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プロヴァンス~コート・ダジュールでヴァカンス(ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョン①) その3 [海外@南仏2010]

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***ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンの町の風景***

昼食の後向かったのは、ガイドブックでアヴィニョンの町を全体を見渡すことができ、小さい町だが見所が満載
書いてあったローヌ川を挟んでアヴィニョンの対岸にある町ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンでした。

アヴィニョンに法王庁があった時代(14世紀)に裕福な枢機卿たちがこぞってこの町に邸宅を構えたそうです。
その当時橋は、アヴィニョンから
ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンまでつながっていました。

ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンは、アヴィニョンの在来線の駅の近くの城壁を入ってすぐのところにある郵便局の前から
11番のバスに乗り約
10分程のところにあります。(ここにはTGVの駅との連絡バスのバス停もあります。)
フランスは制限速度が日本よりも速いのでバスも結構飛ばして走ります。

バスに乗っていて注意しなければならないのは降りる場所のチェックです。バス停にはそのバス停の名前は
書いてあるのですが、次のバス停の名前が書いてないので車内にある路線図で確かめておく必要があります。
運転手さんのみのワンマンカーなのでボタンを押して下車するのは日本と同じです。

ヴィルヌーヴ・レザヴィニョンの観光案内所の前の駅で下車して、まずノートルダム教会へ行きました。
ここの観光案内所は利用しませんでしたが、かなり小さな町でも必ず観光案所があるのには驚きました

位置関係はこんな感じです。アヴィニョンの観光案内所で貰った地図を拝借し、見所を記入しました
 
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暫く歩くと14世紀の南仏ゴシック建築の代表例といわれているノートルダム参事会教会が見えてきました



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 この入り口のロケットの尖端ような形が特徴的です。


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中に入ってみましょう。大理石の主祭壇は17世紀のものだそうです。


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姪が絵の前で佇んで観ているのでどうしたのかと思ったら、先日観に行ったルーブル美術館で同じ絵を観たというのです。 
それもそのはずでした。ガイドブックを取り出して読んでみると書いてありました(^^ゞ

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この絵画はアヴィニョン派の絵画として最も有名な作品であり、現在はルーブル美術館が所蔵するアンゲラン・カルトンの
「ピエタ」でした。もともとはこの教会が所蔵していた絵画で、現在ここには複製が飾られています。

姪はまさかここで再び巡り合うとは思わず、感慨に浸っていました。


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昨年、クロアチアのドブロヴニクの教会で美しい回廊を見学して→こちら 回廊にすっかり魅せられてしまいました。
ここの教会にも内庭に回廊があるというのでそれも楽しみでした。

教会の中ほどに光が漏れているところがあり、そこが中庭(回廊)への出入り口でした。

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天井が交差しているところがゴシック様式と思われます。

 
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 屋根の上にちょこんと見える尖塔もゴシックらしいところでしょうか



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内庭から見た鐘楼。鐘楼は四角くてがっしりタイプですね。


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入り口と同様に、窓や回廊の上の部分が丸くではなくロケットの形ように少し尖がっているところも
ゴシック様式と思われます。
あと回廊の内側に出っ張っている柱の部分も。


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後々別の場所でロマネスク様式の建築物も出てきますのでその時にまた比べてみたいと思います。



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教会を後にし、「ピエタ」を描いたアンゲラン・カルトンによるもうひとつの傑作が同じヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンの美術館
あるというので次にそこへ行きました。ピエール・ド・リュクサンブール美術館です。

19歳の若さでなくなった14世紀の枢機卿、ピエール・ド・リュクサンブールの館を修復して造られた美術館です。

「聖母戴冠」

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絵の下の方には、当時(15世紀)のヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンの町の様子が描かれています。
修復したのか(?)絵画の色がとても鮮やかで綺麗でした。15世紀に描かれたものとは到底思えないほどです。
遠くにある山はセザンヌがよく描いていたエクス・アン・プロヴァンスにあるサン・ヴィクトワール山だそうです。

 


