SSブログ

パリ&近郊の旅2012 その4 (ブールジュ②) [海外@パリ&近郊の旅2012]

bIMG_2187道なり.jpg

ブールジュは、ケルトの時代からベリー地方(ロワール川流域南東部の一地方)の中心都市であり、
町が最も繁栄したのは14世紀。シャルル七世の叔父で、芸術を愛したジャン・ド・ベリー公が
公爵領の首都と定めた頃でした。

駅からサンテティエンヌ大聖堂へ向かって歩いて行くと、中世の面影の残る街並みが続いています。

bIMG_2179.jpg

 

この木組みの家はかなり古そうですが、現在もお店として使われています。

bIMG_2181.jpg

 

木彫りの装飾が目を引きました。
かなりの時代物って感じですが、近寄ってみると愛嬌のある表情をしているものもあります^^

bIMG_2182木彫り.jpgbIMG_2183木彫り2.jpgbIMG_2185.jpgbIMG_2184.jpg

 


この扉には細かい彫刻が施されていました。

bIMG_2189扉.jpg

独特な雰囲気のある素敵な建物だなと思ったら、16世紀の初頭にブールジュに住んでいたイタリア人の商人の
ために建てられた館で、
その後16世紀後半に弁護士のジャック・キュジャという人が所有者となり
「キュジャ館 (Hotel Cujas)」という名前がついていました。

bIMG_2195ベリー博物館.jpg

現在はベリー博物館として、ベリー公国時代の農機具や甕、洋服、暖炉などが展示されています。(見学は無料)
窓の上の装飾が見事ですね。壁の赤レンガと黒っぽい煉瓦のと組み合わせでできた模様も当時としては
斬新だったのではないでしょうか。そんな感じがしました。

bIMG_2191.jpgbIMG_2192.jpgbIMG_2194.jpgbIMG_2193.jpg
 

その並びは裁判所で、こちらの建物は新しそうですが、立派な建物ですね。


bIMG_2196.jpg


その先にあったのが15世紀の豪商ジャック・クール宮殿です。
ジャック・クールは貧しい家に生まれながら、地中海貿易によって富を築いてシャルル七世の会計方を務めた人物で
この館は約10年をかけて建てられ、15世紀のゴシックの世俗建築の傑作として名高いそうです。

内部も見学できますが、今回は時間がなく外見だけです。

bIMG_2198ジャッククール宮殿.jpg

bIMG_2199.jpg

こちらがジャック・クール宮殿の正面で、広場になっています。
銅像はジャック・クール。

IMG_2203ジャッククール宮殿.jpg

入り口の2階の窓から通りを見張る人は、だまし絵ならぬだまし彫刻です。
やっぱり自分の存在を
彫っておきたくなるものなのでしょうか^^

bIMG_2204正面入り口.jpg

左がジャック・クール本人で、左は奥さんらしき女性像とか^^

bIMG_2204だまし彫刻.jpg

 

次回は、ブールジュへ行った第一の目的、世界遺産に登録されているサンテティエンヌ大聖堂を
ご紹介する予定です。

(2012年5月4日午前中)

 


nice!(94)  コメント(25)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 94

コメント 25

Loby

ブールジュ、街並みもきれいですが、
ゴミ一つ落ちてないのに感心しました。
観光ポスターなどで見る外国の街はきれいですけど、
実際はあっちこっちゴミだらけ…
というのが多いですからね。

by Loby (2012-05-30 01:12) 

rtfk

実に素晴らしい建物群ですね(^^)
木彫りがいい味出してます。。。
ジャック・クールと奥さんの見る方向が
逆を向いているのが気になりますが・・・(^w^)

by rtfk (2012-05-30 03:22) 

takenoko

一枚目の静かな裏通り、雰囲気がいいな~
と思ってみると、珍しく空中に電線、路上は舗装の補修跡
こんなところもあるのですね。つまらぬ事に気付いてしまう
悪い癖です。
by takenoko (2012-05-30 05:05) 

わけん

おはようございマス
日本の古い街並みと同じで、西洋の街並みも落ち着いていて良い雰囲気ですね
木造建築なら日本も負けてはいませんが、石造文化は勝てませんね。。。造られた年数が断然違いますもんね
by わけん (2012-05-30 07:39) 

koh925

中世の面影の残る街並み,そしてジャック・クール宮殿
ひとつ一つが、絵画の世界のようですね

by koh925 (2012-05-30 08:08) 

