灼熱のモロッコ~フランスの旅 XⅥ (フェズ@モロッコ その6) [海外@モロッコ・フランス2014夏]
アッタリーン・マドラサから探す間もなくすぐ近くにあったのが、カラウィン・モスク。
振り向いたら・・・えっ、ここじゃない?みたいな感じでした(^^ゞ
9世紀の半ば、859年に建てられたフェズ最大のモスクです。
チュニジアから移住したファーティマ・フェヘリーヤという女性によって建てられたそうで
当初は小さな礼拝堂で、10世紀初頭のムラービト朝のムーレイ・ベン・ユーセフによる改築で
壮大かつ華麗なモスクに変身したとのこと。
教育機関としても有名で、世界最古の大学とも言われ、
アラビア数字はここからヨーロッパに伝えられたのだとか・・・・。
ここは非イスラムは入れないので、入口から写真を撮りました。
全体的に明るい感じの色合いの装飾になっていますね。
この柱や木造の部分の彫刻はアッタリーン・マドラサと似ています。
内側の壁の紋様もステキでした^^
そして次は、ザウィア・ムーレイ・イドリス廟。
フェズの繁栄の礎を築いた(フェズ・エル・バリを建設した人)ムーレイ・イドリス2世のお墓のある聖廟です。
フェズの守護聖人として、今でも民衆の信仰の対象となっているそうで聖域なので、ここも外からの見学のみです。
ザウィアとは修道院のことで、かつては、ここに逃げ込んできたイスラム教徒は犯罪者でも
保護された駆け込み寺だったとか。
スーク(市場)の道が入り組んでいて、場所がわかり難く、さてどうしよう。
やたらめったらに道を尋ねると、また例の若い男子のような目に遭うかもしれないし(^^ゞ
というわけで、姪っ子が声を掛けたのは、買い物袋を提げていた女性でした。
すると、説明するのが大変と思ったのか、その女性は「私に付いて来なさい!」というジェスチャーをして、
お店の立ち並ぶスークの細い道をスタスタと歩き始めたのです。あの若い男子よりもずっと早い速度で。
たまにチラチラと後ろ振り向いて見てくれますが、人が多く私達は女性を見失わないようにと必死。
それこそ、どこをどうやって歩いたのか全く分からずひたすらついて行くと、突き当たりのようなところで
ここよ!と止まって指で指し、そのまま立ち去って行ったのです。
わざわざ遠回りをしてくれたのでしょう。それにもかかわらずチップは要求されませんでした。
修復中のようでカバーが掛かっていましたが、その装飾の見事さは分かっていただけますよね。
ぐるっと建物の周囲を回ってみると、既に修復が終わっているところもあり、とても色鮮やかな装飾です。
外側から眺めただけでもこの素晴らしさ、内部はこれ以上のものだと想像しましたが
実際のところどうなのでしょうね。見られないのが残念です。
そこから市場(スーク)の中を歩いて出てきたのが、サファリーン広場。
後ろ姿はロバさんです。
このあたりは真鍮職人が集まっているスークです。
ロバは、車が入れないスークの中の運搬に使われています。
一瞬、時間が巻戻ったような感覚になりますが、今でも大活躍です!
ロバって絵本とかにはよく出てくるのですが、ロバの実物を見たのはいつだったかな?と考える位なく、
見たとしても動物園。ロバが働いている姿を見たのはもちろん今回初めてでした。
そして出てきた大きな広場、こういうオープンなところに出てくると、正直なところホッとしました。
手押し車に載っているのがサボテンの実。
私達もこの広場でついにゲットしたのですが、あまり綺麗とは言えないバケツの水で
ナイフを洗いながら皮を剥いているので、「剥かなくていいのでそのまま下さい。」といったのですが、
向こうは「えっ、何で?」というような怪訝そうな顔して、もちろん親切心からだと思うのですが、
皮を剥いて袋に入れて渡してくれました(^^ゞ
門の外に出て
ミナレット(塔)が恐らくカラウィン・モスクです。
一応、見学したいと思っていたところは見たので、一旦リヤド(ホテル)戻ることにしました。
(2014年7月12日)
壁の紋様は何回見ても飽きませんね~
それどころか、撮ってみたい気持ちが高まってきます。
一度実物を見てみたいです。
by ひろし (2014-09-18 23:01)
なるほど!
買い物袋を持っている女性!
