パリ&近郊の旅2012 その25 (シャルトル⑥) [海外@パリ&近郊の旅2012]
シャルトルのの大聖堂のステンドグラスで最も有名なステンドグラスはこちら
「美しいステンドグラスの聖母」です。12世紀に作られたものです。
これをご覧になってどこかで見たことがあると思われた方は多いと思います。
実はこれは、絵葉書をスキャンしたものです。
そうなのです。修復工事をしていて本物が見られなかったのです
ここシャルトルでも修復工事に当たってしまいました。
西正面の扉口から入り、まず西扉口の薔薇窓を見て、案内図に従って南側の側廊を通り
南扉口の薔薇窓を見て、さあいよいよと思った時いくら探してもないのです。。。。
大聖堂の内部の図です。
南扉口の上にある薔薇窓です。左側の方を見るとビニールのようなカバーが見えますよね。
このカバーの向こうに「美しいステンドグラスの聖母」はいたのです。
上の大聖堂の平面図の左、水色の斜線を引いたところは修復中で全部カバーで覆われていて、
辛うじて一番上部のステンドグラスだけを見ることができました。
これが本来の大聖堂の内陣です。これも絵葉書です
内陣を飾るステンドグラスです。
上の画像をクリックすると大きくなります。そして矢印のところにご注目ください。
聖母や聖人が描かれたステンドグラスの中にちょっと毛色の違うステンドグラスがはめこまれています。
これはこのステンドグラスを寄進した人だそうです。
「ここ」の部分はパン屋さんです。その右側は毛皮商人と織物職人。
左側はタイツ製造業者ジェオフロイ一家(アルファベットが見えます)です。
ガイドブックによると内陣をぐるりと取り囲むようにこのような彫刻が施されているようです。
これは修復が終わったところなのか「柱の聖女」のところで少しだけ見ることができました。
この写真の左側も仕切りが見えますが、そちらは修復中のところです。
身廊の中央部にあるはずの迷路もなく・・どこへ行ってしまったのでしょう。↓はあっただろうところです。
ということで、残りのステンドグラスのうち綺麗にとれたものをご紹介したいと思います。
高窓の部分は一応撮るには撮ってみたのですが、それはそれはひどいものばかりでした(爆)
図柄はやはり旧約聖書、新約聖書、聖母マリア、聖女、聖人因んだものが多いですが
先ほども書きましたが一番下の部分に注目すると面白いかもしれません。
分かるものは画像の下に書いておきますね。
↑はノアの箱舟の物語です。寄進者は車大工、大工、樽作り職人。
真中あたりにたらいのようなものがあります。
絵柄の部分も見事ですが、絵柄と絵柄をつないでいるモザイクの部分が
宝石を散りばめたように埋め込まれていてとても綺麗です。
左:両替商 右:葡萄酒商人 周囲を取り囲むように入っています。
左: 武器製造業者 右:水運搬人 これは聖女マグダラのマリアの物語です
左:靴屋 (同業者組合) 右:靴屋 聖母マリアの死と埋葬と被昇天
左:肉屋 聖母マリアの奇蹟 聖母を賛美するもの。 右:蹄鉄工
寄進者の人々は出来上がったステンドグラスを見ながらどんなことを思ったのでしょうね。
喜んだり、鼻高々に自慢したり、ニンマリしたり、ほくそ笑んだりしていたかもしれませんね。
実際はどうだったのでしょうね。ちょっと尋ねてみたい感じがしました^^
次回からはシャルトルの町をご紹介する予定です。
(2012年5月7日)
お、久々の一番海苔かな?
