでしたが。
by kuwachan (2010-01-19 12:38) 

kuwachan

♪がま親分さん
聞き間違いかと思ったら、ガイドブックにもそう書いてありました。
独立を守るための知恵だったようです。
by kuwachan (2010-01-19 12:39) 

kuwachan

♪雅さん
お久し振りです!
どうしているかなと思っていました。
お元気そうで何よりです。復活お待ちしています~♪
by kuwachan (2010-01-19 12:51) 

kakasisannpo

説明が詳しいですね
私が行く前に、このブログを呼んでいればよかったなあ
と、思いますよ
by kakasisannpo (2010-01-19 15:14) 

ake_i

1444年、歴史を感じますね。
そして時計は時を刻んできたんですね。
こういうのって感動します。
ずっと続いているんだな~~~と今の現代、なかなか実感することないですから。
明日は大寒。だっけ?
kuwachanさんのブログを読んでいると、また、次の夏のことを考えちゃいます(笑)
まだ、これから寒いんですよね@@;
by ake_i (2010-01-19 16:54) 

ふじかわ

いい街ですねw歩きたいですw
by ふじかわ (2010-01-19 20:15) 

kuwachan

♪kakasisannpoさん
ありがとうございます。
といっても、ガイドブックと首っ引きです(^^ゞ
自分の記録として残しておきたいと思って写真を見ながら。
行く前にも一応読んだのですが頭にあまり入らなくて・・・
帰ってきてから読んだ方が良くわかります^^
by kuwachan (2010-01-19 22:23) 

kuwachan

♪ake_iさん
ヨーロッパだと簡単に500年とか600年前ですよね。
長い歴史を感じるところが多いです。
この時計も多少アバウトなようですが、
それでも動いているって凄いことですよね~!

そうです。天気予報によると関東地方は暖かい大寒になりそうですね。
あまりにもの~んびりした旅行記なので、失礼しております(^^ゞ
たまには季節らしい画像もお見せしなくちゃですね(^_-)-☆
by kuwachan (2010-01-19 22:23) 

kuwachan

♪ふじかわさん
城壁に囲まれていて大きな街ではありませんが、
歩き回れる、そこが魅力的な街です☆
by kuwachan (2010-01-19 22:24) 

kuwachan

♪soneさん
♪はっこうさん
♪JBOYさん
♪ほりけんさん
♪八犬伝さん
♪ブラザーボブかきもとさん
♪rie-klavierさん
♪@ミックさん
♪genpatiさん
初めまして。
♪c_yuhkiさん
♪雅さん
♪やまがたんさん
♪めぇさん
♪かいさん
♪釣られクマさん
♪ナカムラさん
♪トメサンさん
♪yukitanさん

nice! ありがとうございます。
by kuwachan (2010-01-19 22:28) 

SIBA

500年以上も時を刻む時計って凄いですね!
by SIBA (2010-01-20 20:36) 

emu310

ドブロヴニクの歴史と成り立ち、とても分かりやすくて頭に残りました。
街の様子もよく分かります。
こういう生活感あふれる様子、大好きです。
ほんの一時でもその国で生活しているかのように感じることができるので。
いつも嬉しい写真が一杯。ありがとうございます。
by emu310 (2010-01-20 22:13) 

kuwachan

♪SIBAさん
ホント凄いです!
今の時計の方が壊れやすいですよね(笑)
by kuwachan (2010-01-21 00:56) 

kuwachan

♪emu310さん
歴史や成り立ち、ほんの参考程度ですが(^^ゞ

ドブロヴニクは街全体が世界遺産で、観光地なのですが、
すくそこで生活している人がいるのです。
住んでいる方は大変だと思いますが、観光客にとっては現地の生活を
垣間見ることができて嬉しいですよね☆
by kuwachan (2010-01-21 01:05) 

kuwachan

♪七色音さん
♪moroqさん
♪どるふぃん。さん
♪shinさん
♪めりっささん
♪swm104さん
♪はっちんさん
♪ぷーちゃんさん

nice! ありがとうございます。
by kuwachan (2010-01-21 01:06) 

jun

1444年から時を刻んでいるって、とっても素敵ですね。
いろんな時代を見てきたんですねー、この時計。
by jun (2010-01-25 22:15) 

kuwachan

♪junさん
1444年といえば、日本では南北朝時代のようです。
その時からずっとって信じられません。
いろいろな歴史を見てきた時計塔、これからも時を刻み
続けて欲しいですね。
by kuwachan (2010-01-26 00:31) 

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