これはniceでしたね^^
わたしも海外に行く機会があったらそうしてみよう(笑)
私も道をたずねられて、地図を見て場所は分かったものの説明できず、現地まで案内したことあります(笑)
相手は日本人のおばあちゃんでしたけどね^^
お礼にハンカチもらっちゃいました。そんなことしないでいいのにねw
by リュカ (2014-09-19 06:42)
次から次へと魅力的な建築が出てきますね。
とにかくため息が出てきます。
by YAP (2014-09-19 06:49)
気の抜けない旅行ですね~
観光地ならもっと案内板を充実して欲しいですね^^
サボテンの実って美味しいのですか?
by hrd (2014-09-19 07:23)
ロバが働いている風景。
見ているようで、やっぱり実際に働いているところは僕も見たことないです。
by ameya (2014-09-19 07:28)
おはようございます。街中でロバさんを見かけるとなでたくなります。頑張って働いているんですね。^^;
by ソニックマイヅル (2014-09-19 09:43)
イスラム教はやはり入れない場所とかあったり厳しいですね!
それに比べたら日本のお寺は基本誰でも入れますね(^^)
by ma2ma2 (2014-09-19 10:24)
おぉ!本当に色鮮やかな装飾☆見事ですね!!
by お茶屋 (2014-09-19 10:24)
壁の模様が何回見ても素晴らしいですね。
by mamii (2014-09-19 10:29)
修復中の廟
見れる部分だけでも素晴らしいですね。
リヤドって語感が 日本の宿みたい(笑)
by ネイル (2014-09-19 11:05)
皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪ひろしさん
そうなんです。飽きないでしょ^^
姪っ子と二人して、いくら見ていても飽きないよね~と
言いながら見とれていたんですよ。
是非撮って素晴らしい写真をアップして下さい。
楽しみにしています(^_-)-☆
♪リュカさん
そうなんですよ
女性はどの人も優しかったです。
ただ、女性はなかなか声を掛け難い感じだったかな。
そういえば、姪っ子はフランスでも聞く人を選んでいました。
簡単に説明できるところとそうじゃないところってあるよね。
私って何故だかよく人に道を尋ねられるのよ。
教えてあげても、お礼をもらうなんて考えたことはもちろんないし
要求するって全く考えられないです。
♪YAPさん
私もこんなに集まっているとは思ってもいませんでした。
旧市街の一体が世界遺産に登録されているのですが納得ですよね。
♪hrdさん
そうなんですよ。
ここの広場からホテル(リヤド)に戻るのもちょっと一苦労でした。
案内板が小さいし分かりにくいし、迷路のような道が足かせになっているのでしょうね。
そこがフェズの魅力なので仕方がないと言えば、仕方がないのですが(^^ゞ
サボテンの実は次回のお楽しみです^^
♪ameyaさん
馬は比較的見る機会が多いと思うのですが、ロバってないですよね。
日本は馬がいたからでしょうか。
by kuwachan (2014-09-19 13:01)
♪ソニックマイヅルさん
ロバさん、何も言わずに、ひたすら荷物を背負って歩いてました。
優しい顔立ちですよね。私も思わずなでたくなりましたがやめておきました(^^ゞ
♪ma2ma2さん
そうですね。
仏教、キリスト教、イスラム教の三大宗教の中では
一番規制が厳しいかもしれないですね。
♪お茶屋さん
色鮮やかで華やかですよね。
ごちゃごちゃとしているようで、そう感じさせないところが
素晴らしいなと思います。
♪mamiiさん
はい、同感です。
ずーっと見ていても飽きないのです。
そこも凄いところだなと思いました。
♪ネイルさん
そうでしょ。
入口の付近だけでも見事な装飾で見とれてしまいました。
ホント、そうですね(笑)
by kuwachan (2014-09-19 13:07)
モロッコ旅行と聞いた時、一瞬、どういう所? と思いましたが
改めて、モロッコとの文化と技術の高さを見直しました
アラビア数字の発祥の地、納得できました
by koh925 (2014-09-19 15:41)
中が見れなかったのは残念だったでしょうけど、外だけでも装飾がスゴイですね。
それにしても、若い男性と今回の女性とは対応が全く違いますね。
若い男性事件のときは、単にイスラム圏だからと思って読んでいたけれど、一括りには出来なそう。
色んな出会いがあるから、旅って面白いですね(*゚▽゚*)
by sheri (2014-09-19 15:46)
それほど広くはないと思われるフェズの街ですが、
神学校やモスクなど、本当に素晴らしい彫刻の
魅力的な建物が、目白押しなんですね〜(^^)
散策していて、本当に楽しそうです。
真鍮職人が集まるスーク、そういえばモロッコは、
真鍮製のランプシェードなどが有名ですよね。
きっとステキなものがいっぱいあるんだろうなぁ。。。♪
by あおたけ (2014-09-19 17:09)
鮮やかな色がはいると彫刻もまた違った印象になりますね。
真鍮の雑貨が売られているのでしょうか?