どれも見事なステンドグラスですねー。
さぞかし費用がかかったと思うのですが、信者の方の寄付でまかなったんでしょうね。
日本の場合、宗教法人に対しては所得税はかかりませんし、そのほか色々と税制上の優遇もあります。
おそらく、キリスト教の影響が強い欧州各国はキリスト教の寺院に対しては同様のことをしているのではないかと推測します。
by 雅 (2012-09-06 22:20)
パイプオルガンの音が聞こえてきそうな気がしました。^^;
by ソニックマイヅル (2012-09-06 22:21)
♪雅さん
こんばんは。
力作揃いのステンドグラスでした。
これだけのものですから、寄付無しでは難しかったでしょう。
ヨーロッパは日本以上に宗教と生活とが密着していますから
税金面では優遇措置がありそうな気がしますね^^
逆に密着しているから税金が取りやすかったりして。
さてどうなのでしょう(笑)
by kuwachan (2012-09-06 23:58)
♪ソニックマイヅルさん
ここの大聖堂は天井がすっごく高いので
きっといい音が鳴り響きそうですよ^^
by kuwachan (2012-09-06 23:59)
修復中にあたってしまって残念でしたね(>_<)
ところで寄贈者が描かれるってのは大胆なですね!相当なコマーシャリズムかと・・・
それにしても美しいですね♪
by またじ (2012-09-07 03:21)
お早う御座います^^)
修復中とは残念でしたね。。。
ステンドグラスを寄進する・・・恥ずかしながら初めて知りました(驚)
日本の神社でも寄進した人の名前が彫ってある石柱が
ありますがあれを思い浮かべてしまいました(汗)
by rtfk (2012-09-07 05:44)
うわー残念ですね。
しかし寄贈者の方たちはお金持ちだったのかな?
実はこういったステンドグラスを生で見たことがないんです、一度行きたいなといつも思ってます。
by コンブ (2012-09-07 06:10)
上ばかりみて首が痛くなった事でしょう。お疲れ様でした。
でも綺麗ですね。
by takenoko (2012-09-07 08:07)
修復工事は残念でしたね。
私もけっこうな確率で修復工事に当たってしまいます。
当時の教会の力は絶大だったんでしょうね。
政治力も持っていたわけですから。
by YAP (2012-09-07 08:16)
こんにちは。
修復中とは残念でしたね~。
これだけのステンドグラスにはなかなかお目にはかかれない
ので貴重ですね。何度見ても見事で飽きることもないですね。
ひきこまれそうな美しさ~技術には感心するばかりです。
by citron (2012-09-07 09:38)
“ステンドグラスに自分が入る”って、
寄付を集めるためにはナイスなアイデアだと思います♪
それだったら、私も寄付したくなっちゃいますもん(笑)
まあ、そんな半端な金額ではなかったと思いますが(^^;)
by aloha (2012-09-07 11:11)
あらら。。。
ステンドグラスの聖母、見れなくて残念でしたね…
それにしても見事なものです。
いくら見ても飽きませんね。
有難うございます。
by Loby (2012-09-07 11:25)
最も有名なステンドグラスが見れないのは残念でしたね^^
日本の仏閣みたいに寄付をした人の名前は残らないのです。
by hrd (2012-09-07 11:32)
絵葉書はまた違った感じですね。
後世に残るものなら、寄進する方は多いでしょう。
いいことだと思います。
by Jetstream777 (2012-09-07 11:47)
わーーー(ToT)
修復中でしたか~。簡単に行ける場所ではないので痛いですよね^^;
こればかりは仕方ないですよね。
でもその「修復中」で思い出しました。日光に行かなくちゃ!
たしか輪王寺が修復中なので「天空回廊」として、特別に上から寺を見下ろせるという案内が来ていたんですよ♪
そういう楽しみ方もありますよね。
by リュカ (2012-09-07 15:36)
立派なステンドグラスですね~^^
これだけのものをつくるのには資金がかかるのですね・・
寄進者の人々はできあがって誇らしかったかな?
by miyoko (2012-09-07 17:07)
寄進した人の姿をステンドグラスに表現する
実に、大らかでユニークな試みですね、皆さんは得意満面で有ったでしょう
私も、大金持ちなら是非やってみたい?(笑)
by koh925 (2012-09-07 20:01)
ステンドグラスきれいに撮れていると思いますが、ボツもたくさんあったんですね!?