アヴィニョンにはAVIGON PASSION(観光パスポート)があります。

最初に訪れた美術館などで正規料金を払いこのカードを発行して貰うとその日から2週間、歴史的建造物、美術館
博物館の入場料がお得な割引料金になります。あちこち見学の予定のある方は絶対に貰ったほうがお得です。


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ヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョン、まだまだ続きます。


(2010年8月20日午後)

 


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コメント 44

ネイル

「聖母戴冠」色鮮やかできれいですね。
nice! (^_^)V
by ネイル (2010-09-08 14:47) 

イタリア職人の手作りタイル

Yukiです^^
どこを撮っても絵になりそうな
美しいところですね。
by イタリア職人の手作りタイル (2010-09-08 15:26) 

まゆ

アヴィニョンに教皇庁があった…という一文で
なんだっけ~世界史のキーワードがあったわぁ~
と思いだした「アビニョン捕囚=教皇のバビロン捕囚」。
高校生当時は 教皇なんじゃらほい?だったけど
大人になって ちょっとは賢くなって(笑)
いまなら そういうことだったのかぁ~とわかるのでありました。

いいなぁ…ヨーロッパ。
私にもまた行けるときが来るのかしら(T.T)
by まゆ (2010-09-08 22:09) 

ぷーちゃん

こんばんは。
kuwachanさん、一言。
”連れてって”
by ぷーちゃん (2010-09-08 22:37) 

りゅう

おっ、アヴィニョンのピエタ!!
以前、夢の美術館(NHK・BS)でこの作品がルーヴルに収められるまでのいきさつををみて、とても気になっていた作品です。
アヴィニョンに行かれると話されていたので、もしやとは思いましたが。。。
キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
by りゅう (2010-09-08 22:45) 

雅

歴史を感じさせる建物ばかりですねー。
ヨーロッパは石の文化、というのを思いっきり感じますね。
こういうのを実際に生で見たらかんど的なんだろうなー。
by (2010-09-08 22:53) 

コンブ

こういうところは仕事で行くもんじゃないですね。
ホントに羨ましいです!!
by コンブ (2010-09-09 00:33) 

がま親分

窓とか屋根とか、なにしろ、少し尖がったデザインになってるのがゴシック様式だと理解すればよろしいでしょうか、先生!! (笑)
ヨーロッパの古い街は、街自体が博物館であり、テーマパークって感じがします。
by がま親分 (2010-09-09 00:36) 

ぷりん&りく

建物も、、絵もすんごい素敵でし!!
ヤッパ、、日本とわ大違いでしね・・・・汗・・・
by ぷりん&りく (2010-09-09 03:32) 

*ピカチュウ*

お早う御座います。
ヨーロッパはいいですね~
特にプロヴァンス~コート・ダジュールは
一度は行ってみたいですね♪(・o・) 

by *ピカチュウ* (2010-09-09 08:32) 

ameya

見れば見るほど、よくもまあ、こんな風に石を組上げたものだと思います。
人間ってすごいですね。
絵画も建築も息を飲みますね。
僕も一緒に旅してるみたいに楽しませてもらってます(^_^)
by ameya (2010-09-09 08:41) 

kuwachan

♪ネイルさん
本当に綺麗でした。びっくりするほど。
nice! ありがとうございます(*^^)v
by kuwachan (2010-09-09 12:54) 

kuwachan

♪イタリア職人の手作りタイルのYukiさん
実際はちょっと汚かったり古かったりするのですが^^
どうしてか外国の街並みって絵になるんですよね~。
撮ってきた写真も見ていつもそう思います。
by kuwachan (2010-09-09 12:54) 

kuwachan

♪まゆさん
アヴィニョン捕囚。教科書じゃチラっとしか出てこないものね。
よっぽど興味がない限り、そういえば聞いたことある程度でしょう。
観光した順番に記事を書いていると話が前後してしまうけど
その辺もまた書きますね。

