ポルトガル縦断の旅 その38<アルコバッサ修道院 その3> [海外@ポルトガル2015秋]
*3月25日、食堂の全体の雰囲気が分かる写真を1枚追加しました。
ドン・ディニスの回廊(沈黙の回廊とも呼ばれる)
見事な彫刻に施された棺が置かれていた修道院の教会堂から、修道院の内部の方へ移ります。
王たちの間です。
16世紀の後半に流行した典型的な教会のサロンだそうです。
壁面にはアズレージョで飾れていますが、修道士ベルナルド・デ・ブリトの「シトー会年代記」に基づく
伝説的な修道院設立の物語が描かれ、語られています。
また、壁面の飾られている粘土細工の像は、
アフォンソ・エンリケスからジョゼ1世の歴代の国王(除く3人のフェリッペ)で、
バロック時代よりここに飾られているそうです。
ドンディニスの回廊に出ます。
修道院のあらゆる場所を行き来するするために必要な空間であることから
中世アルコバッサ修道院の中心となっています。
沈黙の回廊とも呼ばれるのは、 修道士たちがここで沈黙を課されたからだとか。
柱頭の彫刻。
ちょっとグロテスクでロマネスク様式を思わせるものもありました。。
回廊の片隅にあったマリア像でしょうか。
中庭です。
まるで箱のようにきっちりと刈り込まれた庭木が印象的です。
正面の少し飛び出た所におかれていたのがこちら。
今は水が出ていませんでしたが、食堂へ入る前修道士たちがここで手を清めた「水場」。
修道院の真正面に見えた鐘楼です。
2階の回廊は、16世紀にマヌエル様式で後付されたものとのことですが
バターリャの修道院のような派手さはなく、どちらか柱頭を支える柱やアーチは
繊細な感じを受けました。
回廊を歩いているとどこからか歌声が聞こえて来ました。
音源は参事室で、見事な歌が披露されていました。テノールだったと思います。
この参事室は、修道士たちが修道院の様々な問題について語り合う場所でした。
周囲に置かれている像は歴代の修道院長で、1180年にすべての修道院長はここに埋葬されるよう定められました。
ここは、修道士の間で、初期には見習いの修道士たちの寝室として使われたところです。
厨房
修道院ができた当初は別の場所にあったそうですが、18世紀後半にこの場所に移されました。
アズレージョで装飾されているのが、バロック様式の炉です。
ここには、修道院に来る途中で橋を渡りましたが、そのアルコア川から引かれた水が、
地下用水路を通ってここに出てくるようになっています。当時としては最先端の設備だったとか。
一旦回廊に出て、次の部屋へと移ります。2本の鐘楼がよく見えます。
鐘楼の後ろに伸びている建物が、20メートルの天井の教会の部分です。
食堂
一番右側、階段の上、壁に作り付けになっているのが説教壇です。
ここで食事中に聖書の朗読がなされました。
この美しいアーチのある階段はアルコバッサを代表する意匠となっているそうです。
食堂にあった細い扉。
修道士たちはここを通り抜けられたくなると食事制限を強要されたそうです。
ツアーで一番若い人が挑戦!軽々とクリアしていました^^
私は怖くて挑戦できませんでした(笑)
<お詫び>
室内の写真は、一応撮った後に画像をチェックしているのですが
撮った時点では液晶画面が小さいので結構よく撮れている様に見えたりするのですが
PCに取り込むとぶれてしまっている写真が多くて自分もがっかりなのですが
見難くてごめんなさい。
(2015年9月22日)
<おまけ>
東京ではお彼岸の連休の最終日3月21日に、桜の開花宣言が出ました。
毎年チェックに行っている多摩川沿いの早咲きの桜ですが、
前の週の週末は真冬のような寒さだったので行くのを躊躇していたら、やっぱり、もう終盤になっていました(>_<)
因みに昨年の記事です→こちら
なんとか辛うじて間に合ったかな~(^^ゞ
ここにはソメイヨシノもあるのですが、まだ蕾かたしって感じでした。
やはり、都心よりも少し遅い感じです。
うちの庭では桃の花が開花しました。
桃の花って可愛らしいですよね^^
(2016年3月21日)
大谷石建物のステージで歌ったことあります!
「誰も寝てはならぬ」題名の通り寝られない。
by hanamura (2016-03-24 05:28)
桜が開花しましたね。今年は出遅れないように楽しみたいですね。
by 水郷楽人 (2016-03-24 06:43)
昨日靖国神社の横を通ったら3分咲きの桜が沢山ありました(^^)
by ma2ma2 (2016-03-24 07:24)
今週末、家の近くの桜の開花状況を見に行く予定です。
by ぼんさん (2016-03-24 07:28)
ベルギーで大変な騒動になっていますね。確か1年前に行かれたんでは・・・?
by takenoko (2016-03-24 07:38)
現在、神田明神は一分咲きくらいです。^^
by のら人 (2016-03-24 08:31)
おはようございます。関東ではもう立派に咲いているんですね!こちらはまだ咲いていないので楽しみにしています。^^;
by ソニックマイヅル (2016-03-24 08:46)
アズレージョで飾られた厨房はすごい!
画像の液晶での確認はOKって思っても
実際には..ってこと私も多いです(^^;
もっと拡大してみたら良かったと後から思うけれど
その時は撮ることで精いっぱいなのですよね~( ノД`)
桜は開花が読めないです(><)
桃の花もご自宅にですか!?
可愛らしくてゆっくり愛でられて羨ましい~~♪
by らる (2016-03-24 10:04)
皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪hanamuraさん
え、それは凄いです!