高感度に優れる新しいデジカメだと、よかったりして!?とちょっと思いました、迷路は、ちょっと見たかったですね、またリベンジですね^^
by cookie (2012-09-07 20:34)
寄付してステンドグラスに描いてもらえるなんて寄付しがいが
ありますね。これはきっと寄付する余力がある人たちには喜ば
れた企画だったに違いないでしょうね。^^
by キャロロ (2012-09-07 21:11)
今晩は。
12世紀ですか。平安末期だ!よく保存できてます。素晴らしい。
by 夏炉冬扇 (2012-09-07 21:59)
皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
by kuwachan (2012-09-08 16:57)
♪またじさん
丁度そういう時期だったのか今回修復中の大当たり(>_<)
こんな時もありますよね。
全体の雰囲気を壊さずに寄進者を描く素晴らしいアイディアですよね。
寄進者もなにか足跡が欲しいですものね^^
by kuwachan (2012-09-08 16:58)
♪rtfkさん
よくあることなので驚きはしませんが、自分が当たるとやはり残念です(涙)
これだけのステンドグラスなので寄付なしでは難しかったのでしょうね。
こんな形で寄進者が描かれているとは思いもしませんでした。
by kuwachan (2012-09-08 16:59)
♪コンブさん
はい、残念としかいいようがないです。
どうなんでしょうね。
皆、教会のためには出さざるを得なかったのかもとも思えますが^^
是非是非一度は本物をご覧になって下さい。
ため息が出るほど、美しいですから。
by kuwachan (2012-09-08 17:00)
♪takenokoさん
長時間は見上げていられないです(笑)
でもこんなに素晴らしいステンドグラスを
見ないで帰るなんてことはできませんからね。
特に一番上の高窓のところは休み休みでした^^
by kuwachan (2012-09-08 17:02)
♪YAPさん
最近はあまり当たっていなかったのですが
今回はどこもかしこも当たりまくりで、
文化財にとって修復は避けられないもの
仕方がないとはいえね・・・・・とほほ状態でした(笑)
by kuwachan (2012-09-08 17:03)
♪citronさん
すべてが見られなかったわけではなくてもやっぱり残念ですね。
色といい、図柄といい、これほどのものはなかなか見られないと思います。
何度も戦火を潜り抜けてきた貴重なステンドグラスです。
後世にもこの輝きを残していていってもらいたいですね。
by kuwachan (2012-09-08 17:04)
♪alohaさん
半ば強制的な寄付だったとしても
自分が入るとなるとなんとなく嬉しくなるものですよね^^
寄付をどうやったらしてもらえるか、教会のお偉方が
頭を悩ませてアイディアを練ったのでしょうね
by kuwachan (2012-09-08 17:06)
♪Lobyさん
そうなんですよ・・あらまぁ、なんですよ。
ひょっとしてこのカバーの中?が~ん、もう愕然としました。
まさか見られないとは、残念の極みでした(>_<)
でも3つの薔薇窓は素晴らしかったですし、彫刻もすばらしかったし
見応え十分の大聖堂でした。行って後悔はしていませんよ。
ちょっと負け惜しみが入っていますが^^
by kuwachan (2012-09-08 17:10)
♪hrdさん
そうなんです。
一番有名なのが見られなかったのが残念で、残念で・・・(涙)
名前が入っているところもあるので
その辺は金額によるのかもしれませんね^^
by kuwachan (2012-09-08 17:10)
♪Jetstrema777さん
やはりプロのカメラマンが撮ったものは全然違います。
一番いいアングルで撮っていますし、技術が比べ物になりません(笑)
いつの世も寄付を募るのは大変だったんだなと思いますね。
でも、ステンドグラスは素敵なアイディアですよね。
by kuwachan (2012-09-08 17:19)
♪リュカさん
修復の方もそう簡単には終わらないので
事前に知っていたとしても行ったと思います。
全く見られないわけではなかったのでまだよかったです。
最近修復中にいつもは見られない姿を公開していることころが多いですよね。
これは日光に行かなければなりませんね(^_-)-☆
by kuwachan (2012-09-08 17:20)
♪miyokoさん
これだけ大きな聖堂ですから莫大な費用が掛かったと思います。
大きいということもありますが、ステンドグラスも12世紀のもの
13世紀のものとあるので、費用面からも長い時間が掛かったと思われますね。
by kuwachan (2012-09-08 17:20)
♪koh925さん
現地で買ったガイドブックに書いてあったので気づきましたが
他の大聖堂のステンドグラスでもこういうことがあったのかもしれませんね。
寄付する方としては魅力的なお話だったと思います。
by kuwachan (2012-09-08 17:20)
♪cookieさん
下の部分のステンドグラスはまだいいものの、
高窓は私が持っている望遠と私の腕ではとても難しいです。
というか綺麗に撮るのが無理です(笑)
たまにまぐれで撮れたというのもありましたが(爆)
by kuwachan (2012-09-08 17:21)
♪キャロロさん
寄付とはいえやはり少しでも見返りが欲しくなりますよね。
寄付の金額によって表現される面積が違っていた感じがします。
実際どうだったのかわかりませんが、こうやって想像するのも楽しいですね(^_-)-☆
by kuwachan (2012-09-08 17:22)
♪夏炉冬扇さん
平安時代ですか\(◎o◎)/!