絶対来るって・・・行きましょう♪
by kuwachan (2010-09-09 12:55) 

kuwachan

♪ぷーちゃんさん
こんにちは。
今度、ご一緒にいかがですか?(笑)
by kuwachan (2010-09-09 12:55) 

kuwachan

♪りゅうさん
さすが~りゅうさんだわ!ご存知でしたか。
ルーブルに収められるいきさつはテレビ番組になる程
ドラマティックだってことなんですよね。。。調べたら出てくるかしら?
この絵の写真撮っておいてよかったです。
by kuwachan (2010-09-09 12:58) 

kuwachan

♪雅さん
写真で見たほうが歴史を感じるかもしれません。
町の人は普通に生活しているし、教会も日常的に使われていて
私たちが見学から出てきたら、お葬式なのか法事のようなものなのか
お花が運び込まれ喪服っぽい人がたくさん訪れていました。

by kuwachan (2010-09-09 12:59) 

kuwachan

♪コンブさん
確かに仕事だと観光気分でふらふらするわけに
行きませんものね。
今度は仕事抜きで行きましょう!
by kuwachan (2010-09-09 12:59) 

kuwachan

♪がま親分さん
建築様式については、私も詳しく知りたくてただいま調査中ですので暫くお待ちください。
尖がった塔だけは確実ですが(^^ゞ
街を歩いていると、住民たちの古い街を大事にしようという気持ちが
ひしひしと感じられます。
by kuwachan (2010-09-09 13:00) 

kuwachan

♪ぷりん&りくさん
日本は日本で素晴らしいところがたくさんありますが
日本とはまた違った文化に目を奪われますね。
by kuwachan (2010-09-09 13:01) 

kuwachan

♪*ピカチュウ*さん
こんにちは。
私もそんなにたくさんは行っていませんが
ヨーロッパは何度でも行きたくなりますね(^_-)-☆
by kuwachan (2010-09-09 13:01) 

kuwachan

♪ameyaさん
今のように機械がない時代にどうやって?ってと思うものが
たくさんありますよね。これからも出てきますのでどうぞお楽しみに。
一緒に旅してくださいね。私ももう1回しているつもりです(*^^)v
by kuwachan (2010-09-09 13:02) 

hrd

中世の建物が残る街並みをゆっくり散策してみたいです^^
by hrd (2010-09-09 14:23) 

SIBA

「聖母戴冠」、思わず見入ってしまいました。
凄い絵ですね!(^^)v
by SIBA (2010-09-09 16:33) 

水郷楽人

キリスト教が歩んだ歴史をズシリ!と感じさせる歴史資料が残って面白いですね。ゆっくりと歩いてみたいです。(^^)
by 水郷楽人 (2010-09-09 20:13) 

サチ

迫力が違う旅ですね! 一緒に歩いているような気分に♪
街並みも素敵だし、絵も素晴らしいし・・・★
by サチ (2010-09-10 10:40) 

hieroh66

ノートルダム惨事会館、歴史を感じます 「ピエタ」も素晴らしいが、回廊の
詳細な描写に、kuwachanさんの造詣の深さに感動しました
by hieroh66 (2010-09-10 11:13) 

ソラ

奥行きのある、素敵な写真だなと思いました。
パソコンの画面通して、写真の枠だけ別世界のようです!
by ソラ (2010-09-10 11:29) 

kuwachan

♪koh925さん、♪八犬伝さん、♪angie17さん、♪りんこうさん、♪ryo1216さん、♪J3さん
♪めぇさん、♪qoo2qooさん、♪キャラハンさん、♪cheeさん、♪あんれにさん、♪うつマモルさん
♪fukuennozomiさん、♪津田さん、♪ナカムラさん、♪KOEELE_tokkyさん、♪まるさん

nice! ありがとうございます。
by kuwachan (2010-09-10 12:52) 

kuwachan

♪hrdさん
古めかしい石造りの建物が建ち並ぶ磨り減った石畳の道を歩いていると
現在なんですが、タイムスリップしたような気分になります。
by kuwachan (2010-09-10 12:53) 

kuwachan

♪SIBAさん
特に下の部分は細かい描写でした。
この写真ではそこまでご覧いただけないのが本当に残念です(>_<)
by kuwachan (2010-09-10 12:53) 

kuwachan

♪水郷楽人さん
このヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンという町は
あまり期待していなかったからかも知れませんが
思った以上に収穫があったところでした。
ヨーロッパはキリスト教を抜きにしては語れませんね。
by kuwachan (2010-09-10 12:54) 