お店(?)に陳列されてる品にも興味魅かれます(@_@)
by CC (2014-09-19 21:29)
こんばんは。彫刻に色がつくとまた一段ときれいですね。上から2枚目は控えめな色使いでとっても素敵ですね。中間にあるブルーのラインが入った写真も拡大した時、ため息が出ました。これらの彫刻を手掛けた方たちのセンスの素晴らしさは言葉になりません。慌ただしく動き回ったのでかなり見落としもあったのではと思います。
by kick_drive (2014-09-19 21:49)
宗教施設は信者のためのものなので、入れないところがあるのはしょうがないですね。
私もインドやマレーシアでは、ヒンドゥー教やイスラム教の関連施設に入れなかったことがあります。(^^;
by kou (2014-09-19 23:31)
私も青の線がスゴく印象的なんですが、どんな意味があるんでしょうね?
by コンブ (2014-09-20 10:52)
皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪koh925さん
モロッコは古くから文化が栄えたところだったということを
私も今回の旅行で初めて知った次第です(^^ゞ
今はイスラムというと悪いイメージが付きまとっていますが
イスラム芸術、文化の素晴らしさを感じざるを得ませんね。
♪sheriさん
外からでもその素晴らしさを充分に感じることができました。
次回ご紹介する予定なんですが、もうひとつフェズで感激する出来事があったのです。
モロッコもすべて例の若い男子やガイドを売り込んで来たような人ばかりではなく
たまたま遭遇してしまった人の対応でその国に対する印象が随分変わるものですよね。
そうですね。
だから旅はやめられないのです(笑)
♪あおたけさん
新市街の方まで足を延ばすとなると交通機関が必要となりますが
フェズ・エル・バリと呼ばれる旧市街は迷路のようになっていることもありますが
全て徒歩圏内です。フェズがモロッコの中心として栄えた名残でしょうね。
真鍮職人の集まるスークで良く見かけたのは、お土産品でよく売れるのか
ミントティーのポットやトレーでした。大中小様々な大きさがありました。
♪CCさん
そうですね。色が少し入っただけで明るく、華やかな雰囲気になりますよね。
雑貨というよりも、食器だったと思います。写真の後方にチラっと写っていますが
トレーとかポットとかお鍋とか、店頭にずらっと並べられていました。
♪kick_driveさん
色が入らないものもそれはそれで彫刻を素晴らしさを感じますし
色が入ることによって彫刻が一層引き立つように見えるところもありますよね。
どちらも甲乙付け難い、そんな感じがしました。
♪kouさん
そうですね。特に現在も使用されている宗教施設は
見せて頂いているというような部分もありますよね。
比較的オープンなキリスト教でも礼拝の時は見られませんし
それは仕方がないことだと思っています。
♪コンブさん
青色については全然わからないのですが
緑が多いのは、イスラムの色だからかな?と思っていました。
by kuwachan (2014-09-20 15:22)
あいがとうございます。
フランス・モスクの見学も眼も疲れるでしょう~
勉強不足でコメントも出来ませんので、失礼します。
by ryuyokaonhachioj (2014-09-20 17:31)
いやはや、いやはや、外壁なのに素晴らしすぎます!
ロバが、目の前を通っているんですよね!
考えてみると、ロバって観たことないかも。(^_^;)
もう、姪っ子さんとなら、旅行ではいけないようなところにも行けてますね!
いいですねぇ~~~!\(^o^)/
だから、私たちも、kuwachanさんのブログで観れるんですね!(^_-)-☆
by あゆさこ (2014-09-20 20:28)
当時、こんな立派な建物や文様を作る
職人さんたちがいたということですね。
現代でも修復できるということは受け継いでいると
いうこと・・・・素晴らしい技術に感動しますね。
by yoko-minato (2014-09-21 05:17)
♪ryuyokaonhachioj さん
ご訪問、コメントありがとうございます。
そうですね。細かい装飾に目がクラクラしそうでした^^;
♪あゆさこさん
外壁なのに手を抜かない、完璧なまでの装飾にもうため息ものでした。
でしょー。ロバって見る機会が日本ではないですよね。
そうですね。モロッコは姪っ子がいなければたぶん
行くことがなかったのではないかと思います^ ^
♪yoko-minatoさん
本当に感動しっ放し状態でした。
はい。しっかりと伝統は受け継がれているようです。
この素晴らしさをこれからも受け継いで行ってもらいたいですね。
by kuwachan (2014-09-21 16:33)