YAP

ヨーロッパというと石造りの彫刻ばかりと思っていましたが、木の彫刻もあるんですね。

by YAP (2012-05-30 08:19) 

hirosan

kuwachanさん:ご訪問ありがとうございます♪
年甲斐もなく遊びすぎました
お気遣いありがとう☆
by hirosan (2012-05-30 09:28) 

ソニックマイヅル

だまし彫刻とはすごいです。ヨーロッパの街並みはほんとうに素晴らしいですね。^^;
by ソニックマイヅル (2012-05-30 09:31) 

リュカ

だまし彫刻、これ面白いですね(笑)
それにしても、建物のあちこちに彫られている彫刻。素敵だなー。
日本にもこういう建物がもっとあったら、楽しんで見るのに(笑)
by リュカ (2012-05-30 09:51) 

aloha

ヨーロッパの建物は装飾が凝っていて、
見て歩くのが楽しいですよね。
こんな古い建物がこれほどきれいに残っている、
しかも現役で使われているということに感動します。
by aloha (2012-05-30 11:53) 

hrd

周囲が石造が多いので木造は目を惹くでしょうね^^
by hrd (2012-05-30 12:13) 

Jetstream777

フランスなど、中欧は昔の建物がずっと保存され、いつも感心します。 建物が石造りなので堅牢なんでしょう。 
by Jetstream777 (2012-05-30 16:26) 

kuwachan

皆様、こんばんは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。

♪Lobyさん
目の付け所が違いますね^^
特に気を留めなかったですが、確かにそうですね。
そう言えば、フランスの田舎町は綺麗なところが多かったと思います。
ゴミが気になったことはなかったです。
公園にゴミ箱が設置されていて、私も利用してきましたよ。


♪rtfkさん
古い町なので歴史的な建造物が多いですね。
ヨーロッパは「石」という頭があるのですが
木彫りもステキですよね。
ジャック・クールと奥さんの見る方向は
私も気になりましたが、左右を隈なく見張って
いるんじゃないでしょうか・・・?^^


♪takenokoさん
フランスも田舎の町では地中ではなく、空中に電線があるところがあります。
尤も日本に比べたら珍しいですが(笑)
路上の補修、写真も撮ってる時は全然気が付いていなかったのですが、
画像を見て、ありゃりゃ・・・と思いました(^^ゞ


♪わけんさん
中世の町の佇まいの中を散策していると
タイムスリップしたような感覚に陥りますね。
はい、仰る通り、木造建築は日本も絶対に負けないと思いますが、
石造りには圧倒されるものが多いですね。
大きさはもちろんのこと、装飾も素晴らしいです。


♪koh925さん
中世の街並みや宮殿が素晴らしかったです。
よくぞここまで残ってくれたものだと感じました。
風景もそうですが、本当に絵画の世界ですよね。


♪YAPさん
もちろん石造りが断然多いと思いますが
木彫りのマリア像やイエス像を見たことがあります。


♪hirosanさん
こちらこそいつもありがとうございます。
>年甲斐もなく・・・
何をされたのでしょうか?^^どうぞお大事になさって下さい。


♪ソニックマイヅルさん
だまし絵はよく見かけるのですが、だまし彫刻は初めてでした!
どこの町もよく保存されていて驚くばかりです。


♪リュカさん
だまし彫刻、面白いですよね。
日本にはこういう遊び心のある建築物がほとんどないのが残念です。
昔の建物程色々な装飾がなされていて、町を散策するだけで
美術館を見学しているような気持ちになります。


♪alohaさん
そうですね。建物の装飾を見ているだけでも楽しめますね。
ヨーロッパは基本的に古い建物を壊さずに
内装だけを変えて使っていることが多いです。
イタリアは別かもしれませんが、日本のように地震が多くない
というのが大きな要因のひとつですね。
ただ、パリは今の街の姿になる前には、大々的に建物を壊して
街を造り直したそうです。やる時にはやるんですね^^


♪hrdさん
そうなんですね。
石ばかりなので、木造はとても目立ちます。


♪Jetstreamさん
そうですね。
昔のものを大事する気持ちも大きいと思いますが
地震が少なく、建物自体が頑丈だからでしょうね。、
何百年も前の建物を内装を変えるだけで使えるというのが
木造では考えられないですよね。

by kuwachan (2012-05-30 18:32) 