kuwachan

♪サチさん
いいえ~迫力ではサチさんでしょう(^_-)-☆
一緒に歩いているような気分になって下さって嬉しいです(*^_^*)
パリはもちろん素敵なのですが、フランスは田舎がまた情緒があって素敵です☆
by kuwachan (2010-09-10 12:54) 

kuwachan

♪hieroh66さん
ここだけでなく歴史を感じるところが多かったです。
描写はお恥ずかしい限りですが、回廊は見れば見る程
その魅力に取り付かれています^^
by kuwachan (2010-09-10 12:54) 

kuwachan

♪ソラさん
コンデジでパシャ、パシャと撮っている写真なんですが(^^ゞ
そんな風に感じてくださって、嬉しいですね(*^^)v
ありがとうございます。
by kuwachan (2010-09-10 12:58) 

kuwachan

♪かいさん、♪kakasisannpoさん、♪私が三人目さん、♪dorobouhigeさん、♪soneさん、♪ryonさん
♪4geさん、♪moroqさん、♪JBOYさん、♪miyokoさん、♪takemovies さん♪hiroさん、♪siroyagi2さん

nice!ありがとうございます。
by kuwachan (2010-09-10 13:00) 

甘党大王

AVIGON PASSION(観光パスポート)が必要なくらい(^_-)-☆
のんびりと旅行がしてみたいです~♡
by 甘党大王 (2010-09-11 20:55) 

kuwachan

♪甘党大王さん
貧乏性なので^^のんびりって感じの旅行ではありませんでしたが(笑)
パスはフルではないですが活用しました。

by kuwachan (2010-09-12 00:25) 

kuwachan

♪HAZUMIさん、♪Maboさん、♪Shin, Sionさん、♪H Kosugeさん
♪yukitanさん、♪今造ROWINGTEAMさん、♪Extra-Lowさん、♪シンシン。さん、♪yu-papaさん

nice!ありがとうございます。
by kuwachan (2010-09-12 00:26) 

チョコローズ

大きなステンドグラスやシャンデリアのような明かりのついた豪華な教会も素敵ですが
石造りで素朴ながら見事なデザインの教会に回廊というのも
古いだけかも?知れませんが、むしろ親しみがわいて庶民の間に根付いている。
私は教会に行くとなぜか圧倒されて、無口になっちゃうんですよね~
古い町並みも素敵。南仏は空も綺麗なのかな?青空が建物越しに綺麗ですね。
by チョコローズ (2010-09-13 00:27) 

kuwachan

♪チョコローズさん
今回の旅行でいくつか教会や修道院を見て回ったのですが
煌びやかなもの、シンプルなものなど様々なのものがありました。
教会は人々の心の拠り所であり、その時代の最高の技術をもって
建てられると聞いたことがあります。
それぞれ特徴があり、どれも素晴らしいものでした。
もちろん好き嫌いありますけどね(笑)
by kuwachan (2010-09-13 22:34) 

kuwachan

♪piさん、♪クリスさん、♪土芽さん、♪るるさん、♪成瀬さん、♪+kさん

nice! ありがとうございます。
by kuwachan (2010-09-13 22:37) 

ake_i

前記事でもそうですが、地図を掲載って素晴らしいと思います。
わかりやすい。
バスとか、飛ばしてますね。
実は、私ワルシャワ市内で二度ほどバスにひかれそうになりました。
交差点でも減速しないバスに慣れなくて・・・・@@;
観光パスポート、これもまたお得^^
歴史をたどる旅、そして、お写真に感激してますわ。

by ake_i (2010-09-30 16:31) 

kuwachan

♪ake_iさん
地図は昨年のクロアチアの記事の経験が生きています(^^ゞ

向こうは日本と制限速度が違うってこともあるとは思いますが、
町を少しでも外れると途端にペースアップですね。
ワルシャワは交差点がロータリーですか?
フランスはほとんどロータリーなので日本と違って車の流れが止まりません。
拙い写真のお付き合いありがとうございます。
by kuwachan (2010-10-01 12:40) 

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