プロヴァンス~コート・ダジュールでヴァカンス その21(シルヴァカーヌ修道院) [海外@南仏2010]
午後から前日会ってランチをした職場の元同僚のAさんの旦那様の車に乗せてもらって行った先は
プロヴァンスの三姉妹と呼ばれるシトー派の修道院のひとつ三女にあたるシルヴァカーヌ修道院でした。
三姉妹のうち次女にあたるセナンク修道院の記事はこちらです。
今回の旅行の計画している時にガイドブックを読んでいると必ずと言っていいほどコラム記事ででているのが
このプロヴァンスの三姉妹で、どれも大絶賛の嵐なのです。これは行ってみるしかありません。
ただ、もともと俗世間とは離れた場所に建てられた修道院なので、現在でも交通の便がいいとは言えない場所で
三姉妹のうちここシルヴァカーヌの修道院だけは公共の交通機関を利用してたどり着けるところにあるので
何としてでも行きたいところでした。
調べてみると、エクスから出ているバスは1日10便程で、約50分、バス停から約15分というところですので
1日かけて行くつもりだったのです。
ところが、Aさんの旦那様のおかげで思う存分見学しても2時間半程で往復することができました。
時間が限られている旅行者にとっては本当に助かりました。
場所はこちらです。↓
***追記**
シルヴァカーヌ修道院はラ・ロック・ダンテロンという町のはずれにあります。
バスを利用する場合はエクスからラ・ロック・ダンテロン行のバスに乗ります。
この修道院は教会の部分は12世紀、そのほかの部分は13世紀に建てられました。
入り口を入ると、聖堂はひんやりとした空気に包まれていました。装飾はほとんどありません。
正面の薔薇窓位しかありません。しかし、そこから差し込む光と影が美しさを醸し出しています。
修道士たちが自らの手で岩を切り出して積み上げ建築したものです。
今まで見てきた教会の回廊と比べるとあまりにも素朴で質素です。そこがシトー派の拘りなのでしょう。
その中に美しさが感じられます。
回廊に腰かけて少年たちは何を語り合っていたのでしょうか。
修道院の回廊は世俗から離れた修道士たちにとって外界と接することができる唯一の場所。
特別な場所であったことでしょう。
簡素さかがかえって印象的なレリーフ。
大寝室。修道士たちはここで着の身着のまま、板やわらを敷いて寝たそうです。
裏庭です。