日本の時代に置き換えると余計に凄く感じられますね。
本当に素晴らしいです。よくぞ残っていてくれたと思います。
by kuwachan (2012-09-08 17:22)
kuwachanさん こんにちは。お久しぶりです。
いつも気にかけて下さり、ありがとうございます。
シャルトル大聖堂、行きましたヨ、10数年前に。
今回、修復工事中とは残念でしたね。
ちょっとでも薔薇窓が見れたのは、不幸中の幸いでしょうか。
やっぱり素敵♪
後世に残していきたい遺産ですね。
by mizuho (2012-09-08 20:55)
ステンドグラスに自分が残されるってちょっぴり誇らしかったりするのかも
しれませんね(*^_^*)
時々友達や家族に自慢しに教会へ足を運んだかもしれません。
当時の人たちの生活が垣間見れるのも面白いところですね!
by ゆき (2012-09-08 20:59)
こんなすごい技術を支えるには、それこそすごい富、経済力の裏打ちがあるのですよね。そんなことも思わされました。ほんとにすごすぎる!!
by ameya (2012-09-09 07:08)
皆様、おはようございます。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
by kuwachan (2012-09-09 09:08)
♪mizuhoさん
お久しぶりです!ご訪問ありがとうございます。
試験が終わって今はちょっとホッとされているところでしょうか。
mizuhoさんは美しいステンドグラスの聖母をご覧になることができたのですね。羨ましいな^^
この素晴らしいステンドグラスを後世の残していくためには修復も必要ですからこんな時もあります。
内陣の周廊も見られなかったので、もう一度行きたいですね。
またお時間のあるときに遊びにいらしてくださいね(^_-)-☆
by kuwachan (2012-09-09 09:13)
♪ゆきさん
そうですよね。やっぱりちょっと自慢したくなりますよ。
おじいちゃんが孫の手を引いて教会へいってみたいな様子が目に浮かびます。
宗教色の強いステンドグラスが少しばかり身近になった感じがしました。
といっても寄付できる人はやはり当時としては裕福な人たちだったかもしれませんね。
by kuwachan (2012-09-09 09:20)
♪ameyaさん
当時の技術を結集して作られたものですね。きっと。
この時代はある程度、生活も豊かになってきたのかもしれません。
当時の人たちの宗教に対する思いが詰まった大聖堂だと思います。
by kuwachan (2012-09-09 09:31)
こんにちは。
>今、ステンドグラスの作成の為に寄付して下さると、ステンドグラスにあなたが入ります・・・
これは、是非立候補したくなりますね。 ^^;
そして、やはり ・・・ ニヤニヤ するのは間違い無さそうです。(爆)
激しくご希望されていた? フレンチ ・・・ 作っておきましたので後ほど召し上がって下さいな。 ^^
by のら人 (2012-09-09 13:31)
♪のら人さん
こんばんは。
やっぱり「ステンドグラスにあなたが入ります」は魅力的ですか?^^
そうですよね。私だってそう思いますから(笑)
実際はどうだったかはわかりませんが、こんなふうに昔のことを
想像するのも楽しいかなって思います。
おぉ・・・そうですか(*^^)v早速、お邪魔します~^^
by kuwachan (2012-09-09 21:44)
修復中とは残念でしたね・・・。(;。;)
でも・・・またの機会に!(*^_^*)
by あゆさこ (2012-09-13 00:10)
♪あゆさこさん
今回は修復中の大当たりで・・・(>_<)
もう1度行かなければならないところばかりです(笑)
こういう文化財の修復はかなり時間がかかるので
いつ終わるのでしょうね・・・・。
by kuwachan (2012-09-13 00:32)