雅

石の建造物で地震のない土地だと数百年前の街並みが
そのまま残るんですね。
木彫りの彫刻がある、ってのも意外でしたが。
by (2012-05-30 20:43) 

夏炉冬扇

今晩は。
建物の彫刻、見落としてること多いです。よくよく見ると「力瘤」入ってるのがわかります。
by 夏炉冬扇 (2012-05-30 20:56) 

yuzuhane

古い建物の、装飾の一つ一つが素晴らしいですね。リヨンのだまし絵は見たことがありましたが、だまし彫刻は知りませんでした。ここは日本で言ったら歴史上ではどんな感じのところなのかなとちょっと考えてしまいました。地方の首都といってもなかなかのものですね。凝った建物は豪商たちの富の証なんでしょうか。何で栄えた場所だったのかな?豊かな場所ではあったようですね。
by yuzuhane (2012-05-30 21:42) 

cookie

10年かけて一つの建物を建てるって、昔はずいぶん時間かけていたんですね、趣あります それと1枚目の写真、いいね!絵はがきになりそうです!
by cookie (2012-05-30 22:16) 

mizuho

ブールジュの街並み、歴史を感じますね~。
だまし彫刻、発想が面白いですね♪
以前のだまし絵の窓もやるなぁと思いましたが、
こちらの彫刻も遊び心がありますね(^.^)
次回の、サンテティエンヌ大聖堂も楽しみにしています♪
by mizuho (2012-05-30 22:33) 

miyoko

細かいところの彫刻が何気なくきれいでセンスを
感じる気がします^^いいですね~♪
by miyoko (2012-05-31 01:15) 

ameya

建物一つ一つがしっかりとした意匠で、見ごたえがある街並ですね!!
by ameya (2012-05-31 07:06) 

kuwachan

皆様、おはようございます。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。

♪雅さん
ヨーロッパは、古いものを残す、また戦争で壊されても元の街並みを復元する
という考え方の国が多いので残るのでしょうね。
日本はどちらかと言ったら新しくするという考えですよね^^
木彫りは珍しいなと私も思いました。


♪夏炉冬扇さん
建物の彫刻って、目立つものじゃないと見落としてしまいがちです。
そういうのは大工さんたちがさり気なく入れたものかもしれませんね。


♪yuzuhaneさん
歴史ある町を散策していると、有名な建築物でなくても印象的なものが
たくさんあって時間が経つのをつい忘れてしまいます
私もだまし絵はあちらこちらで見ましたが、だまし彫刻は初めて見ました。
楽しいアイディアですよね。
ガイドブックの受け売りですが^^、ブールジュは川沿いに開けた町で、
地中海貿易によってもたらされた富で潤ったと書かれていましたが、
物品は何だったかまでの記述はありませんでした。
この付近でできるワインや農産物とかだったのでしょうか。


♪cookieさん
ジャック・クール宮殿はかなり大きな建物ものですし
内部を見学しなかったので詳細はわかりませんが、
中には大暖炉の部屋や礼拝堂、サウナ等もあるということですから
凝りに凝って建てたのではないかと思われます。
ありがとうございます(*^^)v


♪mizuhoさん
こういう雰囲気は一朝一夕ではできないものですよね。
だまし絵やだまし彫刻って茶目っ気たっぷり。
こういう遊び心って日本(人)にはなかなかないところで
文化の違いも感じます。


♪miyokoさん
そうですね。見過ごしてしまいそうなところにも
装飾が施されていて、素敵だなぁ~と思いました。


♪ameyaさん
歴史ある町というのは、素晴らしい芸術もたくさん残されていますね。
街を歩いているとひしひしと伝わってきます。

by kuwachan (2012-05-31 09:39) 

テリー

古い町並み、素晴らしいですね。
by テリー (2012-05-31 22:24) 

あゆさこ

木彫りもあるんですね!木の方が、より細かく彫れたりして。(*^_^*)

自分の存在を後世に残す・・・なるほどねぇ。
by あゆさこ (2012-06-03 08:29) 

kuwachan

♪テリーさん
お返事が遅くなって失礼しました。
はい、古い街並みって落ち着きますね。
散策するのがとっても楽しいです。
by kuwachan (2012-06-03 10:31) 

kuwachan

♪あゆさこさん
確かに木彫りの方が繊細な表現とかしやすいですよね。
そんな風に見えませんか?^^
by kuwachan (2012-06-03 10:32) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。