オランダ・ベルギー紀行 その6(アムステルダム国立美術館(博物館)②) [海外@オランダ・ベルギー2015春]
アムステルダム国立美術館の一番の目玉といったらやはりこれでしょう。
レンブラントの「夜警」です。
美術の教科書にも載っていたような記憶があるので、一度は目にされていらっしゃる方も多いと思います。
とても大きな絵で「夜警の部屋」に展示されています。さすがにここは人だかりです^^
『夜警』の本当の名前は『フランス・バニング・コック隊長の市警隊』。(ウィキペディア参照)
アムステルダムの火縄銃手組合の集団肖像画で、コック隊長(黒)が副隊長(黄色)に
出発命令を指示したところを描いたものなのです。
じゃ、なんで、「夜警」と呼ばれるようになったのか。実は私も今回初めて知ったのですが(^^ゞ
昼間の情景を描いたものだったのが、絵画の表面のニスが変色して茶色くなったため、
「夜警」という通称で呼ばれるようになったとか。
まっ、この色になってしまったら夜と言われても誰も疑わないですよね^^
「集団肖像画」というのは、この当時(17世紀)、オランダで流行っていた肖像画で
画家に絵を発注する際に肖像画を描いてもらう人それぞれがお金を出しあいます。、
どの登場人物も平等に描くのが基本だったのですが、この「夜警」では、それまでにない物語性を表現した
動きのある集団肖像画となっているのが特徴だそうです。
左、光り輝いている黄色いドレスの少女は隊のマスコット的な存在だったとか。
右、出発の合図の太鼓が叩かれて、犬が驚いているところ。
そんなわけで、前の人の手で顔が隠れてしまった人(右の方にいますね)は不満を漏らしたとか、漏らさないとかで
レンブラントの名声を失墜させたともされているそうです。
そしてこちらが一般的は集合肖像画。
平等に描くのが基本といっても、支払う金額ので大きさが変わったという話もあったとか。
いつの世も同じようなことがあったのですね。