音響効果抜群だったでしょう^^
♪水郷楽人さん
はい、開花しました。
ところが今日はぐっと気温が低くなっていて開花がストップ状態。
ひょっとしたら長く楽しめるかもしれないですね。
♪ぼんさんさん
そうですか。楽しみですね^^
うっかりすると盛りを過ぎてしまいますからね。
チェックは怠りなくですよね(^_-)-☆
♪takenokoさん
そうなんですよ。よく覚えていてくださいました。
危うく飛行機に乗り遅れそうになった空港なのでよく覚えていますし、
地下鉄の駅の近くもバスで通りました。
犠牲になられた方のご冥福をお祈りしたいと思います。
♪のら人さん
そうですか!
都心でも場所によって違いますよね^^
♪ソニックマイヅルさん
ここにアップした写真の桜は早咲きのものです。
ソメイヨシノはちらほらって感じです。
そちらも来週には咲くのではないでしょうか?楽しみですね。
♪らるさん
アズレージョはタイルなので厨房には向きますよね!
やっぱりそういう経験ありますよね^^
特にツアーの場合だとゆっくりとチェックしている時間がなくて
液晶画面で確認できるほどダメなときは直に取り直すのですが
まあいいか・・みたいなのが後で見てがっくりのことが多いです(笑)
はい、桃は庭にあるのですが、古い木でもう今年は咲かないかな?
と思っていたら、下の方だけぱらぱらと咲いてくれました。
by kuwachan (2016-03-24 12:42)
修道院は素晴らしい建造物ですね。
桜が咲きましたか早いですね。
by mamii (2016-03-24 14:45)
修道院の壁を彩る物語調のアズレージョ、
広がりが感じられてステキですね〜(^^)
回廊ごしに撮られた鐘楼のお写真も
荘厳な雰囲気が伝わってきます♪
食堂の細い壁、面白いですね!
私は通り抜けられる…かな?(笑)
早咲きの桜、キレイですね〜(*^^*)
ソメイヨシノの満開は来週かな?
by あおたけ (2016-03-24 15:46)
素晴らしい建造物ですね、このような所で
暮らしてみたいです・・・(^。^)
by ken (2016-03-24 16:51)
木と紙の建造物の国から石の建造物の国へ行くと圧倒されますよね。
by garden (2016-03-24 18:06)
怖いなあ、この扉。
私なんて、到底抜けられない(-_-;)
by 八犬伝 (2016-03-24 21:05)
私は通れないかも^^;
しかし、りっぱな修道院ですね。
by ふにゃいの (2016-03-24 23:12)
光をとりこんでいることと、白を基調にしていることからとても明るいかんじですね。
扉はだれが発案したんでしょうね。
僕なんて
_o) I□I ウーンウーン I□I
スタスタ .... /> I□I → o<-< I□I
↑扉のつもり ↑ぶつかり転倒・・・
by Hiloyan (2016-03-24 23:56)
採光のせいでしょうか、それとも壁面や天井が白っぽいせいでしょうか、
優しい、ほのかな明るさが雰囲気良いですね。
細い扉は、私も挑戦したくないなぁ・・・(笑)
by aloha (2016-03-25 10:28)
皆様、こんにちは。
ご訪問、nice!&コメントをありがとうございます。
♪mamiiさん
これだけ立派な修道院はもうできないでしょうね。
はい、咲き始めましたよ^^
♪あおたけさん
ポルトガルのアズレージョは物語風になっているのが多く見応えがありました。
ステンドグラスよりもアズレージョが多かったように思います。
なかなか厳しい体系チェックの扉でしたよ。
ぐっとお腹をひっこめれば通りそうな気がしましたが(笑)
そうですね。桜の満開は来週って感じですね。
♪kenさん
暮らすのはとっても大変ですよ
見るだけにしておいた方がいいと思います(笑)
♪gardenさん
そうですね。全然規模が違いますよね。
もちろん、日本のお寺の伽藍も素晴らしいですが^^
♪八犬伝さん
日本の健康診断のメタボチェックに利用できそうですよね(笑)
♪ふにゃいのさん
私も試してみたかったのですが
突っかかると恥ずかしいのでやめました(爆)
装飾の派手さはないですが素晴らしい修道院でした。
♪Hiloyanさん
そうですね。
上部に窓があって光を取り入れていると壁の色が明るいので
修道院としては明るい感じですよね。
私の想像ですが。修道士が太っていては話にならないってことから
始まったんじゃないかなと思います。厳しいですよね。
♪alohaさん
フライングバッドレスのおかげで上部にも窓を作ることができ
光りを取り入れられたので内部が明るくなっているのだと思います。
壁も白っぽいということもあるでしょうね。
扉、やっぱり躊躇しますよね^^
by kuwachan (2016-03-25 13:00)
ポルトガルは、以前に行きました。
「ここに地果て、水海始まる」でしたっけ??ロカ岬に立つカモンイスの詩を刻んだ碑、とても感動的でした。
世界を旅することは、異なった文化に触れ、学ぶことが出来て、幾度ととなく出掛けています。もう、年なのでそろそろ引退。
by okko (2016-03-25 13:46)
♪okkoさん
こんばんは。
ポルトガルに行かれたことがあるのですね^^
ポルトガルって日本と繋がりが深い割に行っている方って意外と少ないように思います。
私もロカ岬に行きました。あの石碑ですね~もうちょっと先で紹介する予定です。
あちこち行きたいですが先立つものが必要なので、働いているうちしか行けそうにないです(^^ゞ
by kuwachan (2016-03-25 23:45)
スペインのCosta del sol の教会に似てますね。
by Jetstream (2016-03-26 21:51)
♪Jetstreamさん
そうなんですか?行ってみたいです。
スペインはマドリッドとトレドだけなんですよ(^^ゞ
by kuwachan (2016-03-27